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【第2回】そのハプニングはレアケース「対人関係にひそむ10のゆがみ」



はじめに

こんにちは、元手術室看護師で心理カウンセリング・コーチング業HOLISTIC CURE JAPAN代表のChica Yoshikawaです。前回に引き続き医療観点を踏まえた真面目な「認知」の話をしていきます。前回【第1回】考え方のグラデーション「対人関係にひそむ10のゆがみ」から始まりました、連載「対人関係にひそむ10のゆがみ」。今回は「過度の一般化」についてお話しします。前回に続き、後半には「あなたの感情を、あなたが正しく理解すること」も書き示しておこうと思います。


「過度の一般化」overgeneralization


これはまず例を挙げた方がわかりやすいかもしれません。


ある内気な人が、ある人を思い切ってデートに誘いました。ある人はたまたま都合がつかずデートを断りました。すると、内気な人はこう考えます。
「デートに誘ったとしてもうまくいく試しがない。誰も私とデートなんてしたくないんだ。一度断られたらこの先もデートを断られ続けるだろうし、これから先、地球上で私を愛してくれる人なんて現れないんだ!」



この内気な人は「過度の一般化」の考えが強く、ある人とデートの予定が組めなかった、という事実以上の感情に飲み込まれていることが予想できます。一歩引いた立場を取って客観視できると、考えが飛躍してエスカレートしていることがわかると思います。しかし、この考えが頭の中を覆っている最中は、感情をコントロールすることもままなりません。

どのようにすればいいのでしょうか?


あなたの感情を、あなたが正しく理解すること


上記の例に挙げたようなマイナスの考え方はすでにあなたの生き方の一部になっていて、もはや自動的なものになっていることでしょう。このマイナスの考え方は”自動思考”と呼ばれます。この考え方は考えずとも箸が使えるように、心の中に自動的に浮かんで来るものです。

感情というのは、あなたがどのように物事を捉えるかによって大きく変わっていきます。
現実に対する認知が歪んでいるならば、感情反応も過激になるでしょう。
逆に、現実で起こったことをそのまま、正確に捉えていれば、感情も大きく揺れ動くこともないはずなのです。


終わりに


「認知の歪み」は誰にでもあり、ゼロにはできません。今回の「過度の一般化」を含めた認知の歪みは、自分の自動思考に気づくことが第一歩となります。
正しい物事の認知ができるように自分の思考をコントロールしていくことが大切です。連載「対人関係にひそむ10のゆがみ」第3回をフォローの上、ご参照ください。


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参考書籍:David D. Burns著『Feeling Good:The New Mood Therapy』


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