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未来のために、完璧、達成感、評価、いつもワクワクを捨てる

 実は、完璧よりも、「今ひとつ」のような手応えの方がいいのだ。
 もちろん、完璧を目指すのはいいことだが、「完璧にできた」と思ったら、行き過ぎている。「完璧な手ごたえ」は行き過ぎのサインと思った方がいい。
 興奮しすぎた時には、「完璧」を感じたいが、行き過ぎた時は必ず反動がくる。
 逆に何かが最高のタイミングで、最適に動くとき、滑らかで手応えというよりは、空っぽな感じ、空白、余白のような空気感なのだ。

 また、達成感や、成功体験は高いほどいいのか?というと、そうでもない。
 一番を目指すのは競争原理の基本だし、1番と2番の評価は天地ほどの差がある。しかし、評価の差とは、実質の価値の差をとんでもなく膨せる。その膨らんだ分は、いわば不安定な状態だ。
 少しのことでしぼんでしまうのだ。つまり絶頂を味わったあとで、地獄をみることが多いのだ。

 誰が見ても自信満々で、高い評価を得ている人ほど、評価に敏感になっているのだ。なぜなら多くのプラスの評価よりも、わずかなマイナスの評価が気になるからだ。
 高評価を受けるほど、評価に自分自身が振り回されやすくなる。とくに近年は、何事もあっという間に盛り上がって、あっという間に忘れさられる。つまり、「最高」を求めるなら、落ちる覚悟も必要になる。


 人望も高くなればなるほど、人間関係で充実感を得られているように見えるが、実は本人はどんどん孤独になっていく。
 成功して人脈が多くなるほど、互いに何の見返りも求めない関係は少なくなり、人に求められるほど孤独は強くなる。

 いつもワクワクする・楽しい・喜びばかりでは、身体は疲れてしまい、逆にエネルギーが減っていく。
 気持ちだけが前向きだと、上半身だけが前にいき、下半身は後ろ向きになり、顎が前に出て、猫背の前かがみになり、胸は縮み、呼吸は浅くなる。
 上半身が前に傾いたまま固まると、吐く息が特に浅くなる。
 上半身は何かに反応しようと緊張しているが腰は引けている、おどおどして浮き足だっている身体で、いつも不安感がある状態になるのだ。


 小さな成功体験や、微妙な評価の方が安定して充実感につながる。
 小さな実績を積み重ねることが、実は一番いいのだ。


#未来のためにできること

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