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うつ病で休職した話その4

前回までのあらすじ。
コロナによって異動させられるが、異動先の職務が合わず夜、眠れなくなる。
更に会社からの陰湿な退職勧奨を受け、何やかんやあり、
メンタルクリニックを受診したのであった。

メンタルクリニックの先生は「貴方は中等症以上のうつ病です。」と言った。
先生に対して話している間も止めどなく涙が溢れてきたが、「うつ病」と診断された時には更に、涙が出てきた。
これからどうなるんだろう、治るんだろうか、等と言った不安からの涙ではなく、
「あ、自分はうつ病だったんだ」という安心の涙だった。

先生からは「すぐにでも休職したほうが良いです。診断書をお渡しするので、明日会社で話し合って下さい。」
と言われた。
「お薬も出します。夜眠りやすくする薬と不安を取り除く薬です。貴方に今必要なのは休む事と薬を飲む事です。」
とも言われた。

診察室から出た私は酷く疲れた状態で待合室の椅子に座り込んだ。
先生に泣きながら現状を話すだけでこんなにも疲れるものなのか。
会計を済ませ、薬局へ向かう。

薬局で待っている間も辛かった。内科や産婦人科のお客さんも待っている中で、
うつ病の自分がこんな人達と一緒にいて大丈夫なのかと頭の中をぐるぐる巡る。
「Burisuke1023さん〜!」と名前が呼ばれ、
薬の説明を受ける。

5種類くらいあった。又、最初から最大量の薬を飲むのは危険との事で、徐々に増やしていくとも説明を受けた。
薬の説明を受けながら、本当にこの薬を飲んでも大丈夫なのかと内心思っていたし、薬に対して恐怖心もあった。

睡眠薬なら想像がつくが、不安を取り除く薬や緊張を無くす薬に対しては、今後自分の脳みそに何かしらの影響が出てくるのではないかと恐怖心があった。

初診も終わり、薬も貰った私は家に帰り、仕事に行っている妻の帰宅を待った。
何て言えば良いのだろうか。夫がうつ病なんかになって、妻はどう思うのだろうか。
自分の両親や妻の両親もなんて言うだろう。
そんな事を考えながら妻の帰宅を待っていた。

つづく

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