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お寺、仏教、宗教

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お寺、仏教を中心とした宗教雑記帳です。
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記事一覧

法事での金封。その表書きの仕方や種類など

どもども、寺務所に座ってる系noter慈岳です。

私のお仕事の中に、ご法事で来られたお客様の受付と接遇があります。今回はこのタイミングで登場する金封について書き書きしましょう。難しく考えず、気楽にお付き合いくださいね( `・ω・´)

●法事お問合わせで多い、金封表書き

御霊前、御佛前、御香典、御斎料、読経料、御布施、御車代、塔婆料、御供……などなど、仏教のご法事だけでも金封の表書きはいろいろ

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発送の遅い『通販』。舞台裏ではこうなっています!

職場では頒布品の通販もしています。うちの通販業務は『数多く存在する日常業務の1つ』で、注文が入れば一手間掛かるため、多忙な日だと後回しになることも。実店舗持ちでそちらがメイン、通販はあくまでもサブだという業者さんあるあるだと思います。

今回は通販の舞台裏では何が起こっているか、私らが何をしているかをご紹介しましょう。これを読めば、発送の遅い業者さんにちょっとだけ優しくなれるかも?

【注文確認~

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なぜおカネを取るのに、お寺はお守りを『頒布品』と呼ぶのか

おはようございます。お寺職員の慈岳です。

お寺でよく使われる『頒布品』という言葉。『頒布』とは売ることではなく広く配ることを意味し、宗教界以外でも時折聞きますよね。それらには本当の無償での頒布もあれば、おカネと引き換えの頒布もあります。

後者において、おカネ取るのになんで『商品』じゃないんだ?と思われる方もおられるでしょう。そこでちょいと、理屈をこねくり回そうというのが今回の趣旨。

●『頒布

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喪服あるけど「喪服持ってません」。……何故?

こんにちは、慈岳です。
先日こんな記事を書きました。

ここで語ったのは和装の話ですが、今回のネタは洋装の雑記です。ご当地のどマイナーなローカルルールにも触れていますので、ざっくりとでもご覧頂けたら伝わりやすくなるかなーと。

現代喪装は洋装が一般的。何かしら使えるお話があるやも知れませぬ。なお、女性の場合のお話でございますわよ。ではどうぞ!

●正喪服、準喪服、略喪服

洋喪服にも着物同様『格式

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作務衣のいいとこ10選! 選び方もご紹介します

はいこんにちは!仕事着が作務衣の慈岳です!

20代のころに作務衣デビューして部屋着としていましたが、それがワンマイルウェアとなり、お寺に入れば仕事着となり……着やすくて動きやすいのでドレスコードがない場所ならどこでも着るようになっちまいました。

そんなワケで、作務衣のいいとこ語ります。良い作務衣の選び方もご紹介しますので、良いなと思ったらチャンネル登録作務衣を買ってみてね。ではではどうぞ!

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カタカナ言葉と宗教用語の似ているところ。場と人に合った言葉を使おう

おこんにちは。慈岳でございます。令和の世にサスティナビリティとかアンバサダーとかのカタカナビジネス用語(以下カタカナ言葉)がまったく分からない、意味を調べても秒で忘れる老害です。まだ『ぴえん超えてぱおん』のほうが好きですアハハ。

……というわけで(?)、言葉は相手に伝わらないと意味がないんだべ!という記事です。まーごゆるりとどうぞどうぞ。

●カタカナ言葉とデキるビジネスパーソン

職場が職場な

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迷信由来でいくら目を背けても、自分や身内の死はそのうち必ず来る

日本には『喪服を前もって作るのは縁起が悪い』、『生きているのに死んだときの話をするのは失礼』などという迷信めいたマナーが存在します。そんなこと言っていて困るのは自分たちであるにも関わらず、日本人は死の話を徹底的に避けます。

このマナーがいつごろ成立したのか、誰が言い出したのかは分かりません。しかし何事も『段取り8割』。迷信深かった昔の人ならともかく、現代人が死の話をここまで避けることに、私は非合

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多重債務。創価学会員で『非正規さん』との遭遇

20代半ばの若かりしある日、仕事の都合で終電を逃した私は、当時勤めていた会社に来ていた10歳年上のハケン女性のご自宅に泊めていただきました。仮にその方をIさんとしましょうか。

Iさんは多重債務者、独身で築深マンションのワンルーム住まい。創価学会の信者。幸薄い振る舞いはなく明るい性格の気さくな人で、会社では仲の良いお姉さんの1人でした。

今回はそんなハケン生活と宗教人生を歩む創価学会員とはからず

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御朱印あれこれ小噺【弐】

前略 御朱印にまつわる小噺です。続き行ってみましょー!

●御朱印を待つ間はお静かに……

書き手は筆を手にすると集中しますので、書いている間は話し掛けないのがベター。幸いなことに、うちではほとんどのお客様は黙ってお待ち下さるのですが、たまにめっちゃしゃべる人がいます。慣れている人でも書き間違えやすいのでやめたほうが良いでしょう。質問等あれば、書き終わって御朱印帳が返却されるときにどうぞ。

同行

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御朱印あれこれ小噺【壱】

どもども。御朱印書く人こと慈岳です。

『御朱印集め』は現地に赴かねばならないことを除けば帳面を用意するだけでよく、書道具が必要となる写経より手軽にできるからなのか、SNSにUPしやすい見た目だからなのか、いつの間にか市民権を得ちゃいました。オリジナルや限定品の御朱印帳が出回り始めてからは『御朱印"帳"集め』をする人も出てきましたね。

人が増えれば問題も増える。授かり方や書記する帳面、保管の仕方

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