20歳フリーター、旅をする

20歳男の貧乏旅。 普通の大学生になんてなりたくなかった!今、世界に出て未知と遭遇する…

20歳フリーター、旅をする

20歳男の貧乏旅。 普通の大学生になんてなりたくなかった!今、世界に出て未知と遭遇する 出会った人たちとのストーリー、美しい写真、そして旅のコツを書く。 あなたも一緒に旅をしている気分になれるような旅行記に。 🇲🇾🇹🇭🇰🇭🇮🇹🇻🇦🇸🇮🇭🇷🇭🇺🇸🇰🇦🇹🇸🇪🇩🇰🇩🇪🇰🇷

最近の記事

毎週日曜はファーマーズマーケットへ#イタリア6

オレが3週間住んでいた田舎街には、毎週日曜の午前中にファーマーズマーケットが開催される。広大な敷地を持つ人が多いこの土地では、農家や家畜を育てる人の割合が高い為、お互いに収穫したものを交換し合うのだ。採れたて野菜、果物、蜂蜜、収穫した小麦を使って焼いたパンや焼き菓子、チーズなどの乳製品、そして自家製ワインまである。また、フリーマーケットのような形で服や本、アンティーク雑貨を売っている人もいる。街の人が購入していく人は勿論のこと、出品者同士で足りないものを補い合う物々交換もあり

    • 中世の匂いが残る街で一期一会#イタリア5

      今俺がいるのはローマ近郊の歴史ある小さなまちザガローロ。16世紀の街並みが今もなお残る美しい街だ。街の中心には大きな教会聳え立ち、毎日決まった時間に大きな鐘の音が聞こえてくる。絵葉書に描いてありそうな美しい街並みと今日の天気は言葉を失うほど綺麗だ。街のどこを切り取っても絵になるこの街をカメラ片手にぶらつきまわる。これが一人旅の醍醐味の一つで、他人に気を使わずに好きなだけのんびりと時間を使える。俺はいつも、その土地のローカルな生活を感じるために裏道や路地に入ってゆく。これが一番

      • 偶然は必然~旅をするきっかけをくれた男~

        二十歳の俺がヨーロッパを一人旅しようと思ったきっかけがある。自分探しだとかやりたいことを見つけたいとか、心の中にはあったのかも知れないけどそれらが主な理由ではない。ある1人の男に憧れたからである。 人生初の旅は19歳の時で、日本人の友達と1週間のカンボジア旅をした。そんな旅は刺激的であっという間で、俺達はいつの間にか余韻に浸りながら帰りの飛行機に乗り込んでいた。トラブルもあったがとてもワクワクした初めてのバックパック旅を終えてしまった事実を受け止めきれず、まだ心がソワソワし

        • イタリアにあった、御伽の国のような家#イタリア4

          巨大な鉄格子の門から入り見えてきたのは、白と赤の壁で少し歪んでいるようにも感じる、グリム童話に出てきそうなそんな家だ。田舎で家族で農業を営みながら静かに暮らしているパウロの家族は、優しく出迎えてくれる。現役ナースとして働く奥さんのバレンティーナ、そして普段はローマの大学に通い週末だけ帰省する娘のキアラが、ウェルカムパーティーと称して豪華なご飯を用意してくれていた。 「チャオ!日本から遥々、よく来たね。3週間、よろしくね」 「うん、こちらこそ〜!本当に素敵な家だね!」 扉を

        毎週日曜はファーマーズマーケットへ#イタリア6

          農場ボランティアでお得に海外旅ができるって話[WWOOF]

          俺がイタリアに来た理由は他でもない、農業をするためだ。前回までの話で農家にお世話になると散々書いてきたが詳しいことをまだ書いていなかったので今回書こうと思う。なんでまた20歳の若造が農業なんかって思う人もいるかもしれないが、こりゃまた素晴らしいサービスだ。 そのサービスの名は、WWOOF (Worldwide Opportunities on Organic Farms) WWOOFとは?WWOOFジャパンのリンクも貼っておきます。 WWOOFとは、簡単に説明すると有機

          農場ボランティアでお得に海外旅ができるって話[WWOOF]

          英語が通じないイタリア人と、広島の話#イタリア3

          「チャオチャ~オ大地!」 そう言って迎え入れてくれたのはこれから3週間お世話になる農家のパウロだ。家の最寄り駅まで迎えに来てくれた。見るからに優しい雰囲気のパウロはテッペンだけツルピカのおじいちゃんで、ひげもじゃのサンタクロースみたいな見た目だ。2ヶ月前ほどから連絡のやり取りをしていてやっと会えたことをお互い嬉しく思い、パウロはどんどん喋りかけてくれる。 「トートベーネ? オ ファーメ? コメ スターイ?』 ん、ちょっと待てよ。もしかしてこの人、英語通じない!?メールでは

          英語が通じないイタリア人と、広島の話#イタリア3

          ほっぺにキスをしてくれる国で新しい出逢い#イタリア2

          ローマ・テルミニ駅に到着した。でっけ〜〜〜!!駅が広すぎて、ターミナルが見えないところまで続いている。そして忙しなく行き交う人たちで大賑わいだ。ローマ・テルミニ駅は29のプラットホームからなる欧州最大の駅の一つで、約50万人が毎日利用している。この駅は少し治安が悪いと聞いていたので、貴重品が入っているポシェットをしっかり隠しながら次の電車を探す。俺は今から3週間農家でボランティアステイをするので、もう少し田舎の方まで電車で行かなければならないのだ。 駅を歩いているだけですれ

          ほっぺにキスをしてくれる国で新しい出逢い#イタリア2

          ローマ空港で円安の洗礼を受ける#イタリア1

          着いた〜〜〜!約24時間に及ぶフライトで、体は悲鳴を上げている。飛行機から出てくる荷物を受け取り、入国審査を終えた。まだ青色のパスポートにまた1つスタンプが増えたことに喜びを覚える。 「やってきましたヨーロッパ1か国目、イタリア!」 日本人がマイノリティーとされる環境に身を置くことに満足感を感じる俺は、さまざまな言語が飛び交っている空港のこの感じが好きだ。ローマの主要空港、フィウミチーノ空港からローマ駅までは電車で約40分程度。空港駅の機械で切符を購入し電車を待つ間、1か

          ローマ空港で円安の洗礼を受ける#イタリア1

          『序章』75万円で3ヶ月ヨーロッパ旅

          俺のヨーロッパ3ヶ月旅がやっと始まる!旅への玄関口である空港から、ワクワクが止まらない。 高校卒業後1年間の留学が終わり、大学進学までに1年間期間をあけて(海外ではギャップイヤーと呼ばれる)その間に世界を旅すると決めた俺は、毎日朝から夜までバイトに励んだ。3ヶ月でバイトを掛け持ちして貯めたお金は約75万円。円安や欧米の物価高を背景にそんな額で足りるのかと心の片隅に不安を抱きながらも、今始まろうとしている大冒険に胸を躍らせる。俺の今の所のプランはこうだ。 イタリアローマ近郊

          『序章』75万円で3ヶ月ヨーロッパ旅