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革命運動と楽園の交錯「楽園への道」

<文学(62歩目)>
南米ペルーの才能から、楽園と「愛(love)」をお届け。

楽園への道
マリオ バルガス=リョサ (著), Mario Vargas Llosa (原名), 田村 さと子 (翻訳)
河出書房新社

「62歩目」は「失われた地平線 ジェイムズ・ヒルトン」さんの「シャングリア」とはまたちょっと異なる「楽園」の話です。

マリオ・バルガス・リョサさんは、ラテンアメリカ文学の代表者の一人。
どの作品もリョサさんの世界に連れて行ってくれます。

この作品は理想の「楽園」を創ろうとする主人公の闘いです。女性と労働者の権利を求め奮闘したフローラとその孫である芸術家のポール・ゴーギャンの視点はそれぞれ違いますが、凄まじい熱量で心にぐいぐいと迫ってきます。

「楽園」を目指して努力する主人公が手に入れたものが「楽園」の答えだと思いました。

それにしてもですが、リョサさんの作品のどれもがそうなのですが、「筆力」と「熱量」が凄まじい。読むと、自然とエネルギーが注入されます。

なんか、精一杯生きると「楽園」が見えてくるのだと思い、家族で読んだ本です。

最終章が衝撃です。

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