名前はまだない
2024年1月10日(水)朝の6:00になりました。
当時は何という考もなかったから、別段恐しいとも思わなかった。
どうも、高倉大希です。
〇〇インストラクター、〇〇アドバイザー、〇〇セラピスト。
SNSの海を漂っていると、謎の肩書きをたくさん見かけます。
我輩は人間である。
名前はまだない。
そんな、まだない名前を求めて。
たくさんの肩書きが、生成されているわけです。
「登場人物に名前をつける作業がいちばん苦手です」
とある漫画家さんが、こんなことを言っていました。
無難な名前をつけたとしても、「無難」という色がついてしまいます。
特殊な名前をつけたとしても、「特殊」という色がついてしまいます。
どんな名前をつけても、かまわないわけです。
だからこそ、迷宮に入り込んでしまうのです。
わたしたちは、名前が欲しくてたまりません。
言い換えるなら、何者かになりたいわけです。
きっとこの傾向は、SNSの普及と共に加速しました。
何かしらの肩書きをもった人たちが、誰からでも見えるようになったのです。
自分もいいねをもらうには、他者との違いを明確に示さなければなりません。
自分だけの肩書きを、生成する必要があったのです。
名前と肩書きは別ものでしょう。
そのとおりだと思います。
わたしたちの多くは、生まれたときに名前を授かっているはずです。
それだけでは満足できないからこそ、新たな名前を欲しがります。
個人的にもっとも感動した名付けは、秋元治先生の「両津勘吉」です。
どうも、高倉大希でした。
サポートしたあなたには幸せが訪れます。