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真夜中の覚醒

先日、ヤマト運輸の配送伝票をもらいに、コンビニへ行きました。

久々の外出(徒歩2分)、久々の外での人との会話。

コンビニに入って、奥のレジにいらっしゃったスタッフさんに、声をかけました。

「すいません、ヤマトの発払いと元払いの伝票、1枚ずつ頂けますか?」

…なぜか、きょとんとするスタッフさん。

そして、言われました。

「発払いと元払いは同じですね。」

自分でも何て言ったのかわからなくなって、あれっ?とか言いながら一瞬面食らったあと、間違いに気付いて思わず笑ってしまったら、スタッフさんも笑っていました。

それから、もう一度

「えっと、元払いと着払いを1枚ずつでお願いします。」

と訂正してお伝えし、それぞれの伝票を丁寧に確認・説明しながら渡してくださるスタッフさんの優しさに触れられました。

言い間違いに気付いた瞬間は、うわっはずかし〜!と思いましたが、それでもなんとなく場が和んでいたのがうれしくて、あまりにくだらないことなのに、とても楽しい気持ちになれて、とんちんかんな言い間違いも悪くないな〜と、にこやかに帰路につきました。



そのあと、大阪の展覧会に出す絵を梱包したダンボールに、記入した伝票を貼り付け、ヤマト運輸さんの集荷を待ちました。

ピンポーンと来てくれたのは、いつもの明るく人当たりのいいおじさん。

お願いします!とダンボールをお渡しし、PayPayで支払おうとしたら、支払いが出来ませんという表示が出て、登録カードの期限が切れていることに気付きました。

すぐ新しいカードを登録出来そうだったので、少し待ってもらって登録し、再び支払いをしたら、まだ使えない。

もうひとつ必要なセキュリティ設定が完了していなかったみたいで、思わず、わ、どうしよと言ったら、現金でもいけますか?と提案してくださったので、いけます!と、ダッシュで部屋に戻ったら、夫が自分のスマホを使えと差し出してきました。

それなら、とそのままスマホを受け取って、再び玄関に出て、すいません、こっちのPayPayでお願いします!と伝えたら、もうすでに現金処理の伝票を発行してくださっていたので、わ、すみません!と言うと、こちらこそすみません、少々お待ちくださいね〜と、快く処理し直してくださいました。

そして、荷物の内容に絵画って書いてあるけど、梱包は大丈夫ですか?と尋ねてくださったので、はい!プチプチでくるんだんで大丈夫です!とお伝えし、おじさんは颯爽と去って行きました。

支払い云々で時間は少々喰ってしまったし、決してスムーズと言えるやり取りだったわけではないけれど、何の引っかかりもなく、手早くやり取りを終えられた時とはまた違った温かさが心に残りました。

そして、今(真夜中に)この記事を書きながら、効率みたいなものを重視して、コミュニケーションを取ってしまう(無駄を省こうとする)自分だったり、相手の時間を奪ってはいけない(自分も奪われたくない)と、いつも内心どこかでソワソワ焦って落ち着いて話していられない自分に気付きました。

少し飛躍するけれど、

要するに、

【わたしはここにいていいのだろうか?】

という自信のなさみたいなものが、いつもどこかに付き纏っていて、安らげない。

そんな自分がいたことを、ようやく見つめられました。

人がいるとどうしても緊張するし、落ち着かないし、安らげない。それは家族に対してもそう。

だから、できるだけ一人でゆっくりしていたい。

誰かがまわりにいるから、安らげない。

そう思ってきたけれど、本当はわたしがわたしに対して【ここにいていいのかな?】って無意識でずっと思っているから、心身に緊張を生んでしまって、それを外側の誰かや何かのせいにしていたのでした。

しかもそういう内心弱気なところを、絶対に出さないように強気で生きてきたので、余計にこんがらがっていたのです。



そっかそっか、わたしはずっと【ここにいていいのかな?】【これでいいのかな?】【このままでいいのかな?】って、いつも自分を、今この瞬間を、描けた絵を疑って、どこにいても、何をしていても、今いる家の中でさえ、心の底からはくつろげていなかったんだな。存在を認めてあげられていなかったんだな。

そして、そんな不安な想いが、心を通していろんな現象に映し出されていたんだな。


でも、もう安心してね。
あなたは、ここにいていいのです。
ここにいていいから、必要だから、ここにいる。

ただ、今この瞬間を信じていればそれでいいんだよ。



心が楽になる答えは、やっぱりとてもシンプルでした。



ここ最近も、しばらくは踏んだり蹴ったりが続いていましたが、少しずつ自分のコアな部分に近づいて来ている感覚はあって(それでも玉ねぎの皮剥きは一生続きますが)、いろいろしんどいけど同時に軽さも感じる、不思議な感覚の今日この頃です。


あと、最近はNetflixやU-NEXTでドラマや映画を観まくっていて、必要な手放しを促されている感じがします。

取り憑かれたように朝まで見てしまったりするので、いつかのわたしを、映像の中の物語を通して直視しているのかもしれません。

特に、昨日娘とU-NEXTで観た映画『かがみの孤城』は恐怖を煽られグサグサ刺さる場面がけっこうありました。



とても淡々と進んでいく、それほど盛り上がりのあるストーリーでもないのだけど、なぜか見入ってしまう。

ラスト、走馬灯のように映像が流れる場面は釘付けになりました。




最後に、一枚絵を紹介させてください。

4月16日完成作品。
過去の気に入らない絵を一旦ブルーで塗りつぶしてから、その上に新たに描きました。

夜中に描き始めて、徹夜して朝まで描いていたのですが、描き終わるまで筆が止められなかったという感じです。


タイトル【真夜中の覚醒】

A5・紙/ポスターカラー

(2023.4.16完成・8.26加筆修正)



ひまわりはつい描きたくなる花です。

描き終わって感じたのは、古いものを脱ぎ捨てて、新しい自分に目醒めた瞬間。

花瓶の赤茶色と底のただれは、古いものが解けていくところを表現したかったのかな、と感じています。

何も決めないで、ただ勢いに任せて描いちゃうので、描き終わるまでどんなメッセージが込められているかわからないのが、わたしにとって描くことの面白さになっています。


そして、来る5/12〜5/21には大阪のギャラリーIYNさんの【LOVE展vol.2】に出展します。



小作品を新たに3作品、慣れないキャンバスに描いて、でも今までにないくらい満足した仕上がりになりました。

LOVEというテーマが、自分に合っているなぁという気がします。

5/13,14はMrs.もフェスで大阪に来ているみたいなので、なんだかタイミングが合います💙
そのLIVEには行かないけど、同じ期間に近い場所にいられるって、ご縁があるみたいでうれしいです。

これから、上野の森美術館の展覧会に出展するために、F20という初めての大きなサイズのキャンバスに取り掛かることになっています。心身を整えてから描き始めたいから、一週間くらいはゆっくり過ごそうと思います。



この歌を聴きすぎて、この歌の内容(物語)を実感するような心温まるささやかな出来事がぴったり起こってくれたような感覚です。

ケセラセラ

ここを乗り越えたら楽になるしかない

“なるしかない”という表現が、心配しなくても、嫌でも楽になれる瞬間は来るから、そのままで大丈夫だよって言われているみたいで、このちょっとした言い回しが素敵だなぁとしみじみ感じながら聴いています💚

なるようになるって、そういうことだもんね。



娘と作った鯉のぼり🎏



最後までお読みいただき、ありがとうございます。







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