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移住先の決め手は「その地域の人々」

もしあなたが移住を考えているなら、
移住先をどのように決めますか?

あなたにとっての重要な条件はなんですか?

数年前、次なる移住先を考えていた私。

奄美大島で、東京から移住してきた人に出会い、
「えりちゃんにとって移住先を決めるときに、
一番大切にしたいものはなに?」
と聞かれた。

少し考えた後、「海がある場所」と答えた。

私は海と夏が大好きだった。

その人に同じ質問を聞き返すと、
「人だね、景色は結局飽きる。
どんな人と暮らすかで人生の充実度が変わる」
と言っていた。

そのとき、「みんな移住するときに大切にしたいこと
って違うんだねー」と答えたが、
あれからずーっとあの言葉が
頭のどこかで引っかかっていた。

その後、私は熊本に移住した。
まさに「人」が選んだ決め手だった。

どうしても一緒に過ごしてみたい人たちがいた。

この人たちとの人生を歩んでみたいと
そこにいる人に惹かれた。

熊本の移住した場所は海へ3時間かかり、冬場は寒いところだった。

私の今まで移住してきた場所とは、全然違い、
重要としてきた「夏と海」は全く当てはまらなかった。

その人が言っていた「移住先は人で決める」
という言葉が腑に落ちた。

そして、これから和歌山に移住する予定の私は「人」を最重要項目に
置いている。

もちろん、どんな景色か、どんな気候か、は大切!

今まで、ニュージーランド、オーストラリア、
沖縄、徳之島、父島、熊本と
移住してきて、移住先を楽しめたか、
充実するかを決めたのは、
「その地域に暮らす人々」だった。

もし今また同じ質問をされたら、私は
「移住先の決め手にするのは、人だよ」
と堂々と答える。

だって移住先での思い出は、人のあたたかさ、
優しさ、友人たちと笑いあった瞬間、
人からの学び、悔し涙、寂しさ。

思い出はすべて人が絡んでいる。

いつも思い出を作ってくれるのは、
その地域の人たちだったから。



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