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組織や社会について学びたいなら参考になる本!なぜ宗教が人類に必要だったのか?~宗教の起源~2024年19冊


この本はですね~素晴らしい!
タイトルに惹かれて買ったけど、
内容は僕の好みですね〜

宗教の歴史ではない
メジャーなユダヤ、キリスト、イスラムとか
そういう宗教の歴史ってわけではなくて、
なぜ人類が宗教という概念を必要としたか
ここが本書の主題なわけです。

普通に考えて、
神様の存在って超越しすぎてると思いません?
海外歩いて肌で宗教感じてきたけどさ…
全知全能で完璧な存在。
そんなのいるわけないじゃん!
って思うのが普通じゃないかしら。
でも人類は進化の過程でそれを必要としたってわけ。

何のために?

これだけテクノロジーが発展していて、
多くの事は科学で解決できるし、解明できる。
宗教って廃れてもおかしくないわけです。
今の時代だったらGoogleが神じゃない?

例えば僕が戦国時代に行って、
多少の医療知識を持っていたらさ、
僕は神様になるだろう。
他の誰も知らない知識を持っているわけで、
当時の治せない病を治せるとしたら、
全員が崇める存在になる。

今は誰もがあらゆる情報にアクセスできる。
そうなると非現実的な神など必要ないはず。
でも新興宗教は生まれるしカルトも出現する。
自己啓発セミナーなんかにハマる人もいる。

不思議だよね。
僕が宗教という概念に違和感を覚えたのは、
小学校の時にニュースで見た統一教会の結婚式。
これが最初で、その後中学か高校くらいで、
オウム真理教の事件が起こった。
東大京大・・・高学歴な人が新興宗教にハマる?
なぜだ???と僕の頭に疑問符が。

もちろん常に宗教って何だ?
なんて考えてるわけではない。
でも心のどこかに違和感あって、
熱狂がどう作られるのかとか、
マインドコントロールの仕組みって?とか、
人間の色々な心理に対して、
興味深く本を読んできたわけだけです。

そして今回さ、
人間が集団で暮らす様になり宗教が必要だった!
っていうこの本に出合って、
ガツンとやられたよね。

ホモサピエンスが集団生活する様になると
集団の内部ストレスが溜まっていく・・・
なるほど動物は動く物だから、
定住はストレスになるわけで、
ストレスが高まると争いが起こり、
命が危険にさらされる。

宗教の様な神秘的な力を信じる事で
密集してても社会が成り立つようになったと。
集団の結束の為に宗教を必要としたとの事。
逆に言うと命の危険が無ければ、
宗教に頼る必要もないって話ですね。

貧富の差がある社会や貧しい国は、
命の危険があり宗教が入り込む土壌がある。
日本の様に格差が少ない社会は、
命の危険が少ないので宗教はマイルドになる。

この本は組織だったり社会を理解する上でも、
非常に興味深い内容なので、
是非、多くの人に読んでみて欲しいなあ!

そもそも集団は150人を超えると、
まとまらなくなるって言うダンバー数はさ、
サピエンス全史とかでも引用されてる話。
そのダンバーさんが書かれた本なので、
そりゃ興味深い本ですよね〜


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