文學界

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月刊文芸誌「文學界」の公式アカウントです。小説はもちろん、エッセイや評論、対談・鼎談など、誌面に掲載された記事を中心に、定期的に更新していきます。どうぞよろしくお願いいたします。

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    文学界 2024年 05 月号 [雑誌]

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    文學界(2024年4月号)(新連載 筒井康隆「自伝」 村田沙耶香「スイス滞在記」 )

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    文學界(2024年3月号)(特集 「身体がいちばんわからない」 新芥川賞作家エッセイ )

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    文學界(2024年2月号)(特集 没後100年、これからのカフカ 創作 島田雅彦「大転生時代」)

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    文學界(2024年1月号)(創作 又吉直樹 / 村田沙耶香  対談 金原ひとみ×渡辺ペコ  )

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  • エッセイ

    文學界noteに掲載されている、エッセイをまとめました。

  • 書評・映画評

    書評・映画評などをまとめました。次読む本・次見る映画の手掛かりに。

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    文學界noteに掲載されている、小説の冒頭試し読み記事をまとめました。

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    文學界noteに掲載されている目次記事をまとめました。

  • 新連載第1回目

    文學界の連載の、第1回目の試し読みをまとめました。第1回ではないけれど、連載の途中の回をnoteに転載しているものも含みます。

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最近の記事

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【目次】公開中の記事をジャンル別にご紹介します

 文學界noteに掲載中の記事を、ジャンルごとにまとめました。ぜひ気になる記事を見つけてみてください。  ちなみに2023年の年末に、今年よく読まれた記事BEST10というものも公開しています。こちらもぜひ、次に読む記事の参考にお役立ていただけましたらうれしいです。 小説冒頭試し読みエッセイ追悼評論・書評対談・鼎談インタビューオリジナルコンテンツ最後にマガジンのお知らせです 文學界noteではジャンル別のマガジンも作成しています。もしよろしければこちらも、ぜひフォローをよ

    • 【エッセイ】吉村萬壱「ガザに思う」

       小学生の時、団地の社宅に住んでいた。私は詰まらない悪さをしては、母からしょっちゅう叩かれたり飯を抜かれたりする子供だった。団地の地下の真っ暗な物置に私を閉じ込め、扉の向こうから「ネズミに齧られるぞ!」と脅すような母だった。太い二の腕と巨大な脹脛を持つ母に太腿や頬を捻り上げられると、痛さの余り絶叫したが誰も助けてはくれず、翌朝同じ棟の小母ちゃんが、登校する私をベランダから哀れむような目で見送っていたりした。小学校時代を通してすっかりぺしゃんこになった自尊感情や自信を少しでも取

      • 【エッセイ】ロバート キャンベル「戦争を言葉で記録する人々のこと」

         ロシア軍が東・南・北の三方向からウクライナに攻め入ってから二年が経ち、先月で三年目に入った。二〇二二年二月二四日の朝、戦車部隊の車列がウクライナ北東部の国境を越え、隣接するスーミ州のオフティルカという街を制圧しようとするが策戦は成功せず、翌日にロケットランチャーから街をめがけミサイルを降らせた。英紙The Independentによるとクラスター爆弾が使われたと見られ、その爆弾が落ちた保育・幼稚園では子どもは一人、大人二人が犠牲になったという(二月二八日配信)。直後にアムネ

        • 【書評・阿部公彦】九段理江『しをかくうま』「詩をつかまえる」

          九段理江とは何者なのか?  わずか一年の間に芸術選奨文部科学大臣新人賞(『Schoolgirl』)、野間文芸新人賞(『しをかくうま』)、芥川賞(『東京都同情塔』)と立て続けに三つの文学賞を受賞し、彗星のごとく、あるいは駿馬のように現れた作家。作品には朗らかに挑発的・挑戦的なところがあり、つんけんとまでは言わないまでも、「オレ、どこか読めていない?」と哀れなる読者を追い詰める気配はある。それでいてうっとり甘いような一節もないではない。かと思うと、つい口元に変な「への字笑い」を

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        【目次】公開中の記事をジャンル別にご紹介します

        • 【エッセイ】吉村萬壱「ガザに思う」

        • 【エッセイ】ロバート キャンベル「戦争を言葉で記録する人々のこと」

        • 【書評・阿部公彦】九段理江『しをかくうま』「詩をつかまえる」

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        記事

          【書評・三宅 香帆】上田岳弘『K+ICO』――うっすらとした絶望の先で

           いいなあ、と思うことがたくさんある。自分よりも年上の人に対して。それは人生を自分よりもすでにたくさん終えた人に対して「いいなあ、頑張らなきゃいけない期間が少ないなんて、いいなあ」と思うことであり、あるいは自分より年上の人がSNSで奔放な発言をするのを見て「いいなあ、それくらい周りの反応を気にしなくていい立場にいられたら楽だろうなあ、いいなあ」と思うことでもある。……なんてことを言うと、「何を言っているんだ、若い人は可能性の塊だろう、俺は若さが羨ましいよ」と呆れながら返される

          【書評・三宅 香帆】上田岳弘『K+ICO』――うっすらとした絶望の先で

          【冒頭特別公開!】福海隆「日曜日(付随する19枚のパルプ)」【第129回文學界新人賞受賞作】

          第129回文學界新人賞は、応募総数2120篇の中から5篇を最終候補とし、3月8日に青山七恵、阿部和重、金原ひとみ、中村文則、村田沙耶香の5選考委員による選考が行われ、旗原理沙子さんの「私は無人島」、福海隆さんの「日曜日(付随する19枚のパルプ)」が受賞作に決定しました。今回は、受賞作「日曜日(付随する19枚のパルプ)」の冒頭8000字を公開いたします。 ◆プロフィール 福海隆(ふくみたかし) 1991年生まれ。京都府在住。会社員。 10  精液が枕を飛び越して壁に届い

          【冒頭特別公開!】福海隆「日曜日(付随する19枚のパルプ)」【第129回文學界新人賞受賞作】

          【冒頭特別公開!】旗原理沙子「私は無人島」【第129回文學界新人賞受賞作】

          第129回文學界新人賞は、応募総数2120篇の中から5篇を最終候補とし、3月8日に青山七恵、阿部和重、金原ひとみ、中村文則、村田沙耶香の5選考委員による選考が行われ、旗原理沙子さんの「私は無人島」、福海隆さんの「日曜日(付随する19枚のパルプ)」が受賞作に決定しました。今回は、受賞作「私は無人島」の冒頭8000字を公開いたします。 ◆プロフィール 旗原理沙子(はたはら・りさこ) 1987年群馬県生まれ。東京、大阪などで育つ。三十六歳。共立女子大学文芸学部卒業。  思い返

          【冒頭特別公開!】旗原理沙子「私は無人島」【第129回文學界新人賞受賞作】

          【目次】「文學界」2024年5月号の内容をご紹介します

          4月6日(土)発売、「文學界」2024年5月号の目次を公開します。 昨年9月号から配信がスタートしております電子版、今号の配信は4月9日(火)より順次開始します。 【第129回 文學界新人賞発表】 受賞作全文掲載旗原理沙子「私は無人島」 あなたは壊れてくれますかー届いたメッセージは、堕胎をめぐる旅への入り口だった 福海隆「日曜日(付随する19枚のパルプ)」 見せもんじゃないし、社会とも闘わない。若きカップルの軽やかでささやかな日常と消耗 【選評】村田沙耶香・中村文則

          【目次】「文學界」2024年5月号の内容をご紹介します

          【書評・倉本さおり】三木三奈『アイスネルワイゼン』――明滅する現実の死角

           どんなに十全に描かれているように見えても、小説を通じて提示される視界には限りがある。達者な書き手ほど読者にその不自由を感じさせずに作中の世界を同期させる仕事をやってのけているわけだが、そこに意図的に遮蔽物が持ちこまれている場合はまた別の問題がたちあがる。そうやって覆いがかけられることではじめて輪郭を得るものを通じ、読者自身がおのれの視界の欠けや偏りを検めていく必要があるからだ。  本書の表題は作中でも触れられているとおり、サラサーテの名曲「ツィゴイネルワイゼン」(「ロマの

          【書評・倉本さおり】三木三奈『アイスネルワイゼン』――明滅する現実の死角

          【エッセイ】津野青嵐「ファット」な身体【新連載第1回】

          「最近、太りの方はどうなの?」  祖母は時々、私の体型を見て心配そうに聞いてくる。その度にちょっとだけ腹が立つ。 「変わらないよ。ばあびもでしょ。」  ばあびというのは、私の祖母の呼び名だ。私はかなり太っているが、彼女もまたかなり太っている。50近く歳の差があるのに、周りから見たら私たちの身体の形はそっくりらしい。 「青嵐も私と同じ、渇きの病いなのかしら。困ったものね。」  時々こんなやり取りをしてお互いを少し心配し合うが、長続きしない。すぐにこれから何を食べようか

          【エッセイ】津野青嵐「ファット」な身体【新連載第1回】

          【エッセイ】山内マリコ「お前に軽井沢はまだ早い」

           東京の東側に引っ越してきて、今年で九年目になる。地方出身者の多くがそうであるように、それまではずっと西側に住んでいた。サブカルチャーと親和性の高い中央線に憧れ、二十代は吉祥寺と荻窪を渡り歩いた。  ところが三十歳を過ぎてから東側に惹かれるようになり、お試しのつもりで引っ越してみると、妙に居心地がいい。人口が少なく摩擦熱が低い。道のうねりや坂の勾配に、江戸や明治の匂いを感じる。越してすぐ、八百屋のにいちゃんと顔見知りになった。彼に「こんちわ」とがさつに挨拶するとき、わたしは

          【エッセイ】山内マリコ「お前に軽井沢はまだ早い」

          【エッセイ】山尾悠子「夢の扉が開くとき」

           マルセル・シュオッブについて思うことをまとめて上手く言うことは難しい。新しい読者がシュオッブを知りたければ、二〇一五年に国書刊行会から浩瀚な一巻本として発刊された『マルセル・シュオッブ全集』があるし、そしてこの度は、追補の如くに『夢の扉 マルセル・シュオッブ名作名訳集』なる一冊が同版元より出た。昔からシュオッブ作品のあれこれに関しては名だたる文学者たちによる多種の翻訳が存在するため、この『夢の扉』は、全集に収録できなかった異訳の数々の精華集ということになる。本家全集では大濱

          【エッセイ】山尾悠子「夢の扉が開くとき」

          【批評】江南亜美子「『わたし』はひとつのポータル」【新連載・第1回】

           地中海をはさんだヨーロッパ・ユーラシア大陸とアフリカ大陸の一帯には、みっつの大きな渡り鳥のルートがある。なかでも地形や気候の変化に富み、北部に湖と湿地帯が広がるイスラエルは、渡り鳥の大回廊と呼ばれるほど、さまざまな野鳥が飛来する世界有数の中継地となっている。その数、年間五億羽。バードウォッチングはひとつの観光資源であり、毎年三月と一〇月には世界中の愛鳥家を魅了するいくつものツアーが催行されてきた。いっぽうで、困った問題もおきる。いわば鳥と人間との制空権争いだ。  イスラエ

          【批評】江南亜美子「『わたし』はひとつのポータル」【新連載・第1回】

          【特別エッセイ】九段理江「九段理江」

           第一七〇回芥川龍之介賞受賞会見での「五%AI使用発言」が世間を騒がせた九段理江。人工知能を用いて執筆された小説が権威ある文学賞の栄誉に選ばれたというこのニュースは、瞬く間に各国へと拡がり衝撃を与えた。  会見から一週間が経過した今日(二〇二四年一月二十五日)の時点で、少なくとも英語、フランス語、イタリア語の三言語のWikipediaに「Rie Kudan」のページが作成されている事実を筆者は確認したが、未だ外国語への翻訳作品が一件も存在しないアジア圏の作家としては、異例の

          【特別エッセイ】九段理江「九段理江」

          【目次】「文學界」2024年4月号の内容をご紹介します

          3月7日(木)発売、「文學界」2024年4月号の目次を公開します。 9月号から配信がスタートしております電子版、今号の配信は3月11日(月)より順次開始します。 【新連載】筒井康隆「自伝」第1回 芽吹いて蕾――幼少年期 「作家が自伝を書く限り、引用は禁じられるべきだ」巨匠・筒井康隆、豊穣なるその人生 創作   町田康「弥勒の世」 長嶋有「ゴーイースト」  滝口悠生「煙」  沼田真佑「三脚の椅子」 井戸川射子「並ぶ連なり歩み」 島田雅彦「大転生時代」最終回 

          【目次】「文學界」2024年4月号の内容をご紹介します

          【目次】「文學界」2024年3月号の内容をご紹介します

          2月7日(土)発売、「文學界」2024年3月号の目次を公開します。 9月号から配信がスタートしております電子版、今号の配信は1月11日(木)より順次開始します。 ⋱特集 🖊 身体がいちばんわからない⋰評論小川公代「〝規範的身体〟を揺るがす文学 」 インタビュー 町田樹「言語表現がアスリートの背骨になる 」 聞き手・構成=辻本力 ロングエッセイワクサカソウヘイ「時に笑いはセイウチに似たる」 中村佑子「身体を物語ること」 ブックガイド 鳥澤光「書く身体を読む身体 」

          【目次】「文學界」2024年3月号の内容をご紹介します