ちょこぱん

エッセイ。絵描き。消しゴムハンコ作成。詩や俳句。四つ葉。トゥルシー。神社とか仏教。

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  • 日々徒然 エッセイ

    日記的なエッセイですよ。まんがもたまにあり。

  • イラストそのた

    その他イラストいろいろです

  • かんほくと短編小説

    日常にあるちいさな感動。 ちょっと不思議なSF。 2008年前後に、一日一作品の習作として書かれた、小説日記。 かんほくとのショートショート

  • ちょこぱん心のつぶやき クヨクヨしない方法メモ

    生きてくときに気づいたことメモ

  • ホーリーバジル(トゥルシー)生育記録

    2017年度→2021年度 ホーリーバジル(トゥルシー)生育記録

最近の記事

梅コンポート

お久しぶりです。 ちかごろはダブルワークを模索したり、娘の短期留学の準備をしたり、PTA役員の仕事をしたり、なんだかんだ多忙の日々です。 今日は久々の平日休み。 noteさんから記事を書け~のアラームがあり、日記がてら残しておこうかと思った次第です。 写真にあるとおり、梅コンポート。 ツイッターで梅ダージリンレシピが流れてきまして、早速トライしたのです。農協直売所で完熟梅が半額だった&廉価すぎてイマイチだった大量の紅茶という奇跡の組み合わせで、サクッと作ってみました。 今井

    • まさかの一等賞

      • 潮騒

        俺はいつものようにそこで歌う。 ノートに書きなぐった詩。 体の一部になったようなギター。 たいていのひとは通り過ぎる。 俺はそこらの石と変わりないかのように。 もしくはそれ以下の、害虫でも見たかのように侮蔑の視線を投げかけて。 俺は歌う。それらすべてが俺のパワーだ。 俺はかき鳴らす。自分の居場所を確認するために。 何かを残して死にたい。 何かのために生きたい。 俺はぶきっちょだから、こんな方法しか思いつかないし、がなるしかない。 才能なんてないのだろう。 夢だって

        • 美容実

          「だって、8番なんてイヤだわ」 「そんなこと言ってまた」 「どうなさいましたか」 「すいません、この子少しおかしいんです。あの、ご迷惑とは思いますが、お願いできますか」 「わたしがおかしいんじゃないわ、みんながおかしいのよ。数字を馬鹿にすると痛い目にあうわよ」 「わかった、わかったわ。すいません、もしできるのなら、クラークの荷物の番号をかえていただけませんか」 「かまいませんよ。9番でよろしいですか」 僕のお客さんの話だ。 美容室は3年ぶりという娘さんと初老の女性。 渋々

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        記事

          金魚鉢

          「それって金魚鉢じゃないわ」 「そうさ」 見覚えがある。 このガラス瓶はインスタントコーヒーが入っていた瓶だ。 十五センチほどの高さの四角柱で、ラベルはきれいに剥がされていた。 その中を金魚が2匹泳いでいる。 「買ったの」 「隣の中学校からもらったんだ」 祭りの後は、金魚すくいで捕った金魚をもてあまして、皆中学校のプールに捨てていくのだという。 中学校側でもそれに見合った水槽があるわけでもない。 面倒を見切れないので、結局金魚をすべて破棄することになる。 散歩し

          アンプラグド

          「ねえ次はいつ会える」 「一週間後の夜なら大丈夫かな」 「かな、って何」 「今のところは、ということよ」 「予定が変わってしまったらどうするのさ」 「それでさよならって事よね」 ぼくは彼女の電話番号を知らない。 住所も知らない。 そして、名前すら知らない。 初めて会ったその夜から、次に会う約束だけをして、こうして逢瀬を重ねている。 「きみだれなの」 「だれでもないのよ。あ、このCDかしたげる」 「何」 「アンプラグド。ボーカルが自殺してから出たCD。 私このバンドが出し

          アンプラグド

          ぼくは石が好きだ。大好きだ。 アンバー、アゲート、アベンチュリン。 クンツァイト、ロードナイト、カーネリアン。 さまざまな石を見ていると、時を忘れる。 なぜこんなに好きなのかわからないけれど、昔からそうだった。 どちらかというと人間と触れ合うよりも、そこらの砂利からぼくだけの石を探しているほうがずっと幸せだった。 先月ぼくのアパートの近くに大きなショッピングモールができた。 その一角に、ぼくの大好きな天然石の店がある。 女の子が好きそうなアクセサリーとしての石を中心に、さ

          そうめん

          「やっぱり夏はそうめんよね」 「おいしーい。パパがつくるとどうしておいしいのかな」 「ははは。パパも家事を始めてから3年経つからね。凝り性な分、ママには負けないさ」 「あら、パパは働いていないんだから、それ位してもらわなくちゃね」 「おいおいおまえ、そんな言い方はないだろう」 「…ねえ、どうしたらあなたのその状況が変わるのかしら」 「おれだってね、好きでこうしているわけではないんだよ」 「私が幼稚園で働いているからいいものの、もしそうでなかったら今頃飢え死によ」 「ママどうし

          日曜日

          コーヒーメーカーにフィルターをセットして、お気に入りのオリジナルブレンドをサクサクと入れる。 コポ、ポ、パフ、コプ 間の抜けた音は日曜の朝にふさわしい。 近所のベーカリーで買ったライ麦入りのパンを2枚、トースターで焼く。 クリームチーズをタップリ塗って、サニーレタスをのせる。 紫玉ねぎと真っ赤なトマトは輪切りにし、さらにパンにはさんでいく。 最後はざくっと包丁で、思いきりど真ん中を切るのだ。 部屋中がコーヒーの香りで包まれたころ、サンドイッチは完成する。 褐色の美しい

          忘れてもこまらない

          忘れてもこまらない

          佐々木閑先生 仏教講義備忘録

          最初に佐々木先生のことを知ったのは、かれこれ二年以上前、NHKの『100分で名著』という番組からだったかと思います。 その後コロナにより花園大学の遠隔仏教講義がyoutubeにて開始。以来とばしとばしではあるけれども、私なりのペースで佐々木先生の動画を拝聴させていただいてます。 元来怠惰な自分であるから、興味が無いとみないときなどもあり・・・ただ、先日の内容が私にとって重要だったので備忘録としてこちらの記事に残しておこうと思った次第です。 2020年から始まったシリーズ

          佐々木閑先生 仏教講義備忘録

          ゆるラジ 第一回 20221128

          プロフィールからの雑談 その1 ホーリーバジル(トゥルシー)生育記録 マガジン https://note.com/chocopan/m/mcc1e9f9390c7

          ゆるラジ 第一回 20221128

          ゆるラジ 第一回 20221128

          育児日記⭐娘ちゃんのマラソン大会

          育児日記⭐娘ちゃんのマラソン大会

          水曜日は水彩画の日~

          水曜日は水彩画の日~

          手術

          11月も半ば、気づけば師走はすぐそこである。 季節もそうだが、我が年齢を見るにも店じまいにむけて刻々と時が刻まれている。 下半期、2回手術をした。 四十路らしいなと思う反面、突然やってきた手術の二文字に内心戦々恐々、チキンなハートが悲鳴を上げていた。 病気というものは今突然そこに現れるのではなく、徐々に、徐々に悪化していくものなのだと否応なしに気づかされたのだった。 1回で終わると思った手術が、2回である。 間隔で言うと、1回目が治りかけた1月後に第2弾がやってきた。

          朝のコーヒー

          どうこう言っても時は過ぎるもので、心もそれによって変わっていく。 あれほど過敏で繊細だった何者かはここにはおらず、呆けて「ああ今日もいい天気だ」とあくびする。 物語としては非常につまらぬものかもしれないけれども、一貫した人生でそのような期間があるのは一つの暁光でもあると思うのだ。 どこにも人などいないのに、頭の中では指図する何者かがいる。 太陽に意味などないのに、天啓は常にその口から語られている・・・ あの頃は安らぎを求めていたに違いないのに、ある程度の安寧を手に入れた今

          朝のコーヒー