街中がジングル・ベル
クリスマス・イブの繁華街

デパート商戦も本番真っ只中
店員さんが、紅いサンタの帽子で通行人を招く、年末の風物詩

〇〇デパート名物、森のふくろうパイが、地下一階の食品売り場で好評発売中です！！

サンタクロース姿の中年の管理職らしき男性が、カラフルなチラシを通行人に手渡す

森の精霊の愛情（野菜・きのこなど）がたっぷり入った、クリーム・シチュー風味のクリスマス・パイです！！

チラシにはこんなコピーが書いてある

わぁ、美味しそう！！パパ・ママ、私に買って！！

一人の５歳くらいの女の子が
両手をつなぐ両親に甘いおねだりをした

そうだね、今日はクリスマス・イブだから、家族全員で今夜のクリスマス・パーティーで食べようか！！

女の子の父親がこう言った

そうね、ママも食べたいな。じゃあ、家族全員分で３つ下さいな！！

うぁ、嬉しいな。パパ・ママありがとう！！

今晩は、しっとりと森のふくろうさんもお招きして、去年よりますます楽しめるね！！

森のふくろうさんは、森の精霊さんも連れてきてくれるから、一年間の幸せに今までよりも感謝しないとね！！

うん、これからはもっと良い子になるから！！

女の子は、満面の笑顔で大喜びした

お嬢ちゃんみたいなお子さまを授かって、お父さまとお母さまは世界一の幸せ者ですね

店員さんは森のふくろうパイの箱を母親に手渡しながら、一緒に喜んだ

今年も来年も再来年も、家庭円満の守り神になるでしょう

ふくろうは、漢字では不苦労と書きますから

森の恵みは、生きる恵みそのものですから

森のふくろうさんに導かれ、今夜は心温まるホーム・パーティーが始まる

家族の想い出の年輪は
永遠に静かに胸に刻まれ続ける事でしょう