米村悦子

植物画を描いています。植物の生命力と再生力に感動と元気をもらう日々。過去の作品も含め季…

米村悦子

植物画を描いています。植物の生命力と再生力に感動と元気をもらう日々。過去の作品も含め季節に合わせた植物画を紹介していきたいと思っています。 インスタでも発信中→ https://www.instagram.com/etsukoyonemura

最近の記事

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はじめまして

10日程前からnoteを始めましたが、まだ自己紹介をしていなかった事に気付きました。 米村悦子と申します。 兵庫県に在住しており、植物画を描き始めて15年になります。 2016年2月より、あるキッカケがあり完成した作品とともに描きながら感じた事やモチーフの植物について調べた事などを「etsukoの植物画ブログ」にて月1ペースで発信しています。 植物を日々観察していると、その生命力と再生力に驚かされ、たくさんの元気を与えられている事に気付きます。 植物たちは一見枯れてしま

    • ブルースター/キョウチクトウ科

      全身が柔らかい毛に覆われていて、フランネルのような優しい手触りの花。 “ something blue ” で花嫁さんのブーケによく使われたり、淡い水色と紫色が赤ちゃんの産着を連想させたりする、何かと “ 暖かい ” 印象のお花です。 しかしながら、切り口から白い乳液が溢れてそれが茎や葉のあちこちについて白く固まっていたり、皮膚につくとかぶれそうな気がするのがちょっと厄介だなと思っていました。 最近お花屋さんの店先のバケツの中に入れられていたこの花を見て、意外と可愛らし

      • 病院での作品展示再開のお知らせ

        今さらですが、コロナ禍で中断していた神戸市立医療センター中央市民病院での作品展示を2022年11月より再開していますので、お知らせします。 作品は1点のみを月替わりで展示するもので、「今月の植物」というタイトルと短いコメントをつけて病院1階のエントランスホールに置かせていただいています。 コロナが下火になったとはいえ、様々な疾患を抱える多くの人が集まる病院なので、作品の受け渡しで月に一度病院へ訪問する際も、私の滞在時間は最小限になるように気をつけています。 展示風景の写

        • チューリップ/ユリ科

          〝ミステリアス パーロット mysterious parrot〟という品種のチューリップ。 花びらの端には細い切れ込みがあって、それが巻いたり捻れたり。 触れると硬くてまるで樹脂のようです。 緑色と紫色そして黄色の組み合わせは何とも不思議で確かにミステリアスですし、花びらの形もどことなくオウムの冠羽を連想させるものがあります。 観察すればする程、なぜこんな面白い形になったのか不思議に思います。 品種改良の賜物というよりも、私の中では「魔法使いに魔法をかけられてしまっ

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        はじめまして

          コトネアスター/バラ科

          自宅近くの道の脇に、毎年冬になると赤い実をつける植物が茂っており、いつも遠目に見てトキワサンザシかピラカンサの類かなと思っていました。 今回直近で観察してみると、葉っぱの幅の広さや鋸歯やトゲがない事から明らかにピラカンサの仲間とは違っていて、一体この植物は何なのだ?となりました。 ネットで「真冬 赤い実 低木」で検索して出て来た画像を1つ1つ見ていき、やっと「コトネアスター」にたどり着きました。 私が今まで知らなかっただけで、庭木として普及している植物であり、品種も多い

          コトネアスター/バラ科

          今朝見つけた水滴。 キラキラして綺麗だったので撮影🤗

          今朝見つけた水滴。 キラキラして綺麗だったので撮影🤗

          ハボタン/アブラナ科

          年末になると花屋さんや園芸店は葉牡丹だらけになります。 昔は葉牡丹を美しいと思った事がなく、単にキャベツか白菜の親戚としてしか見ていませんでした。 ここ数年色・柄のバリエーションが増え、小ぶりな物が寄せ植えの中に入っているのを見て可愛いなと思い、初めて描いてみる事にしました。 どの角度から描こうかと考え、今回は一番葉の模様が良く見える真上から描きました。 複雑で綺麗な模様の葉っぱですが、家でずっと育てているとピンクや紫色がなくなり緑一色のふつうの葉っぱになってしまい、

          ハボタン/アブラナ科

          明けましておめでとうございます🎍 昨年もたくさんのスキをありがとうございました。 投稿ペースはゆっくりですが、月に一度は更新させていただきますのでよろしければまた時々見ていただけると嬉しいです。 本年もよろしくお願い致します。

          明けましておめでとうございます🎍 昨年もたくさんのスキをありがとうございました。 投稿ペースはゆっくりですが、月に一度は更新させていただきますのでよろしければまた時々見ていただけると嬉しいです。 本年もよろしくお願い致します。

          キク/キク科

          以前黄色の小菊を描いた時に、また色違いも描きたいと思っていて、それがやっと叶いました。 今回の紫色や前回の黄色の他に、淡いピンクや赤色・えんじ色・白色もあります。 お洒落な花屋さんではなく市場の中の園芸店のような所で、ゴムで束ねられバケツの中に入れられて、いつも安く売られています。 安いのに可愛らしくて、適度に複雑な形なので描くのも楽しくて、しかもオール・シーズンいつでも手に入り、丈夫で長持ち、と言うことナシのモチーフです。 次は赤色の花を描きたいな…と思っています。

          キク/キク科

          ハナナス/ナス科

          次のモチーフを探していた時、お花屋さんでパッと目についたのがこの枝でした。 ハロウィンの時期に、この枝にジャック・オ・ランタンのイラストのタグがついて売られているのを何度か見た事がありました。 見ようによってはカボチャに似ていなくもないのですが、プチトマトと同じナス科の植物で、熱帯アフリカ原産。 縦に何本かあるくびれが、もっとハッキリと深く入っているものもあります。 ピカッとした真っ赤な実を描くのが以前から好きなので、このモチーフを描くのはとても楽しかったです。 ハ

          ハナナス/ナス科

          カボチャ/ウリ科

          まだ暑い最中の8月下旬、お花屋さんの店先で売れ残りのオモチャ・カボチャを見つけました。 バゲツの中に10個くらい同じカボチャが盛られていました。 ハロウィンの季節でもないのに珍しいなと思いながら手に取って見比べると、イボの出方や緑と黄色のバランスがそれぞれ違っており、描くならこれだと思ったものを1つ購入しました。 ちょうどバタバタと忙しい時期で、なかなか描く時間が取れなかったのですが、このモチーフはほとんど変化せずいつまでも綺麗なまま安定しているので、安心してゆっくり描

          カボチャ/ウリ科

          ツタ/ブドウ科

          2020年秋の作品。 近所にツタの生い茂る遊歩道があり、秋になると毎年綺麗な紅葉を見せてくれます。 この時期にそこを通るといつも葉っぱを見比べてしまうのですが、緑色から赤色へ変化していく様子や、穴の空き具合がそれぞれ違う所が面白く、モチーフにするならどれが良いかなと考えながら歩くのが楽しいです。 あれこれ見比べて複数の葉っぱを持ち帰り、その中から画面に配置した時のバランスも考えてベストな3枚を選んだのですが、他にも魅力的な枯れ葉が沢山ありました。 久しぶりにこの作品を

          ツタ/ブドウ科

          トウモロコシ/イネ科

          以前から時々花屋さんで見かけるカラフルなトウモロコシを、一度描いてみたいと思っていました。 いざ描こうと思って探すとなかなか見つからないのですが、今回ちょうど良いタイミングで出会う事が出来ました。 眺めていると、一粒一粒の実の色がそれぞれ違っていて本当に美しく、どの色が一番好きかなあ…などと考えながら描きました。 鮮やかな色の間に所々紺色のような深い色の実が混じるのが、全体としてのバランスが取れていて美しいと感じました。 今回の反省点は紙の真ん中にモチーフを配置してし

          トウモロコシ/イネ科

          ベゴニア/シュウカイドウ科

          2019年の作品。 昔、家に鉢植えがあったため見慣れ過ぎていてあまり関心がなかったベゴニアですが、しばらく前から園芸店の店先に並んでいるのを見て、新鮮に感じるようになりました。 ベゴニアは種類が多く園芸店にもちょっと変わった洒落た葉っぱのものが出ていますが、描きたいと思うものはやはり昔からあるシンプルな形のもの…という事で、こちらの鉢植えを買って来ました。 たくさんの葉がこんもりと繁っているので、1〜2枚づつデッサンしては彩色し、またデッサンして彩色しながら葉の数を増や

          ベゴニア/シュウカイドウ科

          ヒャクニチソウ/キク科

          お花屋さんで「ジニア」という名前で、赤やピンクの鮮やかな色の花が売られているのを見て気になっていました。 今回初めて描く事にして調べてみると「ジニア」は属名であり、和名のヒャクニチソウの事だとわかりました。 小学校時代にクラスで栽培したり、教科書にも出て来た記憶のある百日草とわかると、急に親しみが湧いてくるから不思議です。 ヒャクニチソウはメキシコ原産のキク科の花で、筒状花(真ん中の黄色い所)と舌状花(周囲のピンクの所)で構成されています。 今回一番感動したのは筒状花

          ヒャクニチソウ/キク科

          ヒメタイサンボク/モクレン科

          植物画を習い始めたばかりの2008年頃の作品。 なかなか良いモチーフが見つからず手持ち無沙汰 だった時に、当時同じ教室に通っておられた方からお庭のヒメタイサンボクの実をいただきました。 モクレンやコブシなどモクレン科の植物は庭木や街路樹として周囲でよく見かけるのですが、お花屋さんでは限られた時しか売っていませんしお値段も高めなので、描きたいと思いつつも描く機会に恵まれませんでした。 ですのでこの実をいただいた時は嬉しくて、ワクワクしながら描き始めました。 放射状に四方

          ヒメタイサンボク/モクレン科