だいじゅ@コーチング脳のつくり方

著者。エグゼクティブコーチ。時に神がかったカウンセリング。コーチングやアドラー心理学の…

だいじゅ@コーチング脳のつくり方

著者。エグゼクティブコーチ。時に神がかったカウンセリング。コーチングやアドラー心理学の動画配信日本一(多分)。二児にメロメロの父。愛妻家。温泉愛。蕎麦愛。酒には愛されてる。Change the world with COACHING. 宮越大樹 株式会社アナザーヒストリー

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固定された記事

完全ガイド「コーチがするカウンセリング」

この投稿は「コーチがするカウンセリング」全30記事(と追加ケース)の利用ガイドです。 各投稿に紹介されているケース、使われているスキル、されている解説、みどころを…

あなたは何を「前提」にコーチングしているか②

このシリーズはNLPの前提と言われるものの解説記事です。卓越したコーチカウンセラーが持っている世界観・人間観を身につけましょう 前提③抵抗はラポールの欠如 コーチ…

あなたは何を「前提」にコーチングしているか①

 今回のシリーズでは「NLPの前提」というものを解説します。これらは、相手と関わる際に前提としたほうが良いこと、という意味で「前提」と呼ばれています。  NLPは成功…

最も風変わりな1on1セッション【CBC】

会社員時代、社内でもさまざまなテーマでコーチング(ときにはカウンセリング)をしてきました。その頃のエピソードの一部は拙著でも紹介しましたが、この記事では最も風変…

中核3条件と傾聴の基礎スキル

前回の記事で解説したロジャーズの提唱する「態度」と傾聴のスキルをつなげてみましょう。傾聴はスキルより態度が大切と言われますが、スキルも知っていて、つかえたほうが…

ロジャーズから学ぶ「人間観」と「態度」

 クライアント中心療法の開発者であり、傾聴(アクティブリスニング)の生みの親であるカール・ロジャーズは、カウンセリングの父でもありますが、コーチングにとっても…

コーチングの源流 アドラー心理学④

コーチングの源流であるアドラー心理学の基本的な考え方を学び、コーチングで大切にするとよいポイントを理解していくシリーズ。 ①では「劣等感」と「補償」そして「ライ…

コーチングの源流 アドラー心理学③

コーチングの源流であるアドラー心理学の基本的な考え方を学び、コーチングで大切にするとよいポイントを理解していくシリーズ。 ①では「劣等感」と「補償」そして「ライ…

コーチングの源流 アドラー心理学②

コーチングの源流であるアドラー心理学の基本的な考え方を学び、コーチングで大切にしたいポイントを理解していくシリーズ。 ①では「劣等感」と「補償」、そして「ライフ…

コーチングの源流 アドラー心理学①

このシリーズでは、アドラー心理学を使ってコーチングをするために知っておいたほうがいい、基本的な考え方を紹介します。じつはコーチングに関する理論の背景を辿っていく…

実践事例 RESOLVEでコーチング

RESOLVEモデルがどんなもので、どんな効果が期待できるかは前回の記事でお話ししました 今回は、RESOLVEモデルを活用したセッションの一連の流れをお見せしながら、都度解…

個人セッションの受付を再開します

12年ぶりに個人セッションの一般受付をします 昨年、友人の自死によって、僕自身も生き方を見直すことになりました。 その結果として始めたことの一つが、noteへの投稿で…

RESOLVEモデルでコーチングを見直そう

この記事のテーマはリチャード・ボルスタッド博士のRESOLVEモデルです。このモデルを活用すると、あなたが現在持っているスキルで、もっと確実に結果が出せるようになりま…

『認知再構成法』をコーチングに応用しよう

コーチングのよく知られたモデルであるGROWモデルは行動を変えることで未来を変えようとしています。 G 理想の未来を描いて R すでにできていることを明らかにし O …

CBC㉜胎内記憶と母とのつながり

コーチングカウンセリングをしていると、クライアントから過去の出来事について聴くことも多い。 時には「本当にこんな出来事があったのだろうか?」と思うような信じがた…

だけど?の活用法(葛藤と逆接質問)

歯医者に行きたいです コーチングスクールでの一コマです。僕がコーチングのデモンストレーションのクライアントを募集したところ、20代の男性が手を挙げてくれました。 …

完全ガイド「コーチがするカウンセリング」

完全ガイド「コーチがするカウンセリング」

この投稿は「コーチがするカウンセリング」全30記事(と追加ケース)の利用ガイドです。

各投稿に紹介されているケース、使われているスキル、されている解説、みどころを紹介をしていきます!

ぜひ珠玉の感動ストーリーからコーチがするカウンセリングを学んでください!!

原点回帰の1年に①「10年ぶりの鬱再発と反転のきっかけ」

スキル「コアトランスフォーメーション的なアプローチ」
解説「欲求階層説、ニ

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あなたは何を「前提」にコーチングしているか②

このシリーズはNLPの前提と言われるものの解説記事です。卓越したコーチカウンセラーが持っている世界観・人間観を身につけましょう

前提③抵抗はラポールの欠如 コーチングカウンセリングをしているとクライアントの抵抗を感じることがあります。「それは嫌です」「したくありません」「できません」みたいなものもそうですし、黙り込むことや適当に答えている感じなども抵抗の現れかもしれません。もしくは「確かにそうで

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あなたは何を「前提」にコーチングしているか①

 今回のシリーズでは「NLPの前提」というものを解説します。これらは、相手と関わる際に前提としたほうが良いこと、という意味で「前提」と呼ばれています。

 NLPは成功者の思考行動パターンをモデリングして作られたものです。その一番ベースになっているのがこの「前提」と呼ばれる、世界観・人間観です。どのような世界観・人間観を持っているかによって、あなたの人生が変わるだけでなく、関わる相手の状態も変わっ

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最も風変わりな1on1セッション【CBC】

会社員時代、社内でもさまざまなテーマでコーチング(ときにはカウンセリング)をしてきました。その頃のエピソードの一部は拙著でも紹介しましたが、この記事では最も風変わりなセッションの話を紹介します。コーチになって3年目。僕はまだ31歳でした。

2008年6月9日(月)。隣の席に座っているTくんは朝から調子が悪そうでした。ランチに誘って一緒に出かけ、話をしましたが「ちょっと疲れが出ているのかな」みたい

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中核3条件と傾聴の基礎スキル

前回の記事で解説したロジャーズの提唱する「態度」と傾聴のスキルをつなげてみましょう。傾聴はスキルより態度が大切と言われますが、スキルも知っていて、つかえたほうがもちろん良いわけです。今回はとても簡単なところからスタートしたいと思います

傾聴の7つのポイント

 「一致」「受容」「共感」の態度は大切ですが、実際はどのように関わったら良いのでしょうか?このことに対するロジャーズの回答が「傾聴(アク

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ロジャーズから学ぶ「人間観」と「態度」


 クライアント中心療法の開発者であり、傾聴(アクティブリスニング)の生みの親であるカール・ロジャーズは、カウンセリングの父でもありますが、コーチングにとっても父のような存在です。

 彼もまた、アドラーの影響を受けながら、対人支援の心理学を発展させた1人です。今回はロジャーズの理論の中からコーチが持っておきたい「人間観」とクライアントと関わる上での「態度」について説明しましょう。

人間観とし

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コーチングの源流 アドラー心理学④

コーチングの源流であるアドラー心理学の基本的な考え方を学び、コーチングで大切にするとよいポイントを理解していくシリーズ。

①では「劣等感」と「補償」そして「ライフタスク」と「課題の分離」
②では「目的論」と「主体論」
③では「全体論」と「対人関係論」をとりあげました

今回の記事では「認知論」と「共同体感覚」について説明します

「認知論」
 「認知論」は「私たちは世界をありのままに見ていない」

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コーチングの源流 アドラー心理学③

コーチングの源流であるアドラー心理学の基本的な考え方を学び、コーチングで大切にするとよいポイントを理解していくシリーズ。

①では「劣等感」と「補償」そして「ライフタスク」と「課題の分離」
②では「目的論」と「主体論」をとりあげてきました。

今回の記事では「全体論」と「対人関係論」について説明します

「全体論」
 次は「全体論」です。アドラー心理学はインディビジュアルサイコロジーと呼ばれていま

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コーチングの源流 アドラー心理学②

コーチングの源流であるアドラー心理学の基本的な考え方を学び、コーチングで大切にしたいポイントを理解していくシリーズ。

①では「劣等感」と「補償」、そして「ライフスタイル(人生の課題)」と「課題の分離」の説明をしました。

今回はその続きです。「目的論」「主体論」について解説します。

ライフタスクという発明①の後半で説明したライフタスクに関して、もう一つ重要な話をします。

実はライフタスクとい

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コーチングの源流 アドラー心理学①

このシリーズでは、アドラー心理学を使ってコーチングをするために知っておいたほうがいい、基本的な考え方を紹介します。じつはコーチングに関する理論の背景を辿っていくとアドラー心理学にたどり着きます。アドラー心理学はコーチングの源流なのです。

源流にある考え方を知ると、コーチングに関する理解が深まりますし、コーチングで何を大切にしたら良いのかがわかると思います。

僕は2005年にコーチングとNLPと

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実践事例 RESOLVEでコーチング

実践事例 RESOLVEでコーチング

RESOLVEモデルがどんなもので、どんな効果が期待できるかは前回の記事でお話ししました

今回は、RESOLVEモデルを活用したセッションの一連の流れをお見せしながら、都度解説を入れていきます。活用のためにぜひ理解を深めてください

今回はセッションが始まる前から描写してみましょう

コーチングに慣れてきても、可能な限り余裕をもってセッションに臨めるとよいですね。

環境の影響は大きいですから、

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個人セッションの受付を再開します

個人セッションの受付を再開します

12年ぶりに個人セッションの一般受付をします

昨年、友人の自死によって、僕自身も生き方を見直すことになりました。

その結果として始めたことの一つが、noteへの投稿です。4月29日時点で累積60万字(120投稿)になりました。

実はnote投稿は1年間で150万字を追悼文として書き、それを友人への追悼碑のかわりにしようという試みです。全ての記事は、自死がなくなる社会への想いを込めて綴られてい

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RESOLVEモデルでコーチングを見直そう

RESOLVEモデルでコーチングを見直そう

この記事のテーマはリチャード・ボルスタッド博士のRESOLVEモデルです。このモデルを活用すると、あなたが現在持っているスキルで、もっと確実に結果が出せるようになります。

RESOLVEとの出会い

僕は2005年にコーチングとアドラー心理学とNLPに同時に出会いました。それは僕がコーチングを習ったのが平本あきおさんと酒井利浩さん(故人)で、彼らはそれぞれアドラー心理学とNLPのスペシャリストだ

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『認知再構成法』をコーチングに応用しよう

コーチングのよく知られたモデルであるGROWモデルは行動を変えることで未来を変えようとしています。

G 理想の未来を描いて
R すでにできていることを明らかにし
O 理想の未来へと続く行動の選択肢を広げ
W 新しい行動を決断する

というように、未来を変えたかったら行動を変えようというアプローチなのです。

ところが「行動を変えたらいい」と分かっていても動けないこともありますね。

今回の記事で

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CBC㉜胎内記憶と母とのつながり

コーチングカウンセリングをしていると、クライアントから過去の出来事について聴くことも多い。

時には「本当にこんな出来事があったのだろうか?」と思うような信じがたい話をきくこともある

それがクライアントにとって幸せな記憶ならもちろんそれでよい。真実であろうとなかろうと、幸せな記憶も持っていることは人生の助けになるから。

けれども悲しい思い出、残念な記憶である場合は、これがいっそ勘違いや虚偽であ

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だけど?の活用法(葛藤と逆接質問)

歯医者に行きたいです

コーチングスクールでの一コマです。僕がコーチングのデモンストレーションのクライアントを募集したところ、20代の男性が手を挙げてくれました。

歯医者に行きたいなら、行ったらいいですよね。

だから「行ったらいいじゃない」と言ったわけですが、もちろんそれで終わるとは僕も思っていません

「行ったらいいじゃない」と言われると、それはそうなんだけど、というように、当初の考えと相反

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