プロ意識がトラブルを遠ざける

今日は今ニュースで持ち切りになっている「闇営業問題」について感じたことを書いていこうと思う。

プロ意識がトラブルを遠ざける

様々な人がこの問題について言及している中で、僕が一番考えさせられたのがお笑い芸人 爆笑問題の太田氏のコメントだった。

「俺が気に入らないのは、宮迫があそこで歌を唄っていたことなんですよ。ネタやれよって話なんですよ」

「芸人って一番傷つくのが、ほかの芸人から馬鹿にされることなのね。営業先で歌唄ってたりなんかしたら、『あいつ馬鹿じゃない』って言われるわけ。そういうプロ意識があるやつっていうのは、来ただけで歌唄っただけでギャラ払いますよっていわれたら、『冗談じゃねえよ』って。俺らの商売道具はネタだからって話になるわけ。そういうのは断るんですよ」

「ノーギャラで舞台に立つなんてのは恥だから」

「だからあいつは中途半端だって言ってるんですよ。あいつはね、プロ意識があったら、あそこで金なんかもらわないですよ。だってネタやってないんだから。逆にネタやったらヤクザであろうが金もらうのが芸人なんですよ」

この太田氏の考え方についてSNSを見ていると「論点がずれている」だったり「その論理はコンプラ違反だ」という声がちらほらあった。確かにこの発言は賛否を呼ぶものだと思うけれど、僕はこの発言を聞いて「プロ意識とは何なのか」について考えさせられた。

世間一般で語られているこの問題の論点は「反社会的組織と繋がったこと」「事務所を介さずに金銭を受け取ったこと」、そして「(金銭を受け取っていないという)嘘をついたこと」の三つだ。こう整理すると確かに太田氏の考えは論点がずれているように感じるのだけど、彼が言いたかったことは「トラブルを起こさないように生きるよりも、プロ意識を持って生きることの方が優先すべきこと(そうした生き方の方が尊い)」ということなのだと思う。プロ意識を持って生きることで結果、トラブルを遠ざけるということに繋がるのだということがメッセージだったのではないだろうか。

この考え方は少し不器用な、遠回りを余儀なくされるような考え方だけれど、確かに愚直且つひたむきにやり抜く人間、純粋に使命を全うして生きている人は不思議と息が長いように感じる。一方で、なんでも器用にそつなくこなしているような人は、途中で何らかのトラブルを起こしたり、巻き込まれたりして消えていくことが多いように思う。

政治家の不倫問題

僕はなぜかこのニュースを見て政治家の不倫問題を思い出した。個人的には不倫は当事者間の問題であって、第三者が介入する必要はない(そのしわ寄せが子供等の立場の弱い人に及ばない限りは)と考えているけれど。実際、他の国では不倫したところでそこまで大騒ぎしない場合もあるようだし、(不倫が発覚しても)辞職に追い込まれることなく政治活動を続けている例もあるようだ。でもそれは他国の話であって日本の話ではない。日本で政治に関わるのであれば、日本は不倫に厳しい文化なのだから政治に取り組む以上、不倫をすることは問題外となってしまう。

仕事をする前提条件に合っていないことでにも関わらず不倫をするということは、「プロ意識が欠如している」と思われても仕方がないのかもしれない。本来、プロ意識をもっていれば不倫をするという選択肢自体が生まれないため、そうしたトラブルは発生しえない。上述のプロ意識がトラブルを遠ざける一例だと思う。

プロはトラブルを寄せ付けない

この一連からの学びは、欲を出しすぎることなく、言い訳をせずに、日々プロ意識をもって使命を全うすることが大切、ということだと思う。それは決して遠回りすることを厭わないことでもある。毎日、着実に当たり前のことを当たり前にやり抜く、ということが大切なのではないだろうか。

プロはトラブルを寄せ付けない。だから言い訳をせず、ただひたすらに職務を全うするように努めることが大切なのだと思う。

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