三河珊瑚

どこにでもいるただの本好きです。 漫画も読みます。ゲームはポケモンと少しだけマリオを嗜…

三河珊瑚

どこにでもいるただの本好きです。 漫画も読みます。ゲームはポケモンと少しだけマリオを嗜みます。

最近の記事

気づけば「好きな惣菜発表ドラゴン」を口ずさんでいたので考えたこと

 ネットの流行は目まぐるしく変化していて正直もうついていけないなぁとスマホの画面を虚しく眺める今日この頃です。「好きな惣菜発表ドラゴン」ちゃんもTwitterで見かけた当初はサムネイルのパロディ画像だったので、またなんかよくわからんのが流行っとるなぁ……程度の印象でした。YouTubeでたまたま楽曲を見つけたときも、あらかわいい曲ねと思ったくらいでした。(こちらの楽曲ですね。作詞作曲絵動画はンバヂさん、歌手は重音テトちゃんです。)  なんですが、近頃なにか口ずさみたくなった

    • 十二国記の饕餮ってディンルーなんですか!?

       友達に勧められて2月から3月までずっと「十二国記」シリーズを読み通してきたんです。いやぁ面白かった……。いろいろ感想はありましたが、機会があったらまたいつか文章にまとめようと思います。  それにしても幼い頃の泰麒くんが可愛くて可愛くて。正頼が羨ましくて羨ましくて。可愛い子どもが適切に可愛がられ導かれるさまを眺めるのが大好きな私には「冬栄」がすごくツボでした。(なお、この先が『魔性の子』等に繋がることは考えないものとする)  その泰麒くんが唯一従えた伝説級の妖魔、饕餮。『風の

      • 好きな漫画を書き連ねる(その3)

         思いつくがままに好きな漫画とその紹介をしていきます。紹介したい漫画はたくさんあれどもどれから書けばいいのか迷ってなかなか書けません。 『シャドーハウス』(ソウマトウ)  不穏な日常系ファンタジーほっこり主従漫画だ〜と思って、のほほんと読んでいたら、いつの間にかバディもの且つ能力バトル系館ゴシックミステリになっていた、何を言っているかわからな(以下略)です。嘘じゃないです。  アニメ化も二期までされていますので、そちらでご覧になっている方もおいでだと思います。主題歌「ないな

        • 「大乙嫁語り展」担当学芸員さんによるギャラリーツアーレポート③

          こんにちは。 前回と前々回は以下のリンクからどうぞ。 「大乙嫁語り展」担当学芸員さんによるギャラリーツアーレポート①|三河珊瑚 (note.com) 「大乙嫁語り展」担当学芸員さんによるギャラリーツアーレポート②|三河珊瑚 (note.com)  かなり間が開いてしまいました。徐々に春の気配を感じ始める時期ですが、同時に花粉の主張も感じてしまって困ってしまう今日この頃ですね。さて、前回の続きを書いていきます。 『乙嫁語り』に欠かせない「乙嫁」たちについてのお話からです。

        気づけば「好きな惣菜発表ドラゴン」を口ずさんでいたので考えたこと

          「大乙嫁語り展」担当学芸員さんによるギャラリーツアーレポート②

          こんにちは。 早速ですが続きを書いていきます。 前回は以下のリンクからどうぞ。 前回、第一章の内容(主に表紙イラスト)について触れました。なお学芸員さんのお話を文章として読みやすいように多少前後して書いております。ご了承ください。  さて第二章、原稿を通して各乙嫁たちを取り上げる章ですが、その前に学芸員さんは「原画展だからわかること」について話をしてくれました。まずは原稿用紙の種類の変遷です。森薫先生曰く、インクの染み方などがそれぞれの原稿用紙で違うのだそう。だからその時

          「大乙嫁語り展」担当学芸員さんによるギャラリーツアーレポート②

          「大乙嫁語り展」担当学芸員さんによるギャラリーツアーレポート①

          『乙嫁語り』 言わずと知れた森薫先生の名作漫画です。『エマ』や『シャーリー』などで英国メイドの世界を描かれる先生ですが、こちらの作品も見逃せません。中央アジアを舞台として「乙嫁」たちを中心とした人々の厳しくも温かい暮らしが描かれている傑作です。メイドもいないし英国が舞台じゃないならいいかなぁくらいの感覚で読まずに済ませている方、もしおられましたらもったいないですよ!!ついでだから読んでみてくださいな!「良い」から!すごく「良い」から!!さぁ!書店へ……すいません落ち着きます。

          「大乙嫁語り展」担当学芸員さんによるギャラリーツアーレポート①

          北九州市民が「地球の歩き方 北九州市」を読んでみた

           物心つく前から北九州市で育ちました。生まれも育ちも北九州!ではないものの、ほぼそんな感じです。進学で一時離れていたくらいで人生の大半は北九州小倉で過ごしています。  学生時代、他県出身の友人たちからは「修羅の国」とよく揶揄されました。「そんなことない、普通にしていればなんもないよ」と返せば「普通にしていなくてもなんもないのが普通なんだよ」と逆に諭される始末。そんなはずないのになぁ。  しかも間の悪いことにちょうどその頃、戦場かと見紛うような武器が見つかったという事件が全国ニ

          北九州市民が「地球の歩き方 北九州市」を読んでみた

          小川洋子「からだの美」を読みました

           小川洋子の文章、特に小説を読んでいると不思議とこういうイメージが浮かぶ。 ―真っ白な、不要なものはなにもない、そういう清潔な部屋で、しかしどこかしらに緊張感を保ちながら、座り心地の良い椅子に座って、そうして読書している― 現実はもちろんそんなことはない。ちゃぶ台のそばでお菓子をかじりながらだったり廊下に座りこんでだったりしながら(大変お行儀が悪い)、しかし心のなかは静謐な空気に包まれる。どことなく呼吸の音もいつもより密やかな気がする。不思議だ。  「からだの美」は、そのまま

          小川洋子「からだの美」を読みました

          北村薫『六の宮の姫君』を読んで

          読み終えて最初の一言。「いい時代だなぁ……。」  性能のいいワープロが欲しくてアルバイトを始めるというのがそもそも時代を感じますが、何よりも大学の四年生でこののんびりさです。いいなあ。卒論に一部は転用できるからといってここまで文豪たちの内面を文献をもとにたどっていくのは、いくら国文科の学生でも時間も手間もかかりますから並大抵のことではないようにみえます。私が国文科出身じゃないからかな。  この令和の時代で、学生さんがこのくらい「実生活に役に立たないこと」をやっていたらとてつ

          北村薫『六の宮の姫君』を読んで

          『奇面館の殺人』読みました

           どうにか〈館〉シリーズ最新作まで追いつきました。以下は未読の人にはわけが分からないけれど読み終えた人にだけわかる、ネタバレだけどネタバレにならない各作品のギリギリの一言感想(というか悲鳴)です。 既読の方にニヤニヤして頂ければ幸い。 十角館:……えっ?アッッ!?(例の1行) 水車館:とりあえず児相ー! 迷路館:血ぃー! 人形館:そもそもかよ! 時計館:時空が歪んでるよー! 黒猫館:地球がひっくり返ったよー! 暗黒館:全部乗せ!エピソードゼロー! びっくり館:人形ーー! 奇面

          『奇面館の殺人』読みました

          ブルーベリー学園留学記②

          前回の続きを書いていきますが、正月休みでぼんやりしていたら番外編やらYouTubeやらでえらいことになってますね キビキビ書いていきます 終わるのはいつになるやら…… リーグ部強制入部まで予定  ひとまず授業の受講ということで胡散臭い校長と部屋着先輩改めタロさんと分かれて出発!やっと開放された……。  と思ったらサザレさんがいるよ!?いや、テラリウムドーム見たときからサザレさんとガーディだ!ってなっててさっきから話が2割くらい入ってきてなかったですごめんなさい。学校のカメラ

          ブルーベリー学園留学記②

          ブルーベリー学園留学記①

           ガラルやヒスイ、パルデアを冒険したとき、漫画形式で描かれたいろんな人のゲームプレイ記を読むのが好きで私も描きたかったんですが、漫画は描けないので文章でやってみます。ひとまず、テラリウムドームにつくまで。  ロトロトロト…… 校長先生からの電話。誠実なクラベル先生が大好きだ。誠実さが行き過ぎておもしれー男になっちゃうあたりも大好きだ。明らかに初老なのにリーゼントにハーフパンツで共に駆け抜けたスターダスト大作戦は忘れようがない。いろいろあって反省文書かされてたし。校長なのに。

          ブルーベリー学園留学記①

          好きな漫画を書き連ねる(その2)

           思いつくがままに好きな漫画とその紹介をしていきます。紹介したい漫画はたくさんあれどもどれから書けばいいのか迷ってなかなか書けません。今回は最近新刊が出て、アニメ化も決まったと聞いたのでこちらの作品を。 『来世は他人がいい』(小西明日翔)  どんなタイトルやねん、と思ったのがきっかけでした。読み進めると割とすぐに「でしょうね。」と言いたくなりました。ちなみに初見はPixivで、細かい設定などを漫画やイラストで表現されたもの(?)でした。これが漫画になったら面白いだろうな〜読

          好きな漫画を書き連ねる(その2)

          『暗黒館の殺人』を読み終えました

           \出して!早く!ここから出して!!/ というのが読んでる最中の最大の感想(悲鳴)でした。暗い!怖い!寒い!(これは季節の変わり目だから)  閉所が苦手なんです。どのくらい苦手かというとポケモンのゲーム内の洞窟ですら長時間さ迷って出口が分からないとムズムズゾワゾワしてくるくらいです。グラフィックの進歩が憎い。長距離のトンネルも助手席ならいざ知らず、運転しているとじわじわと胸を押さえつけられ続けているようなそんな苦しさを感じます。『暗黒館の殺人』を読んでいる間もずっとそんな感じ

          『暗黒館の殺人』を読み終えました

          綾辻行人「館」シリーズに手を出し始めましたのですが

           先日、Twitterでたまたま綾辻行人先生のアカウントを見つけたのでフォローしていました。ぷいぷいかわいい。アカウントフォローしてるのにご著作を全く読んでいないことにある日ふと気づいたのでひとまず「Anotherだったら死んでた」で有名な『Another』シリーズを読みました。あんなに分厚いのに一日ないし二日で読み切れたのも久々でした。(逆にもっと薄いのに何日も何ヶ月もかかる本があるのはなぜ。)そうはならんやろ!の連発も「現象」と言われてしまえば頷くしかない。でもそれが楽し

          綾辻行人「館」シリーズに手を出し始めましたのですが

          「アガサ・クリスティーと14の毒薬」を読みました

           クリスティの作品は、ポアロとミス・マープルならあらかた読みました。で、関連本も読みたくなりまして色々眺めていたらこの本の存在を見つけました。物騒な本ではありますが、毒薬の本って歴代の蛮勇達の記録でもあるんで好奇心が刺激されるんですよね。しかし、アマゾンにもバリューブックス(古書店)でも現物が見当たらない。地元の大きい書店の在庫検索でヒットしたのに探し回っても見当たらない。店員さんに尋ねたところ、売れない状態で倉庫に眠っているそう。そんな殺生な……。誰だ売れない状態にしたやつ

          「アガサ・クリスティーと14の毒薬」を読みました