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アケビの季節に

化粧サボって通報されそうなオバチャン重量級ボヨン!

…って、そんな最強ではないですが、もう若くないことは自覚していますorz

行きつけの下着屋さんで採寸してもらうと、

私のウエストってそんなにあるの!?

とショックを受ける始末…orz


家では、無地のワンピース姿で、うつ伏せに寝そべっていると、小学生の息子いわく

「お母ちゃん、平たい」

ひらたい。かつて亡き祖母から「細すぎるんちゃうか」と心配された私が、そこまで進化してしまったのか。

小娘だった私


申し遅れました。私はココオル代表(丸田勝也)の中学校の同級生「ゆきわ」です。職業は養護教諭(保健室の先生)です。

丸田くんは、青年に戻ることができない。

青年期の丸田くん

私も、小娘に戻ることはできない。

現在の丸田くん

自分が小娘だった頃を振り返る。小娘なりに、精いっぱい頑張っていたなぁと思う。

今回は、そんなお話です。

特別支援学校の新設分校で


20代で独身だった頃のことです。

大規模な特別支援学校に勤めた後、その新設分校に配属されるという経験をしました。

分校の開校当初は、足りない物品がたくさんあったりして、苦労しながらも無我夢中で奮闘していました。気付けば、いつの間にか秋です。

分校には、スクールバスが3台ありました。

ある日、生徒が下校する少し前の時間帯に、バスの停車場所付近でいると、乗務員のおばさまから実が割れた食べ頃のアケビをいただきました。

その辺の木に自生しているものを棒でつついて、今しがた収穫されたのです。

私はハッとして「私はこのアケビを食べている場合ではない」と思いました。

職員室に行き、女性教頭にアケビを渡して申し出ました。

「本校にいた頃、相方の養護教諭さんが、バスの乗務員さんに、てんかん発作の対応などの研修をされていました。分校はバス会社さんも新規なので、行うべきだと思いまして…」

通学バス乗務員研修


是非やるようにとのことで、後日の生徒登校後、一部屋に乗務員さんたちに集まっていただきました。

運転手のおじさま方、介助員のおばさま・お姉さま方に、小娘の私が研修を行うという状況。私はとても緊張していました。

でも、開口一番「いつも、うちの生徒たちが、大変!…お世話になっております」と言って深々と頭を下げると、すぐに空気が和みました。みんないい人です。前日にありとあらゆる現実逃避を試みていた自分が恥ずかしくなりました。

お伝えした事柄は、てんかん発作時、頭部打撲時、出血時、嘔吐への対応など。

最後に、てんかん発作のDVDを見始めていただくと同時に、後のことは同席してくれていた部主事さんに任せて、私は保健室のほうへ退席しました。

広がる学び


後日、またバスの停車場所付近で、運転手のおじさまが声をかけてくださいました。

おじさまは、てんかん発作について学んだのが初めてで、会社に戻って、勉強したことを報告したと話してくださいました。

そして、社員研修のために、てんかん発作のDVDを貸していただきたいと。

DVDは私物で、かもがわ出版の『てんかん発作 こうすれば大丈夫 ―発作と介助』という本に付いていたものでした。(今は改訂版が出ています。)

「喜んで!」お貸ししました。

アケビがおいしい、秋のことでした。


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