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栃尾江美(とっちー)
2017年8月11日 11:05
一般文芸の恋愛プロット。出口は、小説として世に出すこと。テーマは葛藤。不倫と、相手が女性であるという二重の葛藤。心の揺れ動きを描きたい。人物夏子。38歳。出版社の編集者。既婚で娘あり。論理的で理知的。アーティストに強い憧れ。スグル。女性ジュエリーデザイナー。33歳。自分の気持ちに正直。好き嫌いがはっきりしていてタブーが少ない。プロローグ小6の夏休みに女の子としたキスの体験。夏子
2019年6月2日 18:01
「濡れるのきらい?」 そう聞かれたのは、軒のないラーメン屋の前で、席が空くのを待っているときだ。彼は傘を差しているようで、私に言わせたらちっとも差していない。傘の中棒を無造作に右肩にかけているだけで、もう片方の肩には傘をよけた雨粒が容赦なく落ちている。 私は、できるだけ濡れないように傘をまっすぐに持ち、バッグを体の前で抱えるようにして、心なしか背中を丸めて小さくなっていた。「うんまあ、
2018年11月26日 17:53
2年後輩の三島君は、さわやかで面白くてモテそうな青年なんだけど、入社してきたときはすでに結婚して子供も2人いた。学生結婚らしい。だから他の人たちよりずっと落ち着いて見えたし、新入社員なのに家族を養っているから、他の人みたいに自由に使えるお金がなくて、遊んでいる風もなかった。 ほとんど一緒に働くことはなくて、というかほぼ皆無だったけど、「よくできる」といいううわさは聞いていた。ときどき、部署全