林檎独飯

林檎独飯

マガジン

  • プレイ後ゲーム感想&雑記

    プレイしたゲームの感想と雑記。自分の備忘録に。未プレイの人の参考に。既プレイの人の感想語りやプレイ後の余韻のために。

記事一覧

【超探偵事件簿レインコード】を遊んだ超高校級のサスペンスADV好き的【感想】

超探偵事件簿レインコードはダンガンロンパシリーズで知られる、小高和剛によるサスペンスADV、ダンガンロンパとの世界観のつながりなどは無いがゲームの構成やシステムは…

林檎独飯
4か月前
4

【妖怪ウォッチ】今更解説する妖怪ウォッチ全人類オススメ感想記事【感想】

今更妖怪ウォッチを遊びました。(Switch版) ググったら発売日は2013年、シリーズ最盛期2015年らしいので絶妙に世代ではない。とは言え、ことレベル5に関してはイナズマ…

林檎独飯
4か月前
2

【車輪の国 向日葵の少女】弱さと強さと叙述トリックの話【感想】

ずっとプレイしたかった車輪の国向日葵の少女をとうとう遊んだので思ったことなど書き綴る(ネタバレあり) 忙しいし間もあいちゃったから短めで… 車輪の国向日葵の少女…

林檎独飯
4か月前
1

【ドラゴンクエストV 天空の花嫁】をリプレイして感じたドラクエが面白い理由

ドラクエV(PS2版)をクリアしました。 クリアは3回目くらいだし今回は番外編みたいな感じで雑に書いていきます。 ・初めて遊んだのはDS版が出た時、私は当時小学生で親父…

林檎独飯
6か月前

【バテンカイトス 終わらない翼と失われた海】でRPGの面白さを再確認した【プレイ感想雑記】

バテンカイトスは2003年にGCで発売されたRPG。開発元はゼノブレイドなんかのモノリスソフト。今年Switch版がリマスターとして発売されている。 【作品の概要】そんなわけ…

林檎独飯
6か月前
8

【CROSS†CHANNEL】生きている人、いますか?【微ネタバレ感想】

CROSS†CHANNELは群青学院放送部に在籍する八人の男女によって展開されるコミュニケーションや関係性、自己の存在意義にせまる学園青春アドベンチャー。 Switch版あり。 …

林檎独飯
7か月前
5

【シンフォニック=レイン】得るためには失われなければならない。もう失っているというのに【プレイ感想】

神ゲー。正確には良ゲーくらいだけど俺にブッ刺さりまくったゲーム。なのでしっかり紹介したいけど遊んでから2ヶ月くらい空いちゃったな。 ちなみにネタバレ注意 あらすじ…

林檎独飯
8か月前
1

【パラノマサイトFILE23本所七不思議】【プレイ感想】第三の壁をギリ越えない、薄壁越しの恐怖体験

プレイしてから半年近く空いてしまったので書き殴り気味のあっさり目に。 複数主人公の視点を切り替えながら実在する東京の都市を舞台にこれまた実在する怪談を元としたオ…

林檎独飯
8か月前
2

【ネタバレ無し】世界と呼ばれた少女の物語 シナリオ最強ADV 白昼夢の青写真を遊べ【ゲーム紹介】

こんなSTORYだよBOYジャンルは恋愛ADV、が少々特殊でプレイヤーはランダムに切り替わりつつ同時に進行する異なる三つの物語を読み進めていくことになる。いずれも男女の恋…

林檎独飯
1年前
8

〈離れろましろ!! 感想だッ!!〉【ルートダブル - Before Crime * After Days -プレイ後雑記】

ややマイナーよりのゲームかつ、プレイ環境も厳しい作品なので今回は既プレイ向け。ネタバレ多めです。 あらすじ あらすじ前置きこのゲーム、かなり特殊なシステムの採用…

林檎独飯
1年前
5

勝手で、悪いけどさ…これが俺の感想だ!【FINAL FANTASY Xプレイ後雑記】

散々語り尽くされたであろう超有名なゲームなので、これまでと形式を変えて概要は程々に私が感じたことを中心に書きます。 こんな物語だザナルカンドに住む青年ティーダは…

林檎独飯
1年前
1

感想をログに残しておきます。高性能ですから!【ATRI-My Dear Moments-プレイ後雑記】

あらすじ過去の事故で片足と家族を失いトラウマが残った主人公、彼はロボット少女のアトリと出会い、二つの意味で歩き始める一夏の物語。 海と空の青さが眩しいボーイミー…

林檎独飯
1年前
2

頽廃空虚の叢にー!プレイ感想がシャウトするゥウAAH!【レイジングループ 紹介&プレイ後雑記】

どんなゲーム?レイジングループはケムコから発売されたサスペンスADV。閉鎖的かつ前時代的、独自の風習を持つ集落を舞台として人狼ゲームを骨子とした殺し合いに“よそ者…

林檎独飯
1年前
2

明滅するように繰り返す生と死はただ0と1に過ぎない

80億人いるらしい。少なくとも人間だけでこれだ。 他の生物を合わせたらもっともっと多くの生命が地球に息づいている。 微生物なんかも含めたらとんでもない数なんじゃない…

林檎独飯
1年前
5
【超探偵事件簿レインコード】を遊んだ超高校級のサスペンスADV好き的【感想】

【超探偵事件簿レインコード】を遊んだ超高校級のサスペンスADV好き的【感想】


超探偵事件簿レインコードはダンガンロンパシリーズで知られる、小高和剛によるサスペンスADV、ダンガンロンパとの世界観のつながりなどは無いがゲームの構成やシステムは極めて類似しており、精神的続編、あるいは兄弟作とも呼べる。

【作品の概要】作品の舞台となるのは振り止まない雨に包まれた街「カナイ区」。そこは真実の覆い隠される街。大企業アマテラス社によって実質的に支配され、街の住民はカナイ区から出るこ

もっとみる
【妖怪ウォッチ】今更解説する妖怪ウォッチ全人類オススメ感想記事【感想】

【妖怪ウォッチ】今更解説する妖怪ウォッチ全人類オススメ感想記事【感想】

今更妖怪ウォッチを遊びました。(Switch版)

ググったら発売日は2013年、シリーズ最盛期2015年らしいので絶妙に世代ではない。とは言え、ことレベル5に関してはイナズマダン戦直撃世代だし、二ノ国、レイトン、ファンタジーライフは遊びまくってたのでその辺のイメージはある。

妖怪ウォッチに関してはジバニャンしか知らないレベルで遊び始めました。
結論めちゃんこ楽しめたので書き綴る。

【作品の概

もっとみる
【車輪の国 向日葵の少女】弱さと強さと叙述トリックの話【感想】

【車輪の国 向日葵の少女】弱さと強さと叙述トリックの話【感想】

ずっとプレイしたかった車輪の国向日葵の少女をとうとう遊んだので思ったことなど書き綴る(ネタバレあり)

忙しいし間もあいちゃったから短めで…

車輪の国向日葵の少女はあかべぇそふとつぅより2005年11月25日に発売されたアダルトゲーム。日本によく似たとある架空の国の物語である。その国では罪を犯すと懲役に代わり、その罪に応じた「特別な義務」が科せられ、その犯罪者は「特別高等人」という超法規的存在に

もっとみる
【ドラゴンクエストV 天空の花嫁】をリプレイして感じたドラクエが面白い理由

【ドラゴンクエストV 天空の花嫁】をリプレイして感じたドラクエが面白い理由

ドラクエV(PS2版)をクリアしました。

クリアは3回目くらいだし今回は番外編みたいな感じで雑に書いていきます。

・初めて遊んだのはDS版が出た時、私は当時小学生で親父がプレイするのをずっと眺めてた。それから自分で2周目したんだったかな。序盤のエースだったエビルアップルのアプールがレベル30で頭打ちして連れていけなくて悲しかったりドロヌーバがスクルトして強かったりしたことを覚えている。

・親

もっとみる
【バテンカイトス 終わらない翼と失われた海】でRPGの面白さを再確認した【プレイ感想雑記】

【バテンカイトス 終わらない翼と失われた海】でRPGの面白さを再確認した【プレイ感想雑記】

バテンカイトスは2003年にGCで発売されたRPG。開発元はゼノブレイドなんかのモノリスソフト。今年Switch版がリマスターとして発売されている。

【作品の概要】そんなわけで復讐の旅の中、主人公カラスは少女シェラと出会い、空に浮かぶ大陸を舞台に、仲間との出会い。様々な想いと裏切り、そして祈りが交錯する中で世界の命運を賭けた戦いに身を投じていくこととなる。

「世界を守るため、巨悪との激突」と端

もっとみる
【CROSS†CHANNEL】生きている人、いますか?【微ネタバレ感想】

【CROSS†CHANNEL】生きている人、いますか?【微ネタバレ感想】

CROSS†CHANNELは群青学院放送部に在籍する八人の男女によって展開されるコミュニケーションや関係性、自己の存在意義にせまる学園青春アドベンチャー。
Switch版あり。

作品に興味を持ってもらうため、刺激的な部分を中心に微ネタバレがあります。オチは損わないけど序盤あたりまでは開示しちゃうので注意。

【作品の概要】あらすじを大雑把に紹介すると、

すけべ大魔王で容姿にコンプレックスを持つ

もっとみる
【シンフォニック=レイン】得るためには失われなければならない。もう失っているというのに【プレイ感想】

【シンフォニック=レイン】得るためには失われなければならない。もう失っているというのに【プレイ感想】

神ゲー。正確には良ゲーくらいだけど俺にブッ刺さりまくったゲーム。なのでしっかり紹介したいけど遊んでから2ヶ月くらい空いちゃったな。
ちなみにネタバレ注意

あらすじ

・舞台は雨の降り止むことない音楽の街ピオーヴァ。主人公クリスは山を隔てた遠い街から音楽学校に通うためピオーヴァに転居し三年。卒業の年を迎えた。

・クリスは楽器奏者、内気な彼は卒業発表の歌唱を務めるパートナーを見つけられないまま、彼

もっとみる
【パラノマサイトFILE23本所七不思議】【プレイ感想】第三の壁をギリ越えない、薄壁越しの恐怖体験

【パラノマサイトFILE23本所七不思議】【プレイ感想】第三の壁をギリ越えない、薄壁越しの恐怖体験

プレイしてから半年近く空いてしまったので書き殴り気味のあっさり目に。

複数主人公の視点を切り替えながら実在する東京の都市を舞台にこれまた実在する怪談を元としたオカルト絡み事件を捜査!って感じのホラーADV

音を聞いたらアウトな呪い相手にオプションでボリュームをミュートにして対応、ゲーム内での名前決定後にSwitch本体の名前で呼ばれるなどシステムを利用したメタ演出が魅力。昨今流行ってたドキドキ

もっとみる
【ネタバレ無し】世界と呼ばれた少女の物語 シナリオ最強ADV 白昼夢の青写真を遊べ【ゲーム紹介】

【ネタバレ無し】世界と呼ばれた少女の物語 シナリオ最強ADV 白昼夢の青写真を遊べ【ゲーム紹介】

こんなSTORYだよBOYジャンルは恋愛ADV、が少々特殊でプレイヤーはランダムに切り替わりつつ同時に進行する異なる三つの物語を読み進めていくことになる。いずれも男女の恋愛模様を描いたもので時代や世界観はそれぞれで大きく異なる。

CASE-1 波多野凛

舞台は現代。主人公は45歳非常勤講師有島。ヒロインは女学生の波多野凛。小説家の夢に挫折し、国語教師として繰り返し退屈な日々を送る。編集者の妻と

もっとみる
〈離れろましろ!! 感想だッ!!〉【ルートダブル - Before Crime * After Days -プレイ後雑記】

〈離れろましろ!! 感想だッ!!〉【ルートダブル - Before Crime * After Days -プレイ後雑記】

ややマイナーよりのゲームかつ、プレイ環境も厳しい作品なので今回は既プレイ向け。ネタバレ多めです。

あらすじ

あらすじ前置きこのゲーム、かなり特殊なシステムの採用や無理のある部分をクオリティの高さで解決した点が多々あり、あらゆる長所が短所になりかねない。本記事では各要素を賛否両面から触れていきます。

重厚すぎるサスペンスADV緻密なシナリオ

・まず初めにシナリオの完成度。めーちゃくちゃ高いで

もっとみる
勝手で、悪いけどさ…これが俺の感想だ!【FINAL FANTASY Xプレイ後雑記】

勝手で、悪いけどさ…これが俺の感想だ!【FINAL FANTASY Xプレイ後雑記】

散々語り尽くされたであろう超有名なゲームなので、これまでと形式を変えて概要は程々に私が感じたことを中心に書きます。

こんな物語だザナルカンドに住む青年ティーダはある時異世界「スピラ」に飛ばされてしまう。そこで出会った召喚士のユウナとともに、この世界の脅威である「シン」を倒すための旅に出る。

明確なシナリオ、密接したイベントシンというラスボス

・ほとんどのボスがシナリオに関わるボスとなっている

もっとみる
感想をログに残しておきます。高性能ですから!【ATRI-My Dear Moments-プレイ後雑記】

感想をログに残しておきます。高性能ですから!【ATRI-My Dear Moments-プレイ後雑記】

あらすじ過去の事故で片足と家族を失いトラウマが残った主人公、彼はロボット少女のアトリと出会い、二つの意味で歩き始める一夏の物語。
海と空の青さが眩しいボーイミーツガールな王道ジャンルな恋愛趣味レーションにロボットヒロインという変化球が光る恋愛ADV。

魅力テンポがいい。無駄なく洗練されたテキスト

短い!めちゃくちゃテンポが良い。故にシナリオから受けるストレスが非常に少ない。ヒロインと喧嘩した後

もっとみる
頽廃空虚の叢にー!プレイ感想がシャウトするゥウAAH!【レイジングループ 紹介&プレイ後雑記】

頽廃空虚の叢にー!プレイ感想がシャウトするゥウAAH!【レイジングループ 紹介&プレイ後雑記】

どんなゲーム?レイジングループはケムコから発売されたサスペンスADV。閉鎖的かつ前時代的、独自の風習を持つ集落を舞台として人狼ゲームを骨子とした殺し合いに“よそ者”である主人公は挑むこととなる。いわゆるデスゲームもの。

あらすじ主人公である房石陽明は山中でのバイク事故を契機にとある集落に迷い込み滞在を余儀なくされる。そんな中立ち込める霧、住民の異様な信仰、立ち振る舞い。古くから伝わる伝承。集落に

もっとみる
明滅するように繰り返す生と死はただ0と1に過ぎない

明滅するように繰り返す生と死はただ0と1に過ぎない

80億人いるらしい。少なくとも人間だけでこれだ。
他の生物を合わせたらもっともっと多くの生命が地球に息づいている。
微生物なんかも含めたらとんでもない数なんじゃないだろうか。
宇宙に視野を広げたらそれはもう果てしのない生命の世界。

死はいくつだろうか。米国のNPOポピュレーション・レファレンス・ビューロー(PRB)が2011年に集計した結果によるとこれまでの累計の人口は約1080億人だそうだ。

もっとみる