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部活で先輩にいじめられたら足の裏にたくさんの魚の目ができたけど、それは防衛反応だったのかもしれないというお話




私は腫れぼったい一重まぶたが
ずっとコンプレックスだった。


小学6年生の頃から毎朝起きては
目を冷やして温めてを繰り返しても、
ちっともまぶたの腫れは引かない。


眉毛を整えたって、
目が腫れぼったかったから可愛くない。


中学に上がってからも
ずっと自分の目ばかり気にしていた。


部活はテニプリ(テニスの王子様)が
好きだったのでテニス部に入部。


テニプリみたいな技は
出来ないけど(当たり前だ笑)
それなりに楽しかった。



中1の終わり頃、
雑誌の裏や途中のページに
よく載っている広告でアイプチという
二重にする糊を目にした私は驚いた。

これだ!!!


母に頼んで注文してもらった。


当時アイプチは今みたいに
誰もが知るような商品ではなかったので
やっている子も周りに全然いなかった。


届いた商品を瞼に付け、
プッシャーという瞼を押して
二重の線をつける道具を使って二重を作る。


おおお!
憧れの二重だ!!!!


でも下を向くと
のりを貼り付けているのが
分かってしまうくらい
不自然になるのが痛いところ。


それでも私は二重になりたかったので
次の日から学校に
アイプチをしていくことにした。

プリクラを撮っても目が大きくみえるし、
男子からもモテはじめた。


素直に嬉しい。

コンプレックスから解放された。


アイラインを引いてるわけでも
マスカラを塗っているわけでもない。

だからこれが“メイク”
だなんて思っていなかった。



ところが、
部活の先輩の間で
私が化粧をしているという噂が広まった。


田舎の中学なので上下関係はもちろん、
スカートが短いだの化粧してるだのと
先輩は色々うるさかった。


でも私は先生に怒られたことはないし、
化粧をしているつもりはなかったし、
二重にして何が悪いんだと思って
堂々としていた。


ある日の部活終わりに
部室で着替えていると、

コンコン。


とドアを叩く音が聞こえた。

誰かが「はーい。」と返事をすると、


『ぼの子ちゃんいる?』


先輩が呼ぶ。



私だ。


呼ばれたので部室の外へ出る。


漫画でよく見る光景だった。


2年生の先輩12人くらいが輪になっていて、
その真ん中にポツン。と入れられた。


みんな口をムッとして何やら怒っているようだ


サッカー部と野球部からの視線も感じる。


『化粧してんじゃねえーーよ』

『おめぇのせいで中体連出れなかったらどうさんだよ』

『それやめろって言ったよね?』

『それやめるまで球拾いしかさせないから』

寄ってたかって私に意味不明なことを
順番に言い始める。


ちなみに私は2年の先輩で
アイプチをしている先輩がいることも
知っていた。


彼女は良くて、
なぜ私はダメなのか?


そんなことを聞ける状況でも
なかったので聞かなかったが、
今でもこれは納得が出来ない(笑)


自分がその時なんて言ったのか
しっかり覚えていないけど、

「アイプチやめます」

なんて言っていないことは確かだ。


反抗的な態度がまた気に障ったらしく、
次の日学校に行くと
上履きが無くなっていた。

犯人は先輩しかいない。


職員室でスリッパを借りて過ごした。


その次の日は靴が無くなった。

母が買ってくれたばかりの白い靴。


上履きで帰って、
帰り道に学校の側の田んぼをみると、
田んぼの中に落とされていた。


その次の日も、
私がよく友達と溜まっていた
1年生の女子トイレまでわざわざ来て

『きめーんだよブーーーース』

と言って去っていく先輩たち。


それでも私は学校に行ったし、
部活にも行った。


負けたくないから。


そんな私の様子を見て、
顧問の先生が話を聞かせてくれと
声をかけてきた。


正直に話した。


先輩に囲まれて色々言われたこと、
靴や上履きがよくなくなること、
罵声を浴びせにわざわざ来ること。


先生はアイプチのことは何も言ってこない。

なんとかすると言ってくれた。


よし、これで明日から
部活でラケット持てるぞ!
と思ったのも束の間。


次の日部活に出ると、


コンコン。


聞き覚えのある怒りを込めたドアをノックする音が聞こえる。


また呼び出された。


部長と副部長に。


『チクってんじゃねーよ!!!』

『お前のせいで怒られただろーが!!!』


え?


先生もしかして私が話したことを
そのままこの人たちに伝えたの?


どんな伝え方したのかは知らない。


でも先生のやり方が
間違ってことは確かだ。


先輩からのいじめは
ますますヒートアップし、
テニス部じゃない先輩からも
なぜか目をつけられるようになった。


居心地の悪い学校生活が続き
私の足の裏にはたくさんの魚の目ができた。


ストレスで魚の目ができるなんて
信じられないかもしれないけど
本当にたくさんできてしまって、
毎日魚の目を溶かす貼り薬を貼って
芯をピンセットで引き抜くという行為を
繰り返していた。


とってもとっても、
出来てしまう魚の目。


今でも思い出しただけで鳥肌が立つ。


魚の目ができたことだけは
母に伝えたと思うけど、
先輩たちからのいじめのことは
伝えていなかった。


我慢して部活に出ると、
球拾いしかさせてもらえず、
石灰の付いた軟式ボールが
顔めがけて飛んでくる。


14歳の私にはもう限界だった。

部活、やめたい。



でも部活を辞めるには親の許可がいる。


母子家庭なので極力母に
心配をかけたくなかったし
母が学校に来てしまって
大事になってしまうのも嫌で
ずっと言えなかった。


でも、もう言わないとこのままだと
学校に行けなくなると思った。


幼なじみの家で友達と会議をしてから
母にメールを送った。


友達と一緒になんて送るか何時間も
考えて勇気を出して送ったメールだ。


すぐに返信が届く。




『行かなくていいよ。』



え?いいの?

あれ?


私は勝手に
怒られると思い込んでいた。

部活をやめるって、
こんな簡単なことだったんだ。


とっくに
話せばよかった。



子供なりに
親に迷惑をかけないように
あれこれ考えていた
つもりだったけど、
親からしたら
とても簡単なことだったのだ。



考えすぎて、
空回りしてしまった。


こうして、
私に重くのしかかっていた
肩の荷が降りて
次の日から部活に行かなくなった。


同じく部活に行っていない友達と
放課後はずっと遊んだ。


ふとしたときに、


続けていれば私もあんな風に
上手になったのかな。


テニス続けたかったな。


そんな思いを抱きながら
テニスコートを
横目に通り過ぎていく。


部活から私の存在が
消えたことで
いじめが消失し始め
普通の生活に戻った。


そしてそれと同時に
私の足の裏にできた大量の
魚の目も治っていった。


病院にも行っていない。


大人になった今、
あの頃の魚の目には
どんな意味があったのか
知りたくなって調べてみた。

〜外部からの刺激や攻撃を守ろうとした結果〜


足の裏に魚の目ができるスピリチュアルな意味は「外部からの刺激や攻撃から身を守ろうとした防衛反応の結果」です。

その刺激というのは物理的な刺激だけではなく、内部からの刺激や攻撃も含まれてしまいます。

内部というのは自分の内面、つまり感情や思考面を意味していて、後悔や不満などといった抑圧された感情やマイナスな考え方などから身を守った結果できてしまうのです。

https://lani.co.jp/spiritual-50186#toc4


足の裏には全身の臓器を反映している場所があり、肉体面の不調・精神面の疲労感やエネルギーの滞りが見られます。

だから疲れてしまっているときには、足の裏が硬くなって魚の目ができてしまうのです。

疲れると足の裏のエネルギーの循環が悪くなり、邪気が溜まってしまいその結果、硬くなり魚の目ができます。

https://lani.co.jp/spiritual-50186#toc4


どちらも当てはまっている。


私のことを
守ってくれた結果なんだね。


昨日母にこの時のことを覚えているか
聞いてみた。


「別にテニスの選手に
なるわけでもないし
ただの部活なんだから
無理して行かなくて
いいと思ったよ。」


子供はどうして親に
いじめられていることを
すぐ言えないのだろう。

自分の辛さよりも、
迷惑をかけたくない。
心配させたくない。


この思いが強いのだと私は思う。


家族にはいつも笑っていてほしいし
元気な姿を見せたいと思うから。


でも、どうか伝える勇気を持って。

聞く耳を持って。


部活に入っていなくても
学校に行かなくても
生きていけるよ。


もしかしたら
解決する方法が
あるかもしれない。

その学校にずっと
いなくてもいいんだよ。


たった一言、
メールで救いを求めたら
あっけなく悩みが
解決されることもある。


今の時代、
オンラインでも勉強できるし
部活をしていなくても運動できる。



色んな選択肢がある。



思い込みを外して、
自由になろう。

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