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「春の養生法」春に飲んでいただきたい“リフレッシュティー”

こんにちは 「漢方薬局ロチュス」の薬剤師で、国際中医師、そして中医未病セラピスト®の栗山純子です。

立春を過ぎると暦の上では春ですが、

暖かくなったと思ったら急に寒さが戻ったり、朝夕は気温が下がったり、大雪が降ったりするのも2月ですね。でも、周りを見渡すと、あちこちに草花や樹木の芽が出てきて、春の訪れを実感しませんか?そうなんです!私たちのからだも春モードに切り替える必要があるのです。人のからだも心も自然の変化に連動していますので、季節の移り変わりに合わせた養生法が大切になります。春には春の養生法がありますよ。

中医学では、春は冬の間に溜まったものをきれいにして、一年のスタートをする季節と考えます。春は、五臓では肝(かん)の季節で、樹木の木(もく)の季節だと考えます。肝の働きには、血(けつ)を貯蔵し、気をのびやかに巡らせるなどの働きがあります。夜更かししないで睡眠を充分とると、気血が蓄えられて、翌日は元気に過ごせることが実感できるはずです。

春は、樹木の木(もく)の季節ですから、木のようにのびやかに過ごすことも大切です。春は、環境の変化がある季節ですので、ストレスを感じることも多いかもしれません。早く寝て、充分血(けつ)を蓄えられれば、ストレスに負けない身心を作れます。

春に、身心の元気をサポートするために、

私が考えた気巡りの薬膳ハーブティーの「リフレッシュティー」を今回ご紹介します。

さて、春に是非お飲みいただきたい「リフレッシュティー」は、レモングラス、レモンバーム、ペパーミントをブレンドしています。「あら? 煎じ薬などで用いる生薬は入ってないではありませんか…」と思っている人もいらっしゃるかもしれませんね。実はペパーミントは、生薬では「薄荷(はっか)」と呼ばれて、漢方薬の煎じ薬などにも用いられているものと類似した植物なのです。

このリフレッシュティーは、気巡りを助ける薬膳ハーブティーです。気の巡りをサポートするお茶ですので、春だけでなく、ストレスを感じる時に、リラックスしたい時にお勧めします。レモンに似た香りとミントの香りが爽やかな薬膳ハーブティーで、気持ちもすっきりさせて、何かと環境の変化が起きる春を健やかに乗り切りましょう。ただし、妊娠中・授乳中は控えてください。

リフレシュティーの入れ方ですが、ティーポットかカップにリフレシュティー1包を入れて熱湯を注ぎ、1~2分くらい置けばすぐ飲めます。ティーポットで入れる場合、お湯がポットに残らないようにしておけば、2~3回お湯を注いで飲めますのでとてもお得です。

それぞれの、ハーブの効能を簡単にご説明します。

○レモグラス 学名:Cymbopogon citratus
イネ科の多年草で、タイ料理のトムヤンクンに用いられたり、肉や魚料理にも使われます。レモンと同じ香りの成分シトラールを含み、レモンのような強い香りがする草といういうことでレモングラスと名付けられたそうです。
私も鉢で育てていますが、イネやススキのような茎や細長い葉をつけて1メートル位に育つ植物で、葉や茎からはレモンの香りがします。枯れた葉でもレモンのような香りが爽やかに香ります。気持ちをリフレッシュさせたり、眠気の改善も期待できます。抗菌・殺虫効果もありますので、虫よけスプレーなどに使ったり、クローゼットに入れてもよいですね。消化も助けると言われています。ただし、妊娠中は控えてください。

○レモンバーム 学名:Melissa officinalis
シソ科の多年草のハーブで、シトラールなどの成分を含みレモンのような香りがします。不安や緊張、ストレスなどを和らげるといわれています。
抗菌・抗ウイルス作用もあり、胃の調子を整えてくれるとも言われています。長寿のハーブと言われた時代もあります。
レモンバームの別名:メリッサは、ギリシャ語でミツバチの意味で、白い小さな花の甘い香りがミツバチを引き付けたことによります。こちらも、妊娠中は控えてください。

ペパーミント 学名:Mentha piperita:西洋薄荷(生薬では薄荷と類似)
セイヨウハッカとも言われるシソ科の多年草で、ハーブとしてお茶や料理など、様々な材料に利用されています。ミントの爽快感やひんやり冷たい清涼感は、主な成分のメントールの作用です。精油は香料・食品・歯磨き粉などにも用いられていますし、アロマテラピーにも用いられています。鎮静作用があり、イライラ、緊張を和らげ身心をリラックスさせる効果が期待できます。このハーブも授乳中は、母乳の出が悪くなることがあるので控えてください。このペパーミントと類似している薄荷は、煎じ薬なのにも用いられます。

中医未病協会では、

美しく健康なからだをつくる手助けをするという意味の、「Beatiful Body Support」と名付けた商品を作りました。この薬膳ハーブティーシリーズでは、素材に煎じ薬などでも用いられる生薬や類似の生薬が1種類以上ブレンドされており、色々な種類の薬膳ハーブティーをご用意しております。体調に合わせておいしくお飲みください。

※生薬とは
天然に存在する薬効を持つ産物から有効成分を精精することなく体質改善を目的として用いる薬の総称。世界各地の伝統医学では多くの生薬が用いられている。漢方薬は、生薬であるが漢方医学に基づいたものであり同一ではない。日本では、医薬品として用いられるものと、食品として扱われるものと2種類に分類される。(Wikipediaより抜粋)

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