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小説・フィクション

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小説や詩、フィクションのお話をまとめています。かなり短い作品ばかりですが、一部前編・後編ものや連載しているシリーズも入っています。書き始めたときは誰かに読んでもらうのがあまりにも… もっと読む
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2018年12月の記事一覧

#6 いちご味のクッキー

「さやかは、好きな人とかいないの?」 年末に帰省しているときに母が私にそう聞いた。ふと思…

椿 -TSUBAKI-
5年前
14

#5 中山さんとクリスマス

街のあちこちでクリスマスソングが流れている。クリスマスの街はいつもよりも人の流れが遅い。…

椿 -TSUBAKI-
5年前
21

強欲

あなたの顔が見たいと思いました。 あなたの顔を見たら、あなたの声が聞きたいと思いました。…

椿 -TSUBAKI-
5年前
12

こっち向いて

返信がない。 既読もつかない。 気まぐれなあなたに舌打ちする。 くる、こない、くる、こな…

椿 -TSUBAKI-
5年前
13

泣きたい感情が心の奥からじんわりと湧いてきた。 泣いてしまえば楽になるか。 涙と一緒に苦…

椿 -TSUBAKI-
5年前
9

#4 1年にたった一度だけ

もう1時間以上もチョコレート売り場をウロウロしている。どんなチョコを買えばいいのか決めか…

椿 -TSUBAKI-
5年前
23

中山さんにまさかの恋?

恐ろしいことに、私は自分で作り出した「中山さん」にちょっとばかし恋をしているようです。自分で書いた架空の人物に惚れる人なんているんでしょうか。 もしかしたら作家さんであればそんな風な物語の生み出し方をする人はいるのかもしれません。「登場人物が勝手に動き出す」みたいな表現を作家さんのコメントで見かけることがあります。つまり架空のはずの人物が生きてくる、そういうことなんでしょうか。 私は「私」という主人公「結城(ゆうき)」という名前の女性の目を通じて、彼女が愛してやまない「中

#3 それでもいいから

夜の8時が近づいたオフィスの一室には中山さんと私だけがいた。中山さんは奥さんと電話で話し…

椿 -TSUBAKI-
5年前
27

孤独

なぜ私はいつ誰といてもどこか寂しく何か足りないと思い続けるんだろう。 私の寂しさを満たし…

椿 -TSUBAKI-
5年前
9

平穏

私のコップに水を注いでください。 どうしても足りないんです。 注げども注げども水は増えませ…

椿 -TSUBAKI-
5年前
7

愛し方

嫌われたくないからすぐにごめんって言う。 嫌われたくないからあなたが飲みに行ってもひとり…

椿 -TSUBAKI-
5年前
6

喧嘩

喧嘩した いつものことだけど喧嘩した 喧嘩すると価値観の違いに心が折れる 喧嘩すると相手…

椿 -TSUBAKI-
5年前
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