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山桜桃 えみ
2019年11月25日 21:30
中学、高校の6年間を懸けて、好きになった人がいる。同じクラスの男の子。クラスでは何度か席替えがあって、毎回くじで決めるのだけれど、なぜか5回も6回も彼と隣同士が続いた。それで気づいたら、好きになっていた。今はもう別の恋人がいるし、彼とは連絡も取っていない。だけどもしも中高時代をやり直すことがあるなら、きっと私はまた彼に恋をすると思う。・・・シャイだった私と彼の距離を縮めたのは、メー
2019年8月27日 21:00
大好きで大切な同期の辞職が発表されたのは、4日前のこと。突然のことに衝撃を受けたけれど、さほど驚いていない自分がいた。それはもともとこんな技術職の業界に身を置きながら、同期の半分は文系だったからかもしれない。半分が女性。半分が文系。多くが未経験者。その異端さは、私達とこの会社のあいだになんとなく消えない違和感を生み、そして同期の絆を想像以上に強固なものにした。・・・彼女は、陽だ
2019年2月22日 22:15
火照る頬 あおいで飲み干すサイダーの泡に隠した君への気持ちリプトンとベースが好きな彼のこと 青春時代を懸けて愛した「満月が出てる」とあなたに伝えたい 願いはひとつだけだったのに「大丈夫」 頭上に置かれたぬくもりと 能天気さが今は恋しい大きく落書かれた覚えたての漢字 母は私を叱らなかった門の前 数字の羅列が貼り出され あの日私は一度死んだの群衆を一人二人と搔きわける そうして