Kenji Katsuragi

年金生活者 元富山大学教員 金融論からの環境経済学

Kenji Katsuragi

年金生活者 元富山大学教員 金融論からの環境経済学

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記事一覧

政府債務証書という通貨の発行

Kenji Katsuragi
7か月前

「政府債務」と「赤字予算」の語彙

・政府が歳出において「信用支出」の国債振出(入札)とすることで通貨が発行されていくということの説明。 年度予算(一般会計)には、この「信用支出」のほかに、税収や財産…

Kenji Katsuragi
7か月前

ダモイ! ロシアの動員兵士の妻や母親の叫びに火がついた。

https://twitter.com/kenjikatsu/status/1635423724647350277?s=20

政府の支払手形「国債証券」

約束手形は、商品などの買い手(振出人)と売り手(受取人)の間で資金のやり取りを行うための手形で、約束手形を作成した振出人は受取人に対して、記載されている金額を期…

借換債についてですが、舌足らずなので。

借換債とは、日銀が「満期到来債を対政府(減債基金である国債整理基金特别会計)に買戻し付き売現先渡し」したのを買戻しするために、政府側が「売戻し債」として発行するも…

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わたしの政府債務償還のオートファジー論についての説明

わたしより上手に説明くださった(共同作業の様子)。 https://shin-geki.com/2021/03/14/日銀保有の満期国際償還のプロセスについて~桂/

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わたし以上に解説された「政府債務のうち、政府にとって中心的な債務である国債。 国債は、どのように償還されている?」

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発行国債は、民間商取引で言うと「支払手形」

自国が財政黒字を目標にするというのは、「国債発行を抑える」ということになりますが、それだけGDP増になる政府支出も抑えることになります。そもそも、政府支出になる国…

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「60年償還ルール」

国庫(一般会計)が発行国債についての会計的な返済義務を持つのは、その国債が満期までの「付け利」年率払い若しくは短期証券であれば決済金利(割引)だけである。 国債元金…

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紙幣の起源、そして政府債務証書

紙幣(日本銀行券)、小切手・手形って、兄弟姉妹のようなものだよ。何処かの説明があるが、は17世紀にイギリスの金(きん)の細工師(goldsmith)が発行した金の「預り証」…

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借換債を日銀側が買上納付する術(仕訳)

「現先」仕訳なのだが、形として日銀側が満期化して借方「国債」という資産にあるのを現金化して政府に納付するために、貸方「売現先」に回す、もしくは貸方「売却」にして…

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国債の償還の仕訳説明をしてきました。

先だってマルクス経済学の研究会に呼ばれて、発表してきたパワーポイントです。 舌足らずのところ(コマ11の下部のか所)を以下に補筆訂正。 (60年償還ルール)10年刻みにそ…

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「政府債務」と「赤字予算」の語彙

・政府が歳出において「信用支出」の国債振出(入札)とすることで通貨が発行されていくということの説明。

年度予算(一般会計)には、この「信用支出」のほかに、税収や財産運用益ほかの「現金支出」による歳出予算が組まれる。うち、政府支出により通貨が発行されるのは、「信用支出」つまり「国債の振出(入札)」による歳入「公債金」の用立てからの分だけであり、落札された国債はすべからく中央銀行(日銀)により買上(

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ダモイ! ロシアの動員兵士の妻や母親の叫びに火がついた。

https://twitter.com/kenjikatsu/status/1635423724647350277?s=20

政府の支払手形「国債証券」

約束手形は、商品などの買い手(振出人)と売り手(受取人)の間で資金のやり取りを行うための手形で、約束手形を作成した振出人は受取人に対して、記載されている金額を期日までに支払うことを約束する。

その期日になったら、受取人は銀行に約束手形を持ち込み、代金を受け取りる。そして、受取人が銀行に手形を持ち込み、振出人の預金から代金が引き落とされる。

代金の支払い手(名宛人)の3者間で資金のやり取りを行う

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借換債についてですが、舌足らずなので。

借換債とは、日銀が「満期到来債を対政府(減債基金である国債整理基金特别会計)に買戻し付き売現先渡し」したのを買戻しするために、政府側が「売戻し債」として発行するものです。少し、仕訳で説明します。
 日銀 ー / (-)発行銀行券
      満期国庫証券(売現先)
 政府 満期国庫証券(買現先) / 見返負債
    公債金 / (-)満期国庫証券(借換債)
 (市中金融市場を介する) 
 日銀 

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発行国債は、民間商取引で言うと「支払手形」

自国が財政黒字を目標にするというのは、「国債発行を抑える」ということになりますが、それだけGDP増になる政府支出も抑えることになります。そもそも、政府支出になる国債発行収入(公債金)は、つまり発行国債は、民間商取引で言うと「支払手形」なのです。

政府がその支出で負う債務は「その支払手形の割引」にあたる「国債への付け利」の満期までの支払だけ。手形(国債)の額面は、政府の金庫番である日銀が自分の借方

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「60年償還ルール」

国庫(一般会計)が発行国債についての会計的な返済義務を持つのは、その国債が満期までの「付け利」年率払い若しくは短期証券であれば決済金利(割引)だけである。

国債元金(額面)は償還(返済)するのではなく、「日銀保有債の満期到来による現金化」により「相殺」されるのが大半。但し日本には、「60年ルール」ということで、その一部を税収財源に持つ一般会計が引受しているので、それを正すことが前提となる。

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紙幣の起源、そして政府債務証書

紙幣(日本銀行券)、小切手・手形って、兄弟姉妹のようなものだよ。何処かの説明があるが、は17世紀にイギリスの金(きん)の細工師(goldsmith)が発行した金の「預り証」。当時のおカネは金本位で、家に置いておくと心配、多くの人は立派な金庫を持ったgoldsmithに預けた。そしてgoldsmithは、金を預かると、その証拠として預り証を発行した。AがBからモノを買った場合、金でその代金を払うのだ

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借換債を日銀側が買上納付する術(仕訳)

「現先」仕訳なのだが、形として日銀側が満期化して借方「国債」という資産にあるのを現金化して政府に納付するために、貸方「売現先」に回す、もしくは貸方「売却」にしてしまう。そして、政府側にその買現先した満期債の売戻し借換債を発行してもらい、日銀買戻しにすることで満期債は政府への対市中償還財源(公債金)としての「国庫納付」になる。

国債の償還の仕訳説明をしてきました。

先だってマルクス経済学の研究会に呼ばれて、発表してきたパワーポイントです。

舌足らずのところ(コマ11の下部のか所)を以下に補筆訂正。

(60年償還ルール)10年刻みにその6回分割で日銀が満期債から「割引く」(現金化)するところを、特別会計に「一般会計からの繰入」とすることで帳消しさせている。