真剣なメッセージにだけ「。」をつける人たち
2024年1月21日(日)朝の6:00になりました。
句点が「。」で、読点が「、」です。
どうも、高倉大希です。
いつからか、「。」に(真顔)という意味が込められるようになりました。
「こんにちは。」が、「こんにちは(真顔)」になったわけです。
インターネットの高速化に伴い、ショートメッセージが活発になりました。
ラグが短くなることで、書き言葉と話し言葉の差が小さくなっていったのです。
ところが、どこまでいっても文字だけでは伝わらない情報があります。
だからこそわたしたちは、ざまざまな工夫を凝らすようになりました。
文末に「!」や「〜」などの記号をつけてみたり。
「( ・∇・)」のような顔文字をつけてみたり。
「😊」のような絵文字をつけてみたり。
「(笑)」や「 www 」のようなスラングをつけてみたり。
これらの表現が常態化することで、相対的に「。」が(真顔)になりました。
真剣なメッセージにだけ、意図的して「。」をつけるようになったのです。
きっと「。」からしてみれば、心外だったと思います。
かつては「。」が、あらゆる感情を一挙に担っていたわけです。
嬉しいときも、悲しいときも、真剣なときも。
すべての文末を「。」が担ってきました。
それなのに気がつけば、それぞれの感情を他の記号に奪われて。
ついには、(真顔)を表すための記号として仕立て上げられてしまったのです。
相手に何かを指摘するときにだけ「。」をつける。
相手に謝罪の気持ちを伝えるときにだけ「。」をつける。
いまだに(真顔)を表すための「。」は、どうも好きになれません。
あまりにも意図が見え透いていて、なんだかゾワっとしてしまいます。
文末の記号ではなく、文そのもので伝えたいものです。
同時に、もうすこし読み手を信用できたらよいのになと思います。
サポートしたあなたには幸せが訪れます。