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中国単身駐在上司の奥さん

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これは私が約10年前に中国は江蘇省の某工業都市で働いていた時の話です。当時の上司と奥さんとの揉め事に巻き込まれた話。
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記事一覧

中国単身駐在上司の奥さん⑦

修羅場へと向かう車中で、オジサン友達社長には簡単に事情を説明しておいた。以前のFAX事件とか、電話事件とか。

「ほう!エライ目に遭ったね!」 驚くオジサン社長。

ちょっと…

なんで楽しそうなの? ^^;;

同乗の台湾人は我々が今から何をしようとしているか知る由もないので色んな事を話しかけてきて、その度に説明を止めて通訳介した会話。会話が終われば、また説明と。そんな意味では説明するに丁度良い

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中国単身駐在上司の奥さん⑥

何が離婚の理由なんだろ…(考)…

カニ脚と格闘するのも飽きて他の料理をチマチマ食べながら考えてみた。

普通、離婚の理由と言えば…

1) 性格の不一致

・・・とか。でも、もう結婚して20年は経ってるよ?子供も大きいしさ~
今更?若い頃なら分かるけどさ~、今更だよねぇ…

2) 完全に冷めた

旦那が何年も中国に行っちゃって年に何回しか帰って来ない。普段から電話も、あまりしない。(スマホが

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中国単身駐在上司の奥さん⑤

中国単身駐在上司の奥さん⑤

 私が食べに行ったカニとは所謂「上海蟹」。でも実は上海が産地ではないのです。有名な産地は上海近郊の江蘇省の昆山市巴城鎮にある陽澄湖です。中国では「大閘蟹(タージャーシエ)」と呼ばれており「上海蟹」と言っても通じないのでご注意を・・。

 私は江蘇に勤務していたので、毎年秋になると色々なお呼ばれで上海蟹を頂き、その内、1回か2回は、陽澄湖まで食しに行く事が恒例になっていました。でも、あれって小さ

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中国単身駐在上司の奥さん④

前回で何とか上司の愛人疑惑が晴れた私。

あ~良かった。

大変印象深かったですが、時間が経つに連れ、中国で発生する数え切れないトラブルの中の一つとなり、その内「そう言えば、あんな事あったな~」とランクダウンして行きました。

ところで。

仲を疑われた私と竹山さんでしたが、実際は、どのようだったのでしょうか?

一言で言えば「水と油」でした。

<立場>
竹山さん:家庭が

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中国単身駐在上司の奥さん③

携帯が鳴ってる…

「通知不可」

国際電話、また奥さんか~~~?

…無視する?
切ってしまう?
…余計に怪しまれるか?(汗)
でも、もしかしたら勘違いに気付いた謝りの電話かも?

…(考)…

どっちにしろ何もないんだし、逃げる理由がない。ちゃんと話しよう!

「…もしもし」
「あ、もしもし?竹山の家内ですけど。」

声が硬い。謝りの電話じゃない…

「…はい」

「私ね、やっぱりハッキ

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中国単身駐在上司の奥さん②

「私、竹山と離婚しますから」

奥さんは、もう一度言った。

…どうするよ、これ(汗)…

会った事もない上司の奥さんから、夜中にいきなり電話があり「離婚する」と宣言され、

どう対応すべきか…??

1) 「そうですか…」と相槌を打つ。

⇒ 他人事みたい。(まあ正に他人事なのだが)

2) 「え~!!!リコ~ン??@@」と驚く。

⇒ のも面白がってるみたい(--;;

3) 「そんな

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中国単身駐在上司の奥さん①

私は2002-2005年まで中国は江蘇省の某市で働いていたのですが、その頃、毎日毎日、これでもかと言うくらい、仕事でもプライベートでも色んなハプニングに巻き込まれていました。

振り返れば面白いんですが、
当時はもう大変!た~いへん(苦笑)

ネタは沢山あるので少しずつ紹介していこうと思いますが。
今回は当時の日本人上司と、その奥さんの話です。

気の弱い上司と、その反対の性格の奥様。

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