土野史隆 | Fumitaka Hijino @ブランド弁理士

商標登録「Toreru」 http://toreru.jp の COO。商標実務を含む…

土野史隆 | Fumitaka Hijino @ブランド弁理士

商標登録「Toreru」 http://toreru.jp の COO。商標実務を含む業務執行の統括とブランディングをしています。ブランドの形成と法的保護の両立をもっとしやすいように。ブランド・マネージャー認定協会トレーナー。趣味で商標管理アプリ『Goods Idea』を開発。

マガジン

  • みんなに知ってほしい商標の話

    ビジネスをするに当たり、かならず付いて回る「商標」の問題。 でも「商標」の詳しいことはよくわからない。 商標のプロとして活躍する弁理士、土野史隆(Fumitaka Hijino)が配信する、そんなビギナーのためのマガジン。

記事一覧

「ブランディングやデザインをやってるんだけど、商標登録とか意匠登録とかよくわかんない」というひとに知っておいてほしい商標…

はじめに日頃、弁理士業を通じていろいろなクライアントと関わっていると、痛感することがある。 それは、「本当にそれが必要なひとたちにこそ、商標登録や意匠登録につい…

ブランディングのプロセスと知財(商標・意匠・特許)との関係

はじめにブランディングと知財は、本来とても密接な関係があります。 「知的財産」というと、発明・デザイン・商標・著作物などが代表的ですが、広い意味では要するに「無…

「AI vs 弁理士 商標調査対決」で解説者が考えていたこと

2019年10月10日に渋谷の東京カルチャーカルチャーにて、AI vs 弁理士 商標対決 イベントが開催されました。 私も大変僭越ながら解説役として登壇させていただきました。 …

サクッと読める、商標についてトンチンカンなことを言わないために知っておくべきこと

先日のティラミスヒーローの件など、年に1、2回くらい、珍しく「商標」が世間の話題になるような気がします。 その度に、普段は商標の世界に馴染みのない方も、商標につい…

ToreruのCOOになりました

あけましておめでとうございます。 2018年も嵐のように過ぎ去り、2019年になりました。 みなさま今年もよろしくお願いいたします。 さて、タイトルのとおり、今年から、株…

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私が考える「商標とは?」

ブランディングにおける知的財産の位置付け

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その商標、採択する?

私がToreruに移籍した理由

2018年9月3日から、私は「株式会社/特許業務法人Toreru」(以下 Toreru)に移籍し、業務を開始します。 以前の職場も含め、私は運良く周りの方々に恵まれたので、8月一杯…

【プロフィール】土野史隆 | Fumitaka Hijino @ブランド弁理士

■土野 史隆(Fumitaka Hijino) 「法律を味方にしたブランディング」をサポートする「ブランド弁理士」。「個性の気づきと深化」がミッション。株式会社アルバック知的財…

図解_ブランディングにおける知財とは

商標登録出願するまでのチェック項目と判断フロー

商標出願戦略(気にすべきポイント)は「ブランドの性質」によって変わる、という話

さて今日は、 商標登録出願をする際に「気にすべきポイント」は、「ブランドの性質」によって変わる という話をしたい。 つまり、 登録したい「商標」はこれです! 対…

図解_商標(ブランド要素)の採択可否判断フロー

「ブランディングやデザインをやってるんだけど、商標登録とか意匠登録とかよくわかんない」というひとに知っておいてほしい商標や意匠の話

「ブランディングやデザインをやってるんだけど、商標登録とか意匠登録とかよくわかんない」というひとに知っておいてほしい商標や意匠の話

はじめに日頃、弁理士業を通じていろいろなクライアントと関わっていると、痛感することがある。
それは、「本当にそれが必要なひとたちにこそ、商標登録や意匠登録について、全然知られていない」ということである。

なにも、ぼくたち弁理士のようなその分野の専門家だけがよくわかっていればいいような、小難しい法律論や細かな手続の話をわかっていない、ということではない。いわゆる「キホンのキ」というか、最低限これだ

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ブランディングのプロセスと知財(商標・意匠・特許)との関係

ブランディングのプロセスと知財(商標・意匠・特許)との関係

はじめにブランディングと知財は、本来とても密接な関係があります。

「知的財産」というと、発明・デザイン・商標・著作物などが代表的ですが、広い意味では要するに「無体財産」であり、すべてが法的保護を受けることができるかはともかく、技術的ではないアイデアやオペレーションなどもこれに含まれ得ると考えています。

そして、ブランディングとは、ある軸(ブランド・アイデンティティ)に基づき、有体・無体のあらゆ

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「AI vs 弁理士 商標調査対決」で解説者が考えていたこと

「AI vs 弁理士 商標調査対決」で解説者が考えていたこと

2019年10月10日に渋谷の東京カルチャーカルチャーにて、AI vs 弁理士 商標対決 イベントが開催されました。

私も大変僭越ながら解説役として登壇させていただきました。

今回のイベントは、「AI vs 弁理士」なんていう中々煽ったタイトルのせいか(?)、予想以上に知財業界の方にご関心を寄せていただいたようです。

AI活用、弁理士について、商標について、みなさんそれぞれの立場でさまざまな

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サクッと読める、商標についてトンチンカンなことを言わないために知っておくべきこと

サクッと読める、商標についてトンチンカンなことを言わないために知っておくべきこと

先日のティラミスヒーローの件など、年に1、2回くらい、珍しく「商標」が世間の話題になるような気がします。

その度に、普段は商標の世界に馴染みのない方も、商標についていろいろと考えたり意見を述べたりしてくださり、商標の仕事をしている者の1人としてはありがたく思うのですが、その反面、商標制度について本質的な部分をご存知なかったり誤解なさっているが故に、結果的にややトンチンカンなお話になってしまってい

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ToreruのCOOになりました

ToreruのCOOになりました

あけましておめでとうございます。
2018年も嵐のように過ぎ去り、2019年になりました。
みなさま今年もよろしくお願いいたします。

さて、タイトルのとおり、今年から、株式会社Toreru/特許業務法人ToreruのCOO/パートナー弁理士に就任しました。

僕は普段、年始だからといって、とりたてて心機一転今年の目標を! というタイプではないのですが、いい機会ですので、僕にとっての2018年の振

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私がToreruに移籍した理由

私がToreruに移籍した理由

2018年9月3日から、私は「株式会社/特許業務法人Toreru」(以下 Toreru)に移籍し、業務を開始します。

以前の職場も含め、私は運良く周りの方々に恵まれたので、8月一杯はお休みをいただき、いろいろなことを考えるよい時間を取ることができました。

いよいよまた新しいステージがはじまるので、なぜToreruに移ることにしたのか、書いておきたいと思います。

そもそも自分は何をしたいのか

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【プロフィール】土野史隆 | Fumitaka Hijino @ブランド弁理士

【プロフィール】土野史隆 | Fumitaka Hijino @ブランド弁理士

■土野 史隆(Fumitaka Hijino)

「法律を味方にしたブランディング」をサポートする「ブランド弁理士」。「個性の気づきと深化」がミッション。株式会社アルバック知的財産部にて、企業目線からの知的財産保護に従事。その後、秀和特許事務所にて、商標・意匠分野のプロフェッショナルとして、幅広い業界のクライアントに対し国内外のブランド保護をサポート。2018年9月より株式会社Toreru/特許業

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商標出願戦略(気にすべきポイント)は「ブランドの性質」によって変わる、という話

商標出願戦略(気にすべきポイント)は「ブランドの性質」によって変わる、という話

さて今日は、

商標登録出願をする際に「気にすべきポイント」は、「ブランドの性質」によって変わる

という話をしたい。

つまり、

登録したい「商標」はこれです!

対象の「商品やサービス」はこんな内容です!

よしじゃあ出願だ!

というだけでは、ブランドを作り・育て・活かすという観点からは、少し考えが足りないと思うのだ。

商標の出願戦略を考えるにあたっては、いろいろな「切り口」がある。

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