ちゃんす

大学4年生。哲学と、たまに哲学対話をやっているひとです。本を読むことと、喫茶店のプリン…

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大学4年生。哲学と、たまに哲学対話をやっているひとです。本を読むことと、喫茶店のプリン、おばあちゃんにもらった古いデジカメとフィルムカメラが好きです。カレーは甘口派。

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大学4年生、春

最近よく桜色のシャツを着ています。桜は花より葉桜が好きで、夏に近づくころのツヤツヤの葉が特に好きです。 大学4年生、春 大学4年生の春、わたしが最近考えていることをぽつぽつと書きました。 春、心がざわざわする季節。落ち着いてなにかを考えることがちょっぴり難しくて、まだ問いにならないような小さな芽をいくつも抱えています。育つのにはまだ時間がかかるかもしれないけど、一緒にのんびり見守ってくれる方がいてくれたらうれしい。今日も読んでくれてありがとうございます。 ①なぜ「そうじ

    • わたしのあたまのなか

      自分の頭と心の整理を兼ねて、わたしの興味関心とか、最近考えていることとかを書いてみるシリーズをはじめます。 はじめに 今回は一回めなので、どのくらいうまく書けるかはまだわからないんだけど、まとまらなくても考えかけでもいったん言葉にしてみたい、というのがこのシリーズに対するわたしの気持ちです。 次のを書くまでに新しい問いが出てくればそれも書きたいし、今回の問いで進展した内容があればそれも書きたいな。レポートや研究という形にまとめなくても、日々学び読み考えていることを、時々

      • わたしなりの就活

        前回のnoteで「就活」のことをちょっぴり書いたら、就活への違和感についてもっと知りたい/「そうじゃない道」をどうやって見つけたか、どんな道なのか知りたい、という声をぽつぽつと頂きました。 今回はわたしなりの就活と、それに至るまでにどういうことを考えたのか・してきたのかについて、出来るだけ具体的に書こうと思っています。 はじめに わたしが今回これを書こうと思ったのは、いくつかとても切実で真剣な連絡をしてくださった方々がいたからです。「就活」という大きな壁のまえで、それぞれ

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        • 「人は、ぜったいしぬ」?

          「人は、ぜったいしぬ👼」 子どもが対話おわりに書くワークシートの、「対話の中で気づいたことや発見」という欄に、「人は、ぜったいしぬ」という一言があった。しかも文末に、死体なのか天使なのか、頭上に輪っかのついた人間のイラストを添えて。 一人暮らしの夜にこれを見た瞬間の衝撃と、じわじわ笑えてくるこの感じ。 対話中にこれに気づくのって、いったいどんな気持ちなんだろう。 「人は、ぜったいしぬ」のか 「人は、ぜったいしぬ」ってなんなんだろう。この、「ぜったい」っていうところが難

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        大学4年生、春

        マガジン

        • 推し活の倫理学
          2本
        • 哲学対話の記録
          2本

        記事

          なぜ哲学を学んでいるのか

          気づけばまた春がきて、わたしはもうすぐ大学4年生になる。大学に入ってからいままでを振り返ってみると、偶然のようでありながら必然のようでもあるわたしと哲学との出会いが、わたしの大学生活に大きく横たわっていることに気づく。 4月がはじまってしまう前に改めて、自分がなにをしているのか、いまどこにいるのかを、できるだけありのままに残しておきたいと思って、いまこのnoteを書いています。 なぜわたしが哲学を学んでいるのか、哲学といいながらどんなことを学んでいるのか、どんな気持ちで哲

          なぜ哲学を学んでいるのか

          推し活の倫理学②

          推し活の倫理学②として、今回は、「メンバーランダム」方式のグッズやサイン会・お話し会に感じるモヤモヤを哲学してみたいと思う。 今回だけでも読めますが、シリーズ一回めの推し活の倫理学①はこちら。 前回は「CDを積む」という行為について考えてみました。 「推し活の倫理学」とは わたしは中学生の頃からひっそりと韓国系アイドルのオタクをしている。いわゆる、推し活である。 推し活をしていると、時折、わたしの倫理観が試されている、と思うことがある。メンバーを指定できないサイン会の申

          推し活の倫理学②

          わたしはどこへ帰りたいのか

          わたしにはホームがない。それなのに、ときたまホームシックになることがある。わたしはどこに帰りたいのだろう。 昨日、マックの新しいCMをみた。 マックはちょっと、ホームシックに効くらしい。 わたしにとってホームシックとはなにで、一体どこに帰りたいのか、いろんなことを思い出しながら書いてみた。これが新生活でホームシックになった人に届いて、一緒にさみしくなれたらちょっとはマシかなと思って書いている。 わたしにはホームがない マックのCMをみて、自分のホームとはどこだろうと考

          わたしはどこへ帰りたいのか

          哲学/哲学対話を学びたい人におすすめの5冊

          最近、哲学対話や哲学に関心のある人から初学者向けの本をいくつか教えてほしいという声を頂くので、わたしの知っている範囲でおすすめできる本を5冊紹介します。 今回は、哲学にまったく触れたことのない人/背景知識のない人を読者に想定して本を選定しました。込み入った議論や過去の哲学者の思想が出てくるようなものは避けていますので、これを足がかりに他の本にも手を伸ばし、各々で関心を深めていただければと思います。 哲学対話についてはこちら↓ ① 水中の哲学者たち/永井玲衣 世界の不思

          哲学/哲学対話を学びたい人におすすめの5冊

          自分とはなにか(後編)

          前編はこちら (今回のカバー画像はSLの車窓から撮った鬼怒川温泉駅です) 「わたしのなかのわたし」は、一体どこまでがわたしなのか 前回は、「わたしを構成するなにか」を考えながら、自分という存在の曖昧さについて考えてみた。今回は、「わたしのなかのわたし」というテーマで、自分とはなにかについて考えてみたいと思う。 自分とはなにかということについて考えるとき、あるいは悩むとき、他者と比べるのと同じくらいに、過去の自分との一貫性のなさや理想の自分との距離の大きさという壁にぶつか

          自分とはなにか(後編)

          自分とはなにか(前編)

          先日、21歳の誕生日を迎え、自分とは本当に不思議な存在だなあとしみじみ思ったので、今日はそれについて書いてみようと思います。誕生日は雪の日光で、特急とSLに乗りました(カバー画像は中禅寺金谷ホテルです)。 大学2年生になった頃から、自分とはなにかということをぼんやり考えていて、今日はそれを振り返りまとめるような形でなにか生み出してみようと思っています。なにが生まれるかはわからないんだけど、わたしなりの結論というか、今こんなところにいるよということを残しておきたいという気持ち

          自分とはなにか(前編)

          推し活の倫理学(1)

          わたしは中学生の頃からひっそりと韓国系アイドルのオタクをしている。いわゆる、推し活である。 推し活をしていると、時折、わたしの倫理観が試されている、と思うことがある。 メンバーを指定できないサイン会の申込とか、金額に応じてもらえるお見送り会の抽選券とか。そういうものを目の前にしたとき、わたしはどうしたらよいのだろう、と途方に暮れてしまう。 推しを前にして、わたしはどのように倫理的であれるのだろうか。推し活をしながら、倫理的な選択・行動をすることのむずかしさに日々悩まされる

          推し活の倫理学(1)

          2023年の哲学対話の記録

          ときどき、哲学対話というものをやっている。 出会ったのは大学1年の秋で、気づけばもう3年の終わりだから、丸2年くらいは哲学対話をやっていることになる。 わたしが初めて哲学対話に出会ったのは、『水中の哲学者たち』という、哲学書にしては異例のヒットを受けたエッセイを書いた人がいるのだけど、その著者の永井先生が担当している講義の第一回だった。 今日は、ただもう春休みになってしまったから、去年一年の(つまり2023年の)対話をなんとなく振り返ってみようと思って、このnoteを書い

          2023年の哲学対話の記録