【読書感想文】俺しかいない/堂安律

今回は読書感想文を書こうと思います。

そもそもわたしは読書が好きで、本を読んだら感想を1行、石川県立図書館にて購入した、読書通帳に記入しています。
ちなみにこの読書通帳、本来は図書の貸し借りを記録するものですが、北陸県民ではないため、冊子だけ購入させていただき、手書きで本のタイトルと感想をメモしています。

しかし、本の内容をより深く頭に入れて、日々の行動に落とし込むには、アウトプットが大切だと今読んでいる本(アウトプット大全/樺沢紫苑著)に書いてありました。

なので、直近で読み終えた表題の書籍について、早速やってみます!!

【以下、読者感想文】俺しかいない/堂安律

カタールW杯を機に、サッカー日本代表に夢中になり、
その後、J リーグファンの先輩からサッカーのルールやポジションなど基礎の基礎を学び、現在は戦術への理解を深めること、スタジアム観戦の経験を積むことに取り組んでいます。
そして、サッカー選手の話す言葉や思考が魅力的だなと思うため、さらに深く考え方やモチベーションについて知りたいなと思い、だれかサッカー選手の書いた本でも読もうかなと思ったのがきっかけです。

◎この本を選んだ理由

①     堂安選手がもともと気になる存在であったこと
⇒セレクションで自分を落としたセレッソからのオファーを1秒で断るために努力してきたというエピソードが大好き(わたし決してセレッソ嫌いなわけじゃないですw)
②立ち読みしたとき、わずか3ページで心が持っていかれたこと
⇒後述します

◎読了後の感想

読み終えた私なりの感想としては、夢を追いたくなりました。
成功者としてではなく挑戦者として書いていますという表現があるように、もがいている過程も丁寧に言語化されていて、自分にも落とし込みやすい。あとは自分でコントロールできる部分(自分のプレーや緊張について)とできない部分(チーム状況や監督の考え、メンバー選抜など)について、自分でコントロールできないことへの潔さもかなり勉強になった。ここで悩む人も多いと思うから。ただ、それについても納得できる結果となるよう努力はしていて、それが自分への信頼につながって、どの結果でも受け入れて次の手を打てるんだろうと思う。
熱く感じるものがすごくあったり、出会う指導者のエピソードも生きる上で大切なことばかり。サッカーをしていてもしていなくても、詳しくても詳しくなくても、とにかくなにか目標を持って生きている人、これから目標を見つけて生きたい人、成し遂げたいことがある人、誰かの力になりたい人など、なにかに向かって生きている人すべてへの励ましになるし、心の持ち方、考え方を身につけるきっかけになる本だと思いました。わたしは

◎こんな大人が周りにいてくれたら

 ②で挙げた最初の3ページにあったことのなかで最もひきつけられたのは、著者である堂安選手が記憶している、指導者から最初にもらったことばについてだった。マラドーナになりたいといった時の指導者のことば「律ならなれるよ。そのためにどうすればいいやろ?」このことばでした。子どもといえども、本気で向き合い、希望を与えつつ、「そのためにどうすればいいか?」と現実を伝え自分で考えさせる。こんなことを言ってくれる大人が自分の人生のなかにいてくれたらと何度も思いました。同時に、自分もこの言動ができる大人でありたいし、自分に対しても、理想に向かって今どうすればいいか、を常に問いたいと思いました。
 ほかにも様々な指導者とのエピソードが掲載されていて、個人的には大人になる前に、自分で考えて判断し、意見を言える力を身に着けていることは、人生をなかなか左右する能力だと思うので、こういったことを10代のうちから指導してくれる人がいたことが本当にうらやましいと思いました。わたしには圧倒的に不足している能力なので、まだ間に合うかな、身に着けていきたい。
 指導者とのエピソードが多い点から、大人が子どもに与える影響がこんなにも大きいなんてとものすごく感じ、心惹かれた部分でした。

◎自分のよさを発揮できる場所を探し求める力

 人生を逆算して組み立てて生きていること。中学校とかでそんなこと考えてるのシンプルにすごすぎるし思考が圧倒的に大人だなと思う。そして、その軌道修正しながら辿っているところ。ただ、全てが思い通りになるわけではなく、当然、チームの状況や監督の理想など不可抗力によるものでうまくいかないこともある。そんなとき、自分の力が活きる場所を考え選択し、飛び込むことができたり、じゃあその時間で自分の持ち味を発揮するにはどうすればいいか、とマインドを自分に向けられたりできるところがさすが一流。そう考えられるようになったことや考え方についても本書で述べてくれているのでありがたい。これって誰でもあるといい考え方なんじゃないかなと思います。

◎語録

 そのほか、語録(10の思考だったかな)も収録されていて、ここがかなり大人にぐっとくること多いと思います。なんなら、サッカーに興味のない人は、ここだけ読んでもいいのではないかな。すべてに考えが詰まっていて、本で述べられていたこれまでのことがぎゅっと一般的な言葉で網羅されていると思います。「言語化」できれば道が見えてくるという部分は、自分にとってすごく必要なことだと思い、すぐ参考にしたし、「努力」については、練習は噓をつかないけど、その瞬間がいつくるかはわからない、ただ、努力しなければそのチャンスさえ巡ってこないとはっきり述べていて、はっとさせられた。

以上、読書感想文まとめでした。
なんとなく読み始めたわりに、ものすごく心に残るポイントがあったので、記録してみました。ネタバレや、内容を書きすぎているなど、注意ございましたらご指導ください。
何卒よろしくお願いいたします。

引用:「俺しかいない」 著者:堂安律さん 出版:集英社


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