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実家へ

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実家の両親が年を取って手伝いに通いながら考えていたこと、思い出したこと、色々書き残しながら気持ちを整理するシリーズエッセイ。
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実家へ#10 独りきりで初めて空っぽの家に

実家へ#10 独りきりで初めて空っぽの家に

こんどう治療室です。

夏休みに次女の自由研究で大活躍してくれたアマガエルさんたちを田んぼに返す為に 実家に行ってきました。

母の居るグループホームへの面会は、ホームでコロナが出てしばらく経つけどちょっと厳しい対応らしいのでまた今度。

9月の残暑が厳しい。

伊勢原に着くと、雲が出ていて少し楽だった。
これなら歩いても良いかな。
スーパーでお弁当とビールを買って歩く。

サクサクと歩いても25

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実家へ#09 次女の自由研究

実家へ#09 次女の自由研究

こんどう治療室です。

こんなに カエルさん問題に振り回される夏休みになるとは!

別件で動くはずだった私自身の夏休みは、
次女の自由研究課題に丸っと付き合うことに費やされることになったのだ。

夏休みは飛び飛びで、どうしても休めない木曜日を飛ばして、水曜日、金曜日の午後、土曜日でお仕事を休む事にした。

実家に帰る事になる。

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そもそも、何でそこまで?

自由研

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実家へ(うちには寄らなかったけど)続編#08  母の施設を訪ねる

実家へ(うちには寄らなかったけど)続編#08 母の施設を訪ねる

こんどう治療室です。

入所以来初めて母のグループホームを訪ねてきた。
コロナのせいもあったけれど、時期的に仕事や子どもたちの用事を優先してきたので何度かあった行ける機会を失っていた。

正直緊張していた。
入所の時とさほど認知の状況は変わってないと聞いていたけれど、自分を認識してくれなかったら
どう接したらよいのかなぁ。と。

おやつの時間を狙って母も好きな餡蜜を手土産にいざ!

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実家へ 続編#07 コロナ禍の「またね」

実家へ 続編#07 コロナ禍の「またね」

こんどう治療室です

実家は既に誰も居ない家になってしまっていたので。 続編と称して気持ちの整理の為に書きます。

父が亡くなりました。
老衰でした。享年80歳 大往生とは言えないかもしれないけれど、消化器の癌も綺麗に治って再発無し!熱中症から肝機能障害起こしても血清の点滴治療で見事な復活を果たし!骨盤骨折も骨粗鬆症の割にはちゃんと完治した!どこも悪いところなく痛くも苦しくもない!何も欲しいものも

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実家へ #6 転院編

実家へ #6 転院編

2か月半ぶりで実家方面に向かっている。
父の転院に付き添う。2月下旬に骨盤骨折、誤嚥性肺炎、前立腺肥大で入院した父の容態は面会禁止の今、看護師→兄嫁→私の伝達ゲームで、良く分からない。
一日にムース食を一食は食べるらしいが、
それ以上になると誤嚥性肺炎を起こすらしく熱を出すので、食事回数を増やせない。あとは点滴で栄養補給。
施設はまだ無理で、病院で管理してもらわなければならない為、次の病院へ。

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実家へ  #5

実家へ  #5

 早ければ母のグループホームへの入所が今週末。
「血の繋がらない私がどんどんお父さんとお母さんの事決めてしまうようでごめんね。」
兄嫁は電話口でちょっと声がくぐもっていた。
涙?一瞬の吸気の間や時折聞こえるため息に、
貴女がお兄ちゃんのお嫁さんで良かったよ。と感謝の気持ちで胸が熱くなった。

コロナ禍にあって、高齢者施設は面会が出来ない。入所したらしばらく会えなくなるので、雛祭りの3月3日、母の顔

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実家へ #4

実家へ #4

 緊急事態宣言下、ではあるものの兄夫婦の手に負えない事態勃発で実家に向かう。
先週父がベッドから降りる際に転倒、横っ尻をしこたま打って歩けなくなった。
もちろん直ぐに兄夫婦が病院で検査を受けさせてくれて、ひとまず骨折はなかろう。との診断があったにも関わらず、ベッドから起き上がることもしなくなってトイレも介助。

 兄夫婦が交代で泊まり込んで面倒を見てくれている。 兄はテレワークしながらの介護を会社

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実家へ #3

実家へ #3

2021年元旦 実家へ
新年のお祝いを兼ねて、お弁当届けに。
お正月の三が日は、施設のお弁当がお休み。
元旦と3日で手分けして兄夫婦と通う。

 今回は年末の行動に気をつけて、体調不良ないので揃って皆んなで。

手指の消毒、換気、マスク着用で会話。

着いた時の両親の様子はなんだかぼんやり。
母は「どちら様?」と。
父もおめでとうと言った後はぼんやり無口。
母の認知が進んできて、父は鬱傾向。

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実家へ  #02

実家へ  #02

月に一度の実家手伝い。
先月書き留める作業で気持ちの整理が出来たので今日も帰路の小田急線にて。

私は実家に向かうこの坂道が嫌いだ。
都内に通学するのに毎朝自転車でこの坂を登っていた。勾配はまぁまぁ大丈夫だが、長い。兎に角長くて後三分の一くらいからは本気で辛い。まだ眠い朝イチから辛いのはもはや修行。

坂を下りてしばらくすると畑。
空が更に広くなる。まだ午後2時半すぎだというのに、もう夕方感。一年

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実家へ

実家へ

この春からやはり長距離の移動は極力避けてきた。が、、実家の両親の世話を兄夫婦にばかりお願いしているので。先月から月に1度でもと掃除や洗濯、冷蔵庫の中身確認、ゴミ出しなどに来ている。
兄夫婦は両親を病院に連れて行ってくれたり、
役所や銀行の用事の付き添い、ケアマネージャーとのミーティング。殆ど引き受けてくれている。

いつも彼らが世話をしてくれていて、兄嫁も友達と思っているのか気を許している母が、何

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