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ブラジル旅行記6 ブラジリアでの毎日

2週間ほど滞在したブラジルの首都、ブラジリアでは、毎日同じようなことをして過ごしていました。
私とパートナーは、その流れを「ブラジリア・ルーティーン」と呼んでいました。
観光らしいことはしませんでしたが、ブラジリアのノース・ウィングというエリアでの平和な日々について、今日はお話ししたいと思います。

まず、朝起きたら水着に着替え、その上から濡れても大丈夫な服を着てお散歩に出かけます。

ブラジリアは歩道が車道と切り離されていて景色が良く、お散歩がとても楽しいです。


アパートから少し歩いたところに、olhos d’aguaという大きな公園があります。
olhos d’aguaは、「水の瞳」という意味です。
公園の入り口にはいつもココナッツ売りの人がいるので、時々フレッシュなココナッツウォーターを買います。

公園に入ってすぐの景色

公園には大自然が広がっていつつ、ところどころに公共のジムエリアがあり、ちょっとしたエクササイズができるようになっています。
ものすごく鍛えている若い人もいれば、おしゃべりをしながらただ脚を一緒にぶらぶらしている貴婦人たちもいて、とても平和な光景です。

公園の中心部には原っぱがあって、日光浴をしながら本を読んだり、ヨガをしたり、おしゃべりをしたり、皆さん思い思いに過ごしています。
その原っぱの隅っこには、湧水の冷たいシャワーがあり、私たちは毎日それを楽しみに公園に行っていました。

ポルトガルで、滝は「カショエラ」、シャワーは「シュヴェロ」なので、地元のお友達はその2語を組み合わせて公園の湧水シャワーを「カショヴェロ」と呼んでいました。

水着になって、冷たいきれいな水を浴びて、それからブラジジアの強い日差しを全身で浴びると、神経が整うような感じがして、とても元気になりました。

その後は、そのまま公園をお散歩して、反対側の出口に向かいます。
そのすぐ近くに、とても美味しいコーヒー屋さんがあるからです。
そのコーヒー屋さんでは、常にブラジルの音楽がかかっています。それも、ポップでありふれたブラジル音楽ではなく、「なんだろう、この曲は」と、つい耳が傾いてしまう興味深い曲ばかりです。(何度もShazamを使いました)

公園を抜けた先、コーヒー屋さんに向かう道もお気に入りの景色でした。

コーヒー豆は全てブラジル産で、食べ物もポンジケージョやタピオカクレープなど、ブラジル料理が多く、ブラジル尽くしな空間です。

毎日美味しいコーヒーにうなっていました。
コーヒー好きの私たちにとって、コーヒーについて云々かんぬんとお話しするのは楽しい時間です。

コーヒーと朝ごはんをいただいた後は、また公園を通ってアパートに戻ります。
アパートで細々とその日すべきことをしたら、ランチに行きます。
ブラジリアでは、たくさんのお店が量り売りのバイキング形式のランチを提供しています。
お皿に好きなものを盛りつけて、お会計の時に重さを測ってお支払いをします。
日によってたくさん食べたかったりあまり要らなかったりすることがあるので、とてもフェアでありがたいシステムでした。


ブラジル料理というとお肉のイメージがあるかもしれませんが(実際、バーベキュー文化は根強いです)、どのお店も油も味付けも控えめで、野菜と穀類とお豆(とファロファ)、というような健康的な食事が可能で、毎日同じようなものを食べていても飽きることはありませんでした。

午後は音楽タイムです。パートナーが練習をしたり、彼の親友と一緒に演奏をしたりしていました。
彼らの音楽には毎日感銘を受けていました。
とても自然に演奏するので聴く側も自然と音楽にダイブできるのですが、
きっとものすごいトレーニングをされてきていて、なおかつユニークな創作もされているということを想像すると、頭が上がりません。

残念ながらブラジル音楽についてお話ができるほど精通していないのですが、とても特別な音楽だと日々感じています。

その日の練習が終わる頃、やはり私たちのブラジルの生活に欠かせないアサイータイムを挟みます。
ブラジリアでも、ピュアなアサイーを見つけました。

緑色のものはホワイトアサイー、白いペーストはクプアス

このお店ではホワイトアサイーやカカオ入りアサイー、クプアスクリームなど珍しいメニューもあり、どれも美味しく興奮したのですが、
やはり何も入っていない、100%のアサイーが一番美味しく、最終的には1Lのピュアアサイーを買って2人で食べるようになりました。

晩御飯は、特に予定がないときはほぼ毎日同じお店に行っていました。
ご夫婦で経営されている、小さいけれどとても丁寧に作っていらっしゃるお店です。
パートナーのお友達にお会いする日もときどきありました。
ブラジル人というと、とてもオープンで情熱的なイメージがあるかもしれませんが、地域によって人の雰囲気も全く異なります。
ブラジリアの人たちはどことなく日本の人と近い、控えめだけれど静かにふざけたり、ちょっとしたことに楽しみ、面白みを見出すかわいらしい側面があり、日本人の私にとってはとても馴染みのある感覚でした。

本当に2週間ほど毎日同じようなことをする日々でしたが、美味しいものを食べて、自然に触れて、音楽をして、本当に健やかで穏やかな幸福に包まれるブラジリア滞在でした。

ブラジリアのファーマーズマーケットの一角でのカポエラ

ブラジル滞在の最後には、ブラジリアから車で2時間ほどのところにある国立公園に行きました。
ワイルドな滝がたくさんある、そして土地全体がクリスタルでできている場所です。
ブラジル旅行記最終回はその国立公園、シャパダについてお話ししたいと思います。

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