こたつぬこ

こたつぬこ

最近の記事

2020年野党の課題

ー「三党合流」への期待と不信  2019年の日本政治は波乱の展開で幕を閉じた。政治資金規正法、公職選挙法違反疑惑による菅原経済産業大臣と河井法務大臣の突然の辞任、「桜を見る会」疑惑、かんぽ生命不正疑惑をめぐる情報漏洩による鈴木総務事務次官の更迭、そして東京地検特捜部による秋元前国交副大臣の逮捕、さらには小泉進次郎環境大臣の政治資金規正法違反疑惑という大スキャンダルが、年末に一挙に噴出したからだ。  これまで鉄壁を誇っていた安倍政権の支配ブロックが、黄昏ゆくことで弛緩し、内

    • 野党系無党派」が野党を進化させる

      野党系無党派」が野党を進化させる                                   木下ちがや 1、野党共闘は失敗なのか?  第25回参議院選挙は、与党がこれまで維持してきた参議院3分の2を割り、自民党も単独過半数を失った。その一方で、野党も候補者選定の遅れや重要複数区での取りこぼしなどの失策がみられ、与野党痛み分けと言える結果に終わった。2017年の希望の党への民進党の合流と分裂以後、野党は立憲民主党、国民民主党、社民党の間での会派統一と、日本共産党

      • 2019年参院選総括

                                            木下ちがや  1、草の根からの反攻  今回の参議院選挙ほど、今後の野党政治のゆくえを占うえで、徹底的かつ詳細な分析が求められるものはありません。選挙の総括で必要なのは、たんに「票数」をみるだけではなく、①政権の選挙戦略はどのようなものだったのか②与野党がどのような態勢で選挙戦に挑んだのか、をまず明らかにしなければなりません。著者は参議院選挙にあたり、ウェッブ版『イミダス』においてその分析を試みていま

        • 衆参同日選はありうるのか?これは「皇位継承」解散か?

          衆参同日選挙について、可能性がでてきたと思います。では、どんな構図か。 まず、「常識的」に考えれば、衆議院解散はあり得ません。統一地方選、そして参院選の準備で与党の基礎組織は疲弊しています。いわゆる「亥年選挙」というやつで、歴史的には与党が必ず敗北してきた年なわけですから。 また、過去、衆参同日選挙で与党は勝利していますが、あくまで中選挙区制時代の話であり、与党に有利に傾く保障はありません。 では、なぜ解散に傾くのか。それは、参院選後の状況から逆算して考えてみる必要があ

        2020年野党の課題

          ある研究者の沖縄への、公明党への想い

          この文章は、長年公明党を支援してきたある沖縄の研究者の、今回の県知事選への想いが綴られたものです。今の公明党への怒り、期待が込められた誇り高い文章です。 平和の党・福祉の党の公明党よ、支持者を何処へ連れて行こうとしているの?私は、平和の党・福祉の党、公明党を支援応援し、かれこれ二十数年がたちました。数年前から公明党は、公明党本来の基本理念からかけ離れた政策をとっていると感じています。公明党の推薦する市長は、宜野湾でも名護市でも沖縄県民にとって最大の関心事、辺野古新基地への字

          ある研究者の沖縄への、公明党への想い

          台湾慰安婦像乱暴事件についてー民主派の見方

          日本の極右活動家藤井実彦が、台湾の慰安婦像に乱暴した事件について、一部極右は「国民党によるプロパガンダ」と主張しています。そこで、国民党に批判的な台湾の民主活動家の若者に、この問題について聞いてみました。この問題は台湾の独裁と民主の戦後史を踏まえてみる必要があります。(()内は私が補足した部分) 1 台湾における従軍慰安婦問題は、戦後、台湾人日本兵と同じく、長い間に放置されてきた。考えられるその理由は以下である。 ①1987年までの戒厳体制で言論自由がなかったため、本人が声

          台湾慰安婦像乱暴事件についてー民主派の見方

          鹿砦社への抗議文

          2018年7月3日 木下ちがや            2018年5月発売の鹿砦社の雑誌における李信恵さんに対する私の発言については、発言したことは事実であるものの、その内容については根拠のないものであり、その旨、6月8日に「私の鹿砦社の書籍における性差別的・レイシズム的発言について」という、経緯を説明した謝罪文をすでに発表しています。  この謝罪文を発表するまでの過程について、鹿砦社のブログ「鹿砦社通信」6月5日付において、私に対して「水面下ですざまじい攻撃」がなされて

          鹿砦社への抗議文