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私の職場は「気骨ある書店」ではないかもしれないけど

入荷したのを見て「読みたい」と思いました。

「本屋のない人生なんて」というド直球なタイトルが潔い。出版社は光文社で定価は税込2090円、著者は「真夜中の陽だまり ルポ・夜間保育園」で知られる三宅玲子さんです。

「北海道から九州まで、全国の気骨ある書店を訪ね歩いたノンフィクション」とのこと。

登場している11店のラインナップを見て、一気にテンションが上がりました。「本屋Title」は、行くたびに存在を知らなかった本を何冊も買ってしまいます。「双子のライオン堂」は自分のなかで本屋の概念を変えてくれたお店のひとつ。

「汽水空港」と「橙書店」も、いつか足を運びたい憧れの空間です。

「世界に幅と揺らぎ在れ」ってカッコ良くないですか?

これも読みたい。「町の小さな本屋に集う”旅の仲間”たちのショートストーリーズ」とのこと。

広島の「ウィー東城店」は、町の人たちの様々な要望に応えてくれるユニークな書店です。化粧品を売り、ヘアサロンがあり、料理教室まで開いているとか。夏葉社から出ている↓もぜひ。

鳥取の「定有堂書店」は昨年閉店しましたが、少し前に↓が発売されています。「地域の文化拠点」というのは、本屋にとって最高級の褒め言葉かもしれません。

話を戻します。

「全国の気骨ある書店」として選ばれたなかに、全国でチェーン展開している大型店はひとつだけ(序章に出てくる北海道の留萌ブックセンターが三省堂書店の支店)。納得しつつも寂しいです。

「気骨ある書店」には見えなくても、もしかしたら「気骨ある書店員」が懸命に踏ん張っているかもしれないですよ、と呟かせてください。

「本屋のない人生なんて」を紹介する記事を書いたおかげで、足を運びたいお店の存在を再認識し、かつ読みたい本が増えました。これもnoteを続ける効用でしょうか。

各方面に改めて「ありがとう」を伝えたいです。

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