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総理大臣秘書官のLGBT差別発言について、そしてマイノリティではない人が出来ること (my reaction to Japanese politician’s anti-LGBTQIA+ remarks. What straight people can do to make a difference)


こんにちは。今日はいつもと違うトピックですが、心が動いたのでこのお題にチャレンジします。

荒井勝喜 総理大臣秘書官の性的マイノリティと同性婚に関する差別発言、びっくりしましたね。日本の政治家のLGBTQIA+ トピックに関するこの手の失言、「またか」が多くて読むと嫌な気持ちになるので、実は詳しく見てなくて。遅れて、どういう発言だったのかを読んでギョッとして、何か言葉にしたくなってます。タイミングの悪い私ですみません (笑) でも、どうしても伝えたいことがあるので、ちょっとだけ書いてもいいですか? 

私はLGBTQIA+ に関してはAlly の立場で、どうやったら良きAllyになれるかなと日々学んでいるのだけど、「私はAllyなんだよ」ってまず表明することが大切なんだとコミュニティの人から教えてもらったので、こういう時はそれを表明させてもらうことにしています。

アライ(Ally)のことを知らない方のために検索してみた定義は「LGBTQIA+ 当事者たちに共感し、寄り添いたいと考え、支援する人のこと」って感じでしょうか。もともとこのトピックを認識した随分昔から、なんらかの形で理解や支援を表明したいとは思っていて、機会があれば、行動で示すようにはしていたのだけど、でも、自分が取っている行動がこれで合っているのかどうか分からず、もっと上手に表現する方法があればなぁと思っていた時、チームメンバーの男性(性自認が男性、性的指向は同性愛)の方が、「Allyっていうコンセプトがあるんだよ」って教えてくれて、Allyが出来ることをきちんと教えてくれたので、Allyであることを表明してから7年くらい経ちます。自分がちゃんと良いAllyを出来ている自信はないです、でも努力と学ぶことは少しずつ継続しています。

私は、普段、LGBTQIA+ の方たちへの差別が禁止されている環境の中で生きているので、政治家・官僚が、こういう発言を非公式だったらしても許されると思っていて、失言更迭の事態になるまで誰も諭してあげられないような環境って、ギョッとします。 更迭されたご本人だけじゃなくて、周りが皆そういう思想だから、こんな発言が表に出てしまうんだろうな、と思います。だから、一人を更迭して済む問題ではない、組織全体のかなり根深い問題だと思う。そういう環境は、LGBTQIA+ コミュニティだけじゃなく、他の少数派の人達にとっても生きにくい社会なんだろうと思う。

LGBTQIA+ に関して言うと、私の普段生きてる環境はもっと多様性を受け入れようとする環境なんですね。どういう環境かというと、日常会話の中で、パートナーの話になった時に、レズビアンの女性が、「私、今度結婚するの」と、会社のパーティーに、自分のフィアンセの彼女を連れてきても、誰も驚かない、仮に知らなかった人がいたとしても、少なくとも驚いたリアクションは絶対にしない感じ。

先月もしばらく東京に出張していた時に、アメリカから同僚の男性が来ていて、コロナ後初めて日本に出張してきて顔を合わせるのは初めてだったので、彼がゲイだということを私も周りも知らなかったことがあった。「今回、パートナーと一緒に日本に来たかったけど連れて来れなかったんだよね、だから、マイ・ハズバンドに、ジュエリーを買って行く約束したんだ」と彼が言った瞬間に、みんな「マイ・ワイフ」ではないということを理解して、「あなたのハズバンドの買いたいブランドはもう決まっているの?」と普通に会話が進んで行くような空気感。

彼が「アメリカだったから、僕たち結婚出来たんだよね」みたいなLGBTQ+コミュニティ話を気軽に出来たり、「Rina Sawayama さんがこの間サマソニで同性婚について痺れる発言をしてね、LGBT コミュニティのpassionate advocator (情熱的に提唱している人)なの、 今東京に来てるから出来たらライブに行った方がいいよ」みたいな流れの話も出たり、「日本で買うべきスキンケアはね、」みたいなビューティートークは彼と一番話が合ってドラッグストアでキャッキャ言いながらテスターを一緒に試して盛り上がったりなど。

メールの署名に、私は “she/her/hers”だよ、と書いてあるのがどういう意味なのか、「ジェンダー代名詞」を説明する必要がないくらいには、認知されていて、自分のジェンダー代名詞をそれぞれのe mail の署名欄にお互い表明することが珍しくない環境、かな。

私のPC(ラップトップ)には、Ally スティッカーが貼ってあるし、ランヤード(IDホルダー)もLGBT🏳️‍🌈色のものを使っているので、分かる人には一目で分かる記号みたいなものは、常に発信するようにしています。

私は多様なアーティストを応援するのが趣味で、藤井 風さん、角野隼斗さん、Vaundy /Penthouse / Kroi / RINA SAWAYAMA さんなどなど多数、好きなアーティストのことをTwitter(ID espresso202020 / FujiiKazeGlobal / Diaryespresso ) で時々発信しているのですが、特に藤井 風さんは海外ファンが多いということもあって、初めて出会う海外ファンの方には、どう呼ばれたいか、ジェンダー代名詞を確認するようにしています。「pronoun(代名詞)を聞いてくれてありがとう」とお礼を言って下さる方も多いです。

私の影響力は限られてるけど、私が接する人たちが、カミングアウトしているかどうかに関わらず、「この人の前ではありのままの自分でいられる、この場所は安全だ」と安心してもらえるような空気はいつも醸し出しておきたいなぁと思ってます。

日本のことは、自分の祖国だから、もちろん大好きだけど、こういう政治家や官僚の失言や更迭があるたびに、「日本のこういうところが残念」「自分の国のリーダーが恥ずかしくて仕方ない」という悲しいモードになってしまいます。やっぱり古い価値観から抜け出せないリーダーシップが牛耳る国はなかなか変われないんだろうな、だから、老若男女問わず、新しい柔軟な考え方ができるリーダーをサポートするために、やっぱり投票には絶対行かないといけないね、と思いました。結論が短絡すぎてごめんなさい 笑 もちろん、できることは投票だけではないけれどね。

私はあまり政治的な人間ではないし、今まで、記事を書くほど自分はこのトピックに精通していないと思っていたので、note で、このトピックに関して書いたのは初めて。ただ、自分がまだまだ勉強中でも、どういう立ち位置なのかをはっきりさせることや、出来る発信をして行くことで、どんなに小さくても変化を起こして行けたらいいなと思いました。

読んでくださってありがとうございました。
どうぞ素敵な一日を過ごしてくださいね。
それでは、また。

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