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#植物図鑑 『総集編』

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IPHONE片手にフィールドで撮影した色んな植物を掲載。 植物のもつ魅力的なデザインと同時に、その生態も紹介。
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2023年6月の記事一覧

MYRTLE

MYRTLE

マートル(MYRTLE)

フトモモ科、ギンバイカ属の自身の常緑低木

和名では、銀梅花 (ギンバイカ)と呼ばれる

銀梅花は結婚式の花輪などにも使われており
祝ノ木(イワイノキ)の別名はそこから付く
もの。花は写真の様にオシベが長く伸びる様
が華やかなのと、日陰にあってもその白色が
鮮烈な印象を与える程に純白なので、花嫁の
花輪にするには相応しい清楚さと優雅さとを
兼ね持っている。

この植物が

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赤矢地黄

赤矢地黄

赤矢地黄 (アカヤジオウ)

ゴマノハグサ科、アカヤジオウ属の植物。

その花の美しさから、佐保姫(サオヒメ)と
『春の女神』を表す名前でも呼ばれたもの。

日本には平安時代に中国より生薬目的に渡来
したもので、この植物の根を指し生薬名では
地黄 (ジオウ)と呼ばれる。

主成分は、イリドイド配糖体カタルポール。
根を天日干したものを乾地黄(カンジオウ)
と呼び、これ単体での利用ではなく、調剤用

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LOTUS BRIMSTONE

LOTUS BRIMSTONE

ロータス ブリムストーン
(LOTUS BRIMSTONE)   

マメ目、マメ科、ドリクニウム属の地中海原産
の多年生低木

レモンカラーリーフの全体が細やかな産毛に
包まれて、ポワンポワンなイメージの植物。

見ているだけで癒される植物のひとつだが
実際に触ってみてもフワフワしてて心地よい。

こう見えて、耐暑性、耐寒性に優れており
夏場は勢力的に葉を伸ばしていくものである。

ガーデニング

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薮枯

薮枯

藪枯 (ヤブガラシ)

ブドウ科、ヤブガラシ属の蔓性植物となる。

薮枯(ヤブガラシ)の名はそのままのもので
他の植物を枯らす程に精力的に攻撃する性質
に由来する。その性質に対してつく花言葉が
『積極性のある』『攻撃性に富んだ』となる。

この植物の蔓は仲間には巻き付かない性質で
他の植物にはよく巻き付く。蔓性植物は相手
の上を乗り越え、そのターゲットに選ばれた
ものを淘汰しようとするものが多い。

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COMPASS PLANT

COMPASS PLANT

コンパスプラント (COMPASS PLANT)

和名では、棘萵苣 (トゲチシャ)となる。

キク科、アキノノゲシ属の一年生、ないし
二年生の植物で、原産はヨーロッパである。

日本国内には2010年辺りから急激に範囲
拡大をしている植物である。葉や茎には棘が
あり、何故か交通量の多い道路で勢力を奮う
様子が見られる。この植物にはアレロパシー
能力が備わってて、周りの植物の成長の妨げ
となる物質

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CACAO

CACAO

カカオ(CACAO)

アオイ目、アオイ科、カカオ属、の常緑樹
チョコレートやココアの原料となる植物。

カカオは特殊な実の成り方をする樹木である。
花が咲くのは枝ではなくて、幹から花が咲いて
それが実を結ぶという、面白い樹木である。

そして、たわわに実ったカカオの実がいっぱい。

■ カカオについての簡単な説明

カカオのこの果実はカカオポッドと呼ばれてて
大きめのゴーヤ並みの大きさのものであ

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日陰杪欏 (沖縄編)

日陰杪欏 (沖縄編)

日陰杪欏 (ヒカゲヘゴ)

ヘゴ科、ヘゴ属、ヒカゲヘゴ種の植物となる。

いわゆるシダ類の仲間でその最大級のもの。

写真で薇(ゼンマイ)、蕨(ワラビ)に見られる
様な新芽が巻いている物があるが、この大きさは
我々の拳や手首と同じ大きさや太さを持つものも
ある。鍋に入れるのも一苦労しそうな代物である。
食べようとは全く思わないが。

シダ類の最大級の大きさとはどのくらいかという
と、この植物の平均

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日陰杪欏 (奄美大島編)

日陰杪欏 (奄美大島編)

日陰杪欏 (ヒカゲヘゴ)

こちらの解説は奄美大島、ネイチャーガイド編

ヘゴ目、ヘゴ科、アルソフィラ属の多年生植物で
日本最大の羊歯 (シダ) 類となる植物である。

蛇の鱗にも見えるその幹がとても美しく印象的な
植物。学名のレピフェラは、鱗片を有した植物の
意味である。

その独特な模様は、成長過程で落ちた葉の痕跡で
ありその紋様をよく見ると、逆八の字型の模様と
なっている。

この日陰杪欏

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CAULIFLOWER

CAULIFLOWER

カリフラワー (CAULIFLOWER)

その語源は、あのケールの花である。
ケールフラワーというのが語源であり
それが訛った事から、カリフラワーとなった。

ブロッコリー同様、キャベツの品種改良による
産物であり、両方ともに明治時代に渡来した。

これが、食用野菜として普通に利用される様に
なったのは食生活の欧米化が本格的に進んだ
70年代なのはカリフラワー、ブロッコリーも
一緒である。似たも

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霜降椿

霜降椿

椿

その本来の美しさを残しながらも

その花にはまた、違った魅力を纏わされた

椿たち…

STRAWBERRY WOOD

STRAWBERRY WOOD

ストロベリーウッド(STRAWBERRY WOOD)

ツツジ目、ツツジ科、イチゴノキ属の常緑低木

馬酔木 (アセビ)の様な釣鐘状の花を咲かせる
同じツツジ科の植物である。

アセビが毒を有するのに対しこちらの
イチゴノキには毒は含まれていない。

開花後に、一年以上もの時間を掛けて実が成り
その実が熟すと真っ赤に染まることから苺ノ木 (イチゴノキ) の名が付いた。

その実は、苺 (イチゴ)

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SHAN ZHU YU

SHAN ZHU YU

シャン ズ ユ (SHAN ZHU YU)

ミズキ科、ミズキ属の多年生植物
山茱萸 (サンシュユ)である。

早春を告げる様に黄金色の花が一斉に
咲く花木がこの山茱萸(サンシュユ)

花姿を前に春黄金花(ハルコガネバナ)
の名もこの時期に相応しくて良い。

シャン ズ ユ (SHAN ZHU YU)の洋名
は中国の漢名がそのまま発音を形どる。
日本の山茱萸 (サンシュユ) の名前も
同様で、漢

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SWEET PEA

SWEET PEA

スイートピー (SWEET PEA)

マメ目、マメ科、レンリソウ属の植物であり
食用ではなく、鑑賞目的のものとなる。

名前の由来は甘い香りを辺りに漂わせてくれる
マメ科の植物ゆえにスイートピーの名が付く。

優しいパステルカラー、柔らかさを感じさせる
花弁、そして甘く漂う香りと、好感度をくすぐる
要素(色、形、香)を三拍子備えたスイートピー。

フラワーアレンジメント、ウエディングブーケ等、

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田辺大根

田辺大根

田辺大根 (タナベダイコン)

アブラナ科、ダイコン属の野菜となる。

低カロリーな上、糖質も低く、食物繊維と消化
酵素のジアスターゼを多く含み、抗酸化の役割
を果たすビタミンC豊富な我々の身体にとても
良い作用を及ぼしてくれるのが大根である。

大根の花言葉にある 『純白』 は大根の白さに
起因するが、品種改良の過程の中で必ずしもが
白いものだけではない。

花言葉のもうひとつの言葉 『適応力』

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