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交差点東京

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東京の交差点。 その人の運命とこの人の運命が偶然交差する場所。 千差万別多種多様の交差点ではあるが、交通安全が保たれてこそ、 魅力ある交差点なのだ。 交差点をよく観察し、その癖を… もっと読む
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記事一覧

国会前交差点と中央官衙(かんが)道

国会前交差点と中央官衙(かんが)道

中央官衙(かんが)線と内堀通りと六本木通り(起点)が織りなす複雑怪奇な交差点が国会前交差点だ。
道路の構造が言葉で説明しづらいので、今回の記事は短めになりそう。

官衙(かんが)の「衙」という字は音読みで「ガ」、訓読みで「まいる」。
漢字検定1級の漢字である。

国会議事堂の正面から皇居に向かってまっすぐ伸び、内堀通りと交わる道路が
中央官衙(かんが)道という。
官衙とは簡単にいうと官庁のこと。

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旧青果門前交差点と「ONE PARK × ONE TOWN」

旧青果門前交差点と「ONE PARK × ONE TOWN」

ここ旧青果門(きゅうせいかもん)交差点は新大橋通りと環状2号線が接続する交差点で、これが出来てから晴海通りの混雑が解消された。
ここが開通するまでは豊洲の市場と内陸部を結ぶ道路は晴海通りだけだったので、
大型トラックの交通量たるや、想像に難くないだろう。

本当は東京オリンピック2020(開催は2021)のオリンピック村(晴海)と内陸部を接続するために計画された道路だったが、
なんやかんやあって、

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新橋4丁目交差点とタミヤ模型の移転

新橋4丁目交差点とタミヤ模型の移転

日比谷通りと新虎通り(地下は環二通り)とが交わる交差点で
名前の存在感は薄いが、交通量的にはそれなりにある。
信号時間の長さから判断すると日比谷通りのほうをメインとしている。

この交差点には目立ったランドマークはないが、
近くの新橋4丁目東交差点の赤レンガ通りとの角には
日本のプラモデルの総本山(?)のタミヤ模型のショップがある。

昭和世代の多くの子供が影響を受けたであろうミニ四駆の生みの親が

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芝公園グランド前交差点と交通特有の理由

芝公園グランド前交差点と交通特有の理由

芝公園グランド前交差点は日比谷通りと環状4号線(赤羽橋〜新一の橋〜テレビ朝日〜日本学術会議〜青山一丁目)が交わる交差点で
首都高都心環状線の芝公園内回り入口がそばにある。
脇には地下鉄の芝公園駅がある。

交差点の名前の通り、近隣には野球場やテニスコートなどスポーツができるスペースが用意されていて、都心でもおおらかに球技ができるありがたいスポットだ。
ちなみに芝公園は1876年にできた公園で去年は

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二重橋前交差点と石の玉

二重橋前交差点と石の玉

ここは内堀通り(白山祝田通りと重複)であり鍛冶橋通りの起点でもある。
信号には交差点名がついていないので、一見すると無名な交差点のようだが、
立て看板的な標識で交差点名がある。
(内幸町交差点も同様だ)

この辺りの景色は「ザ・皇居」的なところで
このサイトの説明が簡潔でおすすめ。

交通事情に移る。

内堀通りの内回りをまず見ていこう。
4車線あり、左2車線は直進専用。右の2車線は右折専用で鍛冶

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和田倉門交差点と限定スタバメニュー

和田倉門交差点と限定スタバメニュー

和田倉門(わだくらもん)交差点は日比谷通りと行幸(ぎょうこう)通りが交わる交差点。

行幸通りとは東京駅丸の内側から皇居へ抜ける真正面の道。
丸ビルと新丸ビルの間に堂々とある幅広い道路だ。

この交差点の近くに旧和田倉門跡があり、
そこのスタバには当店限定の
和三盆アーモンドミルクフラペチーノがある。ここでしか飲めない。

自分はまだ飲んだことがなく、感想を述べられないのが残念。
どなたか飲んだこ

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九段坂上交差点と非ライトアップ化

九段坂上交差点と非ライトアップ化

九段坂上(くだんざかうえ)交差点は靖国通り(一部、内堀通り重複)と千鳥ヶ淵を通る内堀通りとが交わるT字路交差点。

近隣には桜で有名な墓苑入口交差点やインド大使館(自分が生まれて初めて入った大使館)、靖国神社、二松学舎大学などがある。
特にコロナ明けの初の花見であった2024年春。
桜を愛でる客の数が異常だった。
何か世界的ミュージシャンが日本武道館に来ていたのか?
あるいはそれ以上のごった返し方

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代々木公園交番前交差点と夕方の渋滞

代々木公園交番前交差点と夕方の渋滞

代々木公園交番前交差点は十二社(じゅうにそう)通りと井の頭通りが交わる交差点で、富ヶ谷と原宿の間に位置する。
正確には十二社通りは西新宿の青梅街道と甲州街道に挟まれた新宿公園の西側を南北に走る道路のことだが、甲州街道を突っ切り南下すると参宮橋を抜けて、ここ代々木公園交番前交差点までを十二社通りと考えている人もいるようで。

十二社通りの由来は西新宿にある熊野神社から。

十二社通りの起点と終点は青

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万年橋西交差点と芸術鑑賞

万年橋西交差点と芸術鑑賞

万年橋西(まんねんばしにし)交差点は晴海通り上にあり、首都高都心環状線(以降C1)の銀座出入り口付近の交差点。
近隣には松竹スクエアという松竹の大きいビルや時事通信社ビル、東劇ビル、
少し西に行けば新橋演舞場がある。
また、歌舞伎座にも近いということで、
千社札をデザインしたお土産屋もちらほらあるので、観光客も賑わっている。

今の紹介からわかるように、この辺は演劇関連の施設がたくさんあり、
芸術

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大手町交差点とホテルの群雄割拠

大手町交差点とホテルの群雄割拠

大手町交差点は日比谷通りと永代通りがクロスする交差点で、
日本のビジネスの中枢の一つ。
虎ノ門や赤坂よりも歴史的な重みもある。
十字路の四隅には
大手町センタービル、大手町ファーストスクエア、三井住友銀行本店、三井住友銀行東館が堂々と構えている。

ここビジネス街ということで無機質なビル街と思いきや、
アマン東京というホテルがあるのだが、周辺のホテルと相場がかけ離れている。
桁が違う。

アマン東

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芝5丁目交差点と左折青矢印先行のデメリット

芝5丁目交差点と左折青矢印先行のデメリット

芝5丁目交差点は日比谷通りの南の起点で第一京浜とぶつかるところ。
日比谷通りは、ここ芝5丁目からまっすぐ北に進み、神田橋インターチェンジまでで、首都高の高架下を境に、その先は本郷通りに名前を変える。
日比谷通りは初めから終わりまでほとんどの部分で箱根駅伝のコースとして使われる。

芝5丁目交差点の交通のポイントを見ていこう。
ここはT字路で、まずは第一京浜の上り方向から見ていこう。

写真の①

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晴海3丁目交差点とトリトン

晴海3丁目交差点とトリトン

晴海3丁目交差点は晴海通りのとある一角で有明通りとの交点でもある。
晴海通りは日比谷から銀座4丁目交差点を通り勝鬨橋を渡り、
ずっとまっすぐ行くかと思いきや、
この晴海3丁目交差点(晴海トリトンがある交差点)を豊洲・東雲方面に
カクッと曲がる。
もしも海の方にまっすぐ行くとしたら、晴海3丁目交差点が起点で、その先は有明通りと名を変える。

晴海トリトンは一見、オフィスビルかと思うが、中はけっこうな

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芝4丁目交差点と謎の国道130号線

芝4丁目交差点と謎の国道130号線

芝(しば)4丁目交差点は第一京浜と桜田通りの三田通り交番前交差点からNECを通り、芝浦方面の海岸通りに抜ける道とが交わる交差点。
一応、この芝4丁目交差点から海岸通りまでは国道130号線になっているが、
この国道、総延長が日本で2番目に短い国道らしい。
下の図の赤い線が国道130号線。赤い線の左端が今回のこの記事の交差点。

話は芝4丁目交差点に戻る。
この交差点は、第一京浜を走っているテイの視点

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馬場先門交差点

馬場先門交差点

馬場先門(ばばさきもん)は日比谷通りと鍛冶橋通りとが交わる十字路で角には丸の内二重橋ビルがある。

最寄駅は丸の内線の二重橋駅や日比谷線・千代田線の日比谷駅。
地下鉄の階段から出てきたら目の前に皇居のお堀が広がる。

ここの交差点の注意点は2つある。
日比谷通りで新橋方向から来た場合は4車線あるうちの2車線が右折専用になっていて、早い段階で車線を決めておかないといけない
下の写真での赤丸。

もう

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