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シノヅカヨーコの考え方

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#育児

"痴漢"と"子連れの女性に攻撃的な人"の思考はとてもよく似ている

"痴漢"と"子連れの女性に攻撃的な人"の思考はとてもよく似ている

いったいなぜ。痴漢被害に悩んだ学生時代ミニスカギャルよりも、校則を守ったスカート丈の女子高生のほうが痴漢に遭いやすいという話を、聞いたことがないだろうか。

高校生だったころ、わたしは比較的校則の厳しい学校に通っていた。
制服はなにからなにまで学校指定のものを着用することが義務づけられていたし、スカート丈を詰めるのはもってのほか。
膝下まで伸びた野暮ったい丈のスカートを履いて、通学のため地元を離れ

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いつかきみに伝えたいやさしさの話

いつかきみに伝えたいやさしさの話

我が家には、二歳のムスメがいる。
彼女は生まれたばかりのころ、本当によく泣いていた。
わたしは子どもを産むまで、赤ちゃんはよく眠る生き物だと思っていた。三時間おきに授乳が必要だとは聞いていたけれど、三時間に一度の授乳を済ませてしまえば、あとは眠っているものだとばかり思っていたのだ。

甘かった。

おなかがすいたとぐずり、乳首に吸いつきながら眠りにつく。浅い眠りのなかでげっぷをし、口に乳首を含んで

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きみはどうして眠ることをいやがるのか―子どもの寝ぐずりについて考える

きみはどうして眠ることをいやがるのか―子どもの寝ぐずりについて考える

うちのマナムスメは、眠りにつくのがとてもへたくそだ。
眠らせようとうながすと、力の限り、泣き、叫び、不機嫌にあばれる。
声をかけてものけぞり、いやだいやだとのたうちまわる。
そのさまたるや、まるで悪霊でも憑依したかのようである。

きみはなぜ、そんなに眠ることをいやがるのか。

言葉が増えて会話ができるようになったムスメの言動から、推察してみた。

さいきんのムスメは、眠らせようとするときまって「

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虐待の瀬戸際

虐待の瀬戸際

乳幼児虐待の痛ましいニュースを目にするたびに、後ろめたいような気持ちがちらつくようになったのはいつごろからだろうか。

ムスメが生まれて間もないころ、わたしは不安で仕方がなかった。
この小さな生き物が、ふと目を離したすきに、呼吸を止めてしまわないか。
わたしの腕のなかで寝息をたてたまま、もう二度と目覚めないのではないか。
ずっと抱きしめていなければ不安で、毎晩ムスメを抱いたまま眠りにつく日々だった

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