想像できれば実現できる?青春に学ぶ地域×高校の文化祭
9月から始まった地域おこし協力隊の活動も3カ月目を迎えました!高校だけではなく、地域の方とも繋がりが増えてきて、日に日に新潟県が好きになっています。
今月の活動を通して、「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」byジュール・ヴェルヌという言葉が浮かびました。今回はその言葉を思い出すきっかけとなった十日町市の「まちなか×GAKUENSAI2023」の話です。
高校生と地域の方がまちなかで一緒に青春を作り上げる。そんな「まちなか×GAKUENSAI2023」から学んだことを含めてレポートしていきます。
大阪出身。教育大学卒業後、大阪で高校英語教師に。海外の社会と教育を学ぶため、スペインへ渡航。日本語教育能力検定(注釈)を取得し、スペインの私立小学校に勤務。その後、デンマークに渡り、ノーフュンスホイスコーレで日本文化教師を務める。帰国後、新潟県の地域おこし協力隊・ニイガタコラボレーターズに着任し、2023年9月、十日町市に移住。
1.みんなで会議(高校生、先生、地域の人)
「まちなか×GAKUENSAI」は十日町市のまちなかの施設と有志の高校生たちが協力して開催する学園祭です。何をするかは皆の「やってみたい!」から決まります。
中心となっている十日町のNPO法人市民活動ネットワークひとサポさんとコラボして、私も協力させて頂きました。
びっくりしたのは、本当に0からアイディアを出して出し物を決めていいこと。まずは実現できるかできないかなど関係なく、集まった有志の高校生、高校の先生、地域の方で「やってみたい!」と思うことを考えました。
7人ほどのグループに分かれ、初めての人と話すことに緊張していたメンバーもいました。美味しいものが食べたい!他の学校とコラボしたい!ゲームをみんなでしたい!海外の人と交流したい!など、時間が経つうちに「やってみたい!」ことがどんどん出てきました。
私のグループでは、意見を否定せずにどんどんアイディアを出し合っていこう!ということで、最後にはアイディアが書かれたポストイットで机がいっぱいになりました。
2.誰がする?想像を実現させよう!
初めての会議は、可能性にあふれたアイディア会になりました。第二回の会議では「誰がする?」という本題に入りました。
アイディアを出すだけでは実現できない、踏み出せるかが結果を左右する。わかっていても踏み出せないことが大人になって多くなったなと考えながら、まっすぐに手を挙げる高校生の姿が印象的でした。
出てきたアイディアから、おらちのカレー販売、理学部の実験、英会話交流会、華道部のお花展示、カフェ、名産品販売、キャンドル作り、米袋トートバッグなどの企画を実現させることになりました。
それから、グループメンバーで協力して準備を進め、宣伝方法を考えたり、デザインを考えたり、高校生は「やってみたい!」という気持ちで時間外も準備に動いていました。
「まちなか×GAKUENSAI2023」の準備を楽しそうに積極的にする高校生の姿を見て、学校を超えた活動をもっと「総合的な探究の時間」に取り入れていきたいと感じさせられました。
3.「やってみたい!」が実現した「まちなか×GAKUENSAI2023」
2023年11月11日(土)と12日(日)に十日町市内6ヶ所の施設で実現した「まちなか×GAKUENSAI2023」。地域の子ども連れの方や、沢山の高校生が集まってきて、行列ができる所もありました。
私は「ノーヴェンバーフェス」という英会話交流イベント企画の応援をしました。海外のお菓子を楽しみながら、高校生と地域の方と英語のゲームを楽しみました。
小さいお子さんから大人の方まで、そしてなんと海外からの移住者の方にも参加していただき、海外の雰囲気があふれる「ノーヴェンバーフェス」になったのではないでしょうか。
企画した高校生は、「初めての企画で上手くできないこともあったが楽しかった」と言っていました。
他にも、カレー作りの準備を前日から頑張っていた「おらちのカレー」、歌うまゼミ発表会、高校生討論会など、アイディアが光っていて面白いプログラムが溢れる2日間でした。
4.青春に学ぶ!想像できれば実現できる
地域の方と高校生の「やってみたい!」から実現した「まちなか×GAKUENSAI」に関わる中で、まずは「やってみたい!」と思うことや、「想像力と希望」を持つことの大切さを実感させられました。
考えたことを口にしてみる。想像できれば実現できる。思考が自分を作り出すという言葉もありますよね。「想像力」を使って、「やってみたい!」と意欲的に取り組み、実現できるという「希望」を持って行動すること。この熱意を青春と呼ぶのかも知れません。
企画を実現するために活動している地域の方も青春していました。大人になると日常の繰り返しが増えるのかもしれません。ただ、「想像力」「やってみたい!」「希望」こんな気持ちを忘れないで、いつまでも青春をしていたいですね。
5.最後に
地域の方と高校生の「やってみたい!」の声から生まれた「まちなか×GAKUENSAI」がある十日町市。そんな大人や高校生がいる十日町市って素敵だし、移住してきて良かったなと感じさせられます。
「まちなか×GAKUENSAI」を通して、青春を忘れないことの大切さに気づきました。一人一人の青春が輝けば、人を惹きつけるもっと魅力的な町になるのではないでしょうか。
11月は新潟県の教育月間ということもあり、新潟県の教育の日(11月1日)のイベントや、「新潟の未来をSaGaSuプロジェクト」など、新潟県の教育をより深く知ることができました。
新潟県の教育の未来に携わるニイガタコラボレーターズとして、青春の気持ちを忘れずに活動していきたいと思います。
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