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【読書】日本とユダヤの古代史&世界史 予告編

出版情報

  • タイトル:日本とユダヤの古代史&世界史 - 縄文・神話から続く日本建国の真実

  • 著者:茂木 誠、田中 英道

  • 出版社 ‏ : ‎ ワニブックス (2023/6/9)

  • 単行本 ‏ : ‎ 304ページ

待望の書

 著者のひとり茂木誠は予備校教師&著作家で歴史系YouTuber。番組が面白くて、もう2年近く見続けている。田中英道は東北大の名誉教授で美学に関する大家であり、その上で古代日本と古代ユダヤの関係をずっと研究している人。だけどどこか、話が難しくて、本を読んだりするまで追っかけているわけではなかった。
 茂木は「わかりやすく」伝えることに長けていて、さまざまな人と対談をしながら相手の方の説を上手に引き出している。田中史観をわかりやすく伝えてくれるのではないか、そういうマリアージュへの期待が否が応でも高まる本書である。
 読み終わると…本書は日本人なら一度は読んでおくべき!と率直に感じた。書かれていることを肯定するかどうか、は別にして。読みながら何度も「ええ〜!」と奇声を上げてしまった。少なくとも頭の体操にはなるだろう。日本が世界に何を貢献できるか、どういう希望であるのかについても触れられていて、明るい気持ちが湧いてくる。
 

偶然でなく…

まったく偶然であるが、本書の前には『月の裏側』という文化人類学者レヴィ=ストロースの本を読んでいた。だから本書の最初の方で、レヴィ=ストロースに関してちょっとしたエピソードが語られていたことに驚いた。また、レヴィ=ストロースが『月の裏側』で述べていた世界の中での日本文明」や「日本への期待」というテーマが本書でも現れていること。私が疑問に思ったレヴィ=ストロースの日本神話観、つまり古事記も日本書紀もエピソードが上手に嵌め込まれた「作品」であるということへの回答の一端が述べられていて…

「偶然でなく、私はこういう順番で読むことになっていたんだなぁ」と思った次第。

もくじ

順番は入れ替えるつもりであるが、基本的には本書のもくじにそって感想を書いていく予定(あくまで予定、変更可能性あり)。
なので「もくじ」を紹介しておく。

まえがき 茂木誠
序章 1 歴史とは何か?歴史を学ぶことの意義とは?
序章 2 ユダヤ問題の基礎知識と「ユダヤ人渡来5つの波」
第1章 縄文時代の日本文明とユダヤ人の出エジプト(紀元前3千年〜1千年頃)
第2章 日本建国の真実と失われた10支族 〜国譲りと天孫降臨の謎を解く〜(紀元前660年〜)
第3章 真の始皇帝からキリストの時代へ(紀元前300年〜)
第4章 巨大古墳の時代〜文明の邂逅と秦氏の役割〜(200年〜)
第5章 蘇我氏とは、いったい何者だったのか?(400年〜)
第6章 中世以降のユダヤ人と世界史(1400年〜)
第7章 新しい時代のための「日本人とユダヤ人」論(1900年〜)
対談を終えて思うこと 田中英道

日本とユダヤの古代史&世界史 もくじ


引用内、引用外に関わらず、太字、並字の区別は、本稿作者がつけました。
文中数字については、引用内、引用外に関わらず、漢数字、ローマ数字は、その時々で読みやすいと判断した方を本稿作者の判断で使用しています。


おまけ:さらに見識を広げたり知識を深めたい方のために

ちょっと検索して気持ちに引っかかったものを載せてみます。
私もまだ読んでいない本もありますが、もしお役に立つようであれば。

茂木誠のyoutubeチャンネル

田中英道のyoutubeチャンネル

wikiによると、田中英道のyoutube番組で面白そうなのは、コレらしい。

渡辺惣樹と茂木誠の二人旅

朝香豊と茂木誠の対談

渡辺惣樹と茂木誠の対談


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