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京都 花街の遊びから学ぶ経営

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起業まもない不安定な時期に幸運にもお茶屋さんにご縁ができ「花柳界」に足を踏み入れた。右も左も分からない世界。 初めてみる芸舞妓さんの煌びやかな着物や簪、美しい所作に魅了された。 … もっと読む
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京都 春の舞台まとめ

京都 春の舞台まとめ

まだ寒い日が続きますが花街では春の舞台の稽古の真っ最中です。
上七軒から始まり、祇園甲部、宮川町、先斗町(祇園東は秋)春はおどりの舞台を楽しめます。

北野をどり(上七軒) 3月20日から4月2日 上七軒歌舞練場

都をどり (祇園甲部)4月1日から4月30日  祇園甲部歌舞練場

京おどり  (宮川町)4月6日から4月21日 春秋座

鴨川をどり (先斗町)5月1日から24日  先斗町歌舞練

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京都検定2級合格への道

京都検定2級合格への道

挑戦の始まり

昨年、マウンテンバイクでの事故によりアキレス腱を切ってしまいました。動けない日々の中で、家にいながらもできることを模索していた時、京都検定への興味が芽生えました。東京から京都へ移住してきた夫婦が検定を受けると聞き、私もその流れに乗り挑戦しました。

京都検定3級の合格

2022年7月、私は京都検定3級に合格しました。この成功は、私にさらなる自信を与えてくれました。しかし、そこで満

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いよいよ京都検定2級に挑戦

いよいよ京都検定2級に挑戦

京都検定2級にチャレンジします

今年の春にアキレス腱を切ったことがきっかけで出かけないでできる
趣味を探したところ東京からの移住夫婦が京都検定3級取得を目指してるとのことで一緒にやることに

7月に受けた3級は夫婦、私も一回で合格しました
勢いに乗って2級に挑戦します。
正直3級だけでも良いのですが、せっかく頭に3級で学んだことが残っている間に2級までは取ろうと欲が出て2級を目指すことに。

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道を極めるということ

道を極めるということ

15年以上通わせていただいているお茶屋さん祇園 多麻さんの
50周年と女将さん(おかあさん)が舞妓さんになって70周年の記念祝賀会が
京都ウエスティンホテルで行われました。
これまで新型コロナの影響で2回延期され3度目の正直で叶いました。

500人を超える古くからのお客さんや花街の関係者が集まり何度も泣きそうになるほどの感動溢れる素晴らしい祝宴となりました。

開宴は圧巻の「手打ち」

開宴冒頭

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京都検定を学び出して京都がもっと好きに

京都検定を学び出して京都がもっと好きに

京都検定に挑戦したキッカケ

4月10日にアキレス腱をうっかり切ってしまい歩けなくなったことをきっかけに何か勉強しようと決めて京都検定と英会話に決定しました。

京都検定とは?

正式名称は 京都・観光文化検定試験 
2004年から毎年1回試験が実施されています(3級は年に2回 7月と12月)

出題内容は
歴史、史跡、神社、寺院、建築、庭園、美術、伝統工芸、伝統文化、花街、祭と行事、京料理、京菓

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採用のためのnoteのテーマ10選(事例つき)

採用のためのnoteのテーマ10選(事例つき)

「採用に活用するために、会社のnoteを始めてみようかな!でも、すぐにネタ切れしちゃいそうだな…」

そんなあなたに、素敵な発信をされている企業さんの事例を交えながら、すぐに使えるテーマをご紹介します!

では、早速いきますよ!!

①社長が語る、会社を立ち上げた経緯や自分のストーリー

社長の人となりや、会社をどんな想いで立ち上げたのか(経営しているのか)というコンテンツは、内容によっては大きく

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新年あけましておめでとうございます。

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願いします。

本年は寅年ですので守りから攻めの一年と位置づけ思い切った転換を行いたいとお正月の時間を使って優先順位考えております。

祇園のお正月
京都花街の一つ 祇園甲部では元旦から3日まではお休みされて
通常4日から始業、7日に始業式が行われます。
松の内は15日までとなっており4日から7日は黒門付き、8日から15日は色紋付と呼ばれる特

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舞妓さんと芸妓さんの違い

舞妓さんと芸妓さんの違い

舞妓さんと芸妓さんって、何が違うのでしょうか。

「芸妓」とは、「芸事のプロ」。日本の伝統芸能をマスターし、優雅な立ち振る舞いと話術で、お客さまをもてなします。いわゆる「芸者」ですが、京都では「芸妓」と呼び、「舞妓」と区別します。

舞妓は「芸妓」になるための修行期間。日中は芸事を習い、夜は実際にお姉さん芸妓さんたちとお座敷に出ることで、花街にふさわしいマナーや話術を身につけていきます。

今日は

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襟替え 舞妓さんから芸妓さんへ

襟替え 舞妓さんから芸妓さんへ

襟かえとは?
15、16歳から舞妓さんになり約5年経った20歳くらいに舞妓さんを卒業し芸妓さんになることを「襟替え」と言います。

舞妓さんが見習いだとすれば芸妓さんは芸者としてプロになるとうこと。
舞だけでなく、笛や鼓に唄それぞれ得意分野でお客さんお魅了します。

先週の金曜日は祇園 多麻のゆり葉さんが襟替えを行いました。

舞妓さんの時のゆり葉ちゃん

皆さんご存知の影響で何度も延期されました

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舞妓になる

舞妓になる

京都のシンボルともいえる存在の舞妓。現在、京都には約70名の舞妓さんがいますが、そのほとんどは県外出身です。(京都育ちの舞妓さんは1,2名しかいないとか)現在、舞妓さんは京都にしか存在しないので、舞妓さんになりたければ上京するしかありません。

コロナ禍で地元に帰ったままの子も出ていると考えると現在ではもっと少ないと思います。
ありがたい事に私がご縁のある祇園 多麻の舞妓さん達はこの時期も辞めずに

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花街、暗黙のルール

花街、暗黙のルール

京都には、現在5つの花街があります。

花街の常連客になるのは、そう簡単なことではない、という話を以前しましたが、京都のルールには出入りする人が知っておかなくてはいけない、「暗黙のルール」も存在します。

その一つが、「一つの花街につき、出入りするお茶屋さんは1つまで」というルールです。

つまり、それぞれの花街に、ご贔屓のお茶屋さんを一つずつ持つのは問題ないが、一つの花街で複数のお茶屋さんに出入

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お茶屋遊びは信頼の証

お茶屋遊びは信頼の証

花街では、現在でも「掛け払い」の慣習が残っているという話を以前しました。

つまり、花街のお茶屋さんは、「一見さんお断り」ですが、お茶屋さんのお母さんに認められ、「口座を持つ(常連客になる)と、「お財布は持たず、顔で遊べるようになる」のです。

その場での支払いは一切なしの世界。現金はもちろん、クレジットカードも受け付けてもらえません。(サインすらありません)

一見時代にそぐわないように見えるこ

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花街における 置き屋さんとは?

花街における 置き屋さんとは?

「置屋(おきや)」さんとは、舞妓を育成する場所であると同時に、芸舞妓が所属し、仕事をもらう、いわゆる「芸能プロダクション」のような役割も果たしています。

京都の置屋は「屋形(やかた)」と呼ばれます。

置屋は、お茶屋から宴会が入ると、芸舞妓を手配します。京都では、置屋の経営者がお茶屋も経営していることが多いです。

舞妓の育成から、置屋の経営まで全てを取り仕切るのが、女将さんで、花街内では、「お

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お茶屋さんについて

お茶屋さんについて

花街にある「お茶屋」さん。

名前を聞いて、お茶会が行われる場所を連想する人も多いと思います。英語にそのまま訳すと「tea house」になるので、そのように理解している外国人がほとんどのようです。

お茶屋さんとは何をする場所なのか花街のお茶屋さんは、限られたお客さんに、芸舞妓さんの舞や宴会を提供する場所です。夜のみ営業している所がほとんどで、お食事は仕出しがメインとなります。(中には厨房を構え

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