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砂沼から言葉歩いてー2016

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砂沼から言葉歩いてー2016 2016 第二巻  1月から12月  2010年3月 脳梗塞から七年目 失語症・言語発達障害・ 聴覚障害高次脳機能障害・発声発語・感覚障害
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砂沼から言葉歩いてー2016-12

砂沼から言葉歩いてー2016-12

砂沼から言葉歩いてー2016-12

◎ほうとうの野菜たっぷり北下し 俊克

◎香よし葱の餃子は種のコツ 俊克

◎湯豆腐の週に三回食べる君 俊克

〇歩きたる好文亭や冬の草 俊克

〇北風やメインの料理野菜高 俊克

●冬日影高い野菜のベジタリアン 俊克

●瓦ぶき巡らす廊下冬座敷 俊克

高井 直美 一句互選に頂きます。
狭いマンション住まいで、冬座敷には無縁の生活ですが、
お句を拝読して、夫

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砂沼から言葉歩いてー2016-11

砂沼から言葉歩いてー2016-11

砂沼から言葉歩いてー2016-11

◎まだ歩く山を二人や秋遍路 俊克

北野 和良 一日一句互選に頂きます。
お遍路は山道が多い。二人連れの遍路が行く。
夫婦だろうか、それとも友達同士か。
山道のきつい勾配を登る時、あの坂を超えれば
下りになるかと期待しながら角を曲がるとさらに
上りが続きあぁあと思う時がある。しかし澄んだ
空気の中、周りの木々の紅葉を眺めながら歩くのは
気持ちのよいものだ。
宿

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砂沼から言葉歩いてー2016-10

砂沼から言葉歩いてー2016-10

砂沼から言葉歩いてー2016-10

〇子が可愛くるくる回し赤蜻蛉 俊克

花火まで時間が有るや霞ヶ浦 俊克

〇秋の雨使えぬ傘の杖を曳く 俊克

〇藤の実や時間を過ごす昼の午後 俊克

〇天気図や雲から晴れて砂沼行く 俊克

◎野路の秋村の露店や不動尊 俊克

コスモスの九月の終わり花を散る 俊克

〇生垣の風が揺れてる露の秋 俊克

通勤の朝のワイパー露の玉 俊克

◎朝露の靴が冷たしズボン濡

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砂沼から言葉歩いてー2016-9

砂沼から言葉歩いてー2016-9

砂沼から言葉歩いてー2016-9

昼前に雀うたたね九月ごろ 俊克

〇子も親も心は看得ぬ竜田姫 俊克

〇おわら染め哀愁胡弓風の盆 俊克

蟋蟀を風呂場の窓に外に出し 俊克

〇空高し鹿島祭や鈴守り 俊克

〇爽やかに朝の自転車中学生 俊克

〇秋冷の史跡をめぐり天神坂 俊克

〇星走る満天空を見上げたる 俊克

秋の色庭の青々苔生して 俊克

〇つくつくし声が小さき落ちにけり 俊克

◎風神

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砂沼から言葉歩いてー2016-8

砂沼から言葉歩いてー2016-8

砂沼から言葉歩いてー2016-8

◎折り紙の金魚を作る夏休み 俊克

◎渡る橋赤い欄干夏の湖 俊克
 
◎池に入り虹鱒逃げて手で掴む 俊克  

人々の川を下りて乙字ケ滝 俊克     
◎虎舞の小唄を踊る山車行事 俊克

◎もろこしの焼いて頬張る山の中 俊克

山高く猿が座って夏の空 俊克

◎面白く描く楽しさ蝸牛 俊克

〇夏の浜海女の北限ロケ現場 俊克

◎温泉の見上げるダム湖雲の峰 俊克

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砂沼から言葉歩いてー2016-7

砂沼から言葉歩いてー2016-7

砂沼から言葉歩いてー2016-7

〇蓮池やたつたひとりの肉うどん 俊克

◎もう一度旅に出かける滝見茶屋 俊克

◎のびのびとたつたひとりの散歩かな 俊克

のびのびと田んぼの稲に草むしり 俊克

〇シジミ蝶姉妹で遊ぶ道の駅 俊克

雨乞の雲を明るく水の色 俊克

青田道散歩の風に二人旅 俊克

黄鶲のタラり接吻水飲んで 俊克

背を伸びて玉蜀黍の花匂う 俊克

パステルの色の紫陽花清々し 俊克

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砂沼から言葉歩いてー2016-6

砂沼から言葉歩いてー2016-6

砂沼から言葉歩いてー2016-6

図書館の整理整頓さつき咲き 俊克

夏の朝空を眩しく水撒いて 俊克

紫陽花の撒いてる水に朝の空 俊克

葛餅の何やそれやと失語症 俊克

声合わせ昔の歌に薫る風 俊克

〇久し振り朝の挨拶夏帽子 俊克

佳子選

久し振り朝の挨拶夏帽子 俊克

夏帽子と言う季語から小学生の2~3年生を想像しました。毎朝元気に挨拶してくれたあの子が暫らく姿を見せなかった。風邪で

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砂沼から言葉歩いてー2016-5

砂沼から言葉歩いてー2016-5

砂沼から言葉歩いてー2016-5

〇何百の川を昇って鯉幟 俊克

植える田を八十八夜のお昼時 俊克

〇水跳ねて乗込鮒は点に為る 俊克

この道を散歩に逢える雉もかな 俊克

鉛筆の書き方習う春心 俊克

〇藤棚の話を止めて香り出す 俊克

仕事して夜の体は春の風邪 俊克

白もいい赤やピンクも躑躅咲く 俊克

〇春風の横切る空を追い越して 俊克

狂ふ蝶低く低くに飛びつづけ 俊克

小魚の水

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砂沼から言葉歩いてー2016-4

砂沼から言葉歩いてー2016-4

砂沼から言葉歩いてー2016-4

あさが来るてふてふ晴れや観桜苑 俊克

八重桜湖畔の友に茶店かな 俊克
 
庭に咲く呼ぶ名を知るや雪柳 俊克

シベリアの和菓子に逢えた花吹雪 俊克

話し掛け散歩しながら花の雲 俊克

女の子食べる話に花筵 俊克

七人の春鮒釣に砂沼かな 俊克

雨上がる茶会楽しみ花曇 俊克

花曇喉の唸ってのど自慢 俊克

饅頭の薄いピンクや花曇 俊克

雉がいる風が強くて

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砂沼から言葉歩いてー2016-3

砂沼から言葉歩いてー2016-3

砂沼から言葉歩いてー2016-3

幻想の夜の観梅偕楽園

竹林の幻想歩く春告草

春の霜朝の通所の月を見る

春疾風三月一日通所行く 俊克

土曜日の終わるドラマに春の月

雛飾歌人の小町に筑波ゆく

桃の花今日の開花に公方様

図鑑見て可愛い花にいぬふぐり 俊克

筑波のカリント饅頭や梅暦

帰る鴨風を横目にプール見る

草青む沼の散歩に立ち止まる

追いかけて一緒に帰る猫の恋 俊克

上り下

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砂沼から言葉歩いてー2016-2

砂沼から言葉歩いてー2016-2

砂沼から言葉歩いてー2016-2

雪雑り今日の夕飯シチューかな

冬忍恋の痛みに人の口

冬の春紅いスカート笑う声

キャンバスの鴛鴦(をし)の色彩絵の具かな  俊克

語らいの酒の肴に寒き夜

立ち別れ会わない日々に冴ゆる月

寒月や戯れ唄の姉妹かな

冬の星噂の鞘に恋包む 俊克

釜揚やうまいうまいと湯気たてて 俊克

絵葉書の千体仏に冬日和

狂い咲き光を浴びて寒牡丹

春近し上野の森に御

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砂沼から言葉歩いてー2016-1

砂沼から言葉歩いてー2016-1

砂沼から言葉歩いてー2016-1

去年今年月の明りに日が昇る

初雀パンを目が会うそっと出す

初鳩や歩き遅さに励まして

小魚や沼の釣り人冬日和

冬銀河爆発残る超新星 俊克

獅子舞の高く掲げて肩車 俊克

申年の赤の肌着を病サル 俊克

水音のどこからともなくかいつぶり

近づいて知らぬ振りして初鴉

初凧の飛び立つ高く子の笑顔

舟走る砂沼風景初写真

百舌鳥団地仕事を急げ四日かな

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