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起立性調節障害という病気

ココオル代表(丸田勝也)の中学校の同級生「ゆきわ」です。今回は、起立性調節障害という疾患の話をします。

起立性調節障害は、立ちくらみ、失神、朝起きられない、だるい、動悸、頭痛などの症状を伴い、思春期によく起こる自律神経機能不全の一つです。

なぜ思春期によく起こるのかというと、この期間は身体の成長に比して自律神経機能が未熟だからです。男女比は、男:女=1:1.5〜2で、女子のほうが多いです。

この疾患の原因としては、約半数に遺伝傾向がありますが、水分摂取不足や心理社会的ストレスなども挙げられます。

不登校につながることもあり、怠けや仮病と誤解されることもあるのですが、これは明らかな身体疾患です。

小学生の約5%、中学生の約10〜30%と、かなり高頻度に起こる疾患で、近年増加傾向です(このうち約1%が、寝ころんだ状態でも強いだるさがあって起き上がれないほどの重症者です)。

午前中は症状が重く、午後は改善することが多いという日内変動があり、春や秋に悪化しやすいという、季節性変動もあります。

本人の努力や根性まかせだと酷なので、症状に応じて治療が必要です。改善には数年かかります。

ココオルでも「起立性調節障害」のタグがあり、関連の相談が時々あります。今回は、私がコメントした相談をご紹介します。

起立性調節障害の学生です、今は、入退院を繰り返しています。先週まで入院していましたが、今現在は、退院して訪問看護を受けながら生活しています。

入院していた時に、SSWに父親のことで悩んでいることを、伝えました。私は、小さい頃から、父親から暴言や、脅しを受けており、去年児相に一時保護もされました。

児相から帰っては来たものの父親の行動は良くならず、私は、しばらくして入院し、起立性調節障害だと診断されました。

最近の話に戻りますが、今回の入院の時は、父親がいるだけで気分が悪くなったり、後ろを通るだけでヒヤヒヤするなどの、悩みを伝え家に帰るに抵抗があると伝えたら、体調のこともあるから、訪問看護や、放課後デイサービスを入れることになりました。

でも、今だに父親への不信感と、恐怖は消えません。 もちろん、家にいる時は出来るだけで父親とは、距離を置いて接しています。

夜になると、昔あったことを、思い出してしまい眠れなくて、不安になったりして、ボールペンの芯を腕に押し付けて見たりして、気持ちをまぎらわせたりしています。 どうして良いか教えて下さい。

相談から年月が流れていましたが、私はこのようにコメントしてみたのでした。

その後、いかがでしょうか。
お父様のことと、ご病気のことで、大変な思いをされているのですね。

家庭環境のことも、健康のことも、多くの人が程度の差こそあれ、悩んではいますが、あなたはそれが特に大きいように思えます。

児童相談所、訪問看護、あなたにはたくさんの支援が必要で、あなたは守られる権利があります。たくさんの人の力を借りて、少しでも快適に生きてほしいです。

楽観的な見方をすると、あなたの苦しみは、期間限定と言っていいかもしれません。起立性調節障害は思春期に多い病気で、いつまでも続くわけではありません。お父様とのことも、大人になって家を出てしまえば、さほど引きずることもないかもしれません。

今さらですし、回答にもなっていませんが、あなたを応援したいので、コメントさせて いただきました(^^)

実際の画面はこちらです。


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