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#19「妄想」デフレ脱却
一般家庭のキャッシュフローを作成すると、必ず将来に備えた貯蓄をしなければならないことが分かります。キャッシュフローは作成時から90歳ぐらいまでの収支を数値化し、グラフにしますので、お金が不足する時期が明確になり、その時期のために貯蓄しなければなりません。
なぜ貯蓄しなければならないかというと、年金だけでは生活できないためです(必要額は家庭の状況によります)。
将来が不安だから、極力お金を使わず
#18「住宅ローン」選びは老後破綻を防ぐための試金石
すでに住宅ローンを選んだ人もこれから選ぶ人も、どのように金融商品を選んだ(選ぶ)だろうか。普段から節約に取り組んでいる人でも、金融資産の選び方をおろそかにすれば、これまでの節約は簡単に吹き飛ぶどころか、将来どれだけ節約しても取り戻せないかもしれない。
住宅ローンについていえば、何も考えずに単に「良さそう」というイメージで選んでしまうと、100万円ぐらいすぐに負担を増やすことができる。住宅取得時に
#17スタバに通ったキッカケを思い出すことが節約のヒントに!
個人的なことだが、コーヒーが好きで、毎日、3杯ほど飲んでいる。のどが渇いているとコーヒーを飲んで寝ることもあるほどだ。
ダン・アリエリー『予想どおりに不合理』を読んでいて、思い出したことをまとめておく。
1 カフェでまったり家で豆を挽いてコーヒーを飲むのもいいが、環境の異なるカフェに飛び込み、コーヒー飲みながらぼんやりしたり、本を読んだり、原稿を書いたりするのが習慣となっている。
コーヒーを
#0生活に影響するかも?税制改正・備忘録
改正があることだけを覚えていて、制度名が出てこないと、各省庁に問い合わせなければならないため、備忘録を作成した。随時更新!
1 青色申告特別控除額の変更(令和2年分所得から)65万円 ⇒ 55万円
要件を満たせば、65万円に。
2 基礎控除額の変更(令和2年分所得から)38万円 ⇒ 48万円(合計所得金額2,400万円以下)
所得税の軽減効果がある。
3 給与所得控除の変更(令和2年分所
#16生命表「完全」「標準」「簡易」の違い
平均寿命でニュースになる厚生労働省が公開する生命表だが、生命表には、厚生労働省の「完全生命表」「簡易生命表」と日本アクチュアリー会が公開する「標準生命表」がある。
これらの違いについて紹介する。
1 「完全」と「簡易」の違い簡単に言えば、「完全」は確定版、「簡易」は速報版である。完全生命表は、国勢調査による人口と人口動態統計による死亡数、出生数をもとに5年毎に作成されるが、簡易生命表は、人口推
#15保険相談で顧客本位か見分ける方法
保険の相談は、最終的には保険代理店や保険会社の募集人にするが、本当に自分に合った商品を勧めているか判断しにくいだろう。そこで、保険募集人が本当に顧客本位で業務を行っているか、見分ける方法を紹介する。
1 保険相談の流れとその怪しさ保険相談をすると、今ではほとんどの代理店で、ライフプランの作成を無料で行っている。ライフプランの作成では、家計の状況を伝えなければならないため、家計にどのくらい余裕があ
#14「かんぽ生命」不正販売から学ぶ保険詐欺に合わない方法
かんぽ生命保険の不正販売問題が明るみに出たが、契約者への調査は継続中である。そんな中、中間報告が9月末予定なのに、10月1日から通常通りの営業を段階的とはいえ再開するそうだ。
かんぽ生命に限らず、これから保険に加入しようと考えている方は、「3 不利益になった可能性のある事案」のA~Dは読んでおきたい。怪しいと思ったたら保険会社に問い合わせよう。
気になるので、かんぽ生命について調べてみた。
#13保険会社が教えない?死亡保障の考え方
保険相談を受けると、子供が誕生したら死亡保障が必要ということで、必要保障額を算出してもらえる。相談窓口は保険代理店や銀行などのほかに、出張相談などがあり、対面相談が嫌ではない限り、様々な情報を聞けるだろう。
一方、Web経由で加入する保険の場合、必要保障額は自分で考えなければならない。
自分や家族に合った保険を選びたいのであれば、対面相談がよさそうだが、違った観点はないか考えてみた。
1 定
#12保険に価値があるかどうか判断できる質問を考えてみた
保険に限らず、金融商品を理解するためには、知識だけでなく、ある程度の「慣れ」が必要となる。初めて保険を検討する人は、保険に慣れているわけでもなく、知識があるわけでもないだろう。
最初はネットなどを利用し商品の説明を丁寧に読むが、らちが明かないと判断、相談した方が早いと考える。相談してもその商品は保険募集人の説明通りにしか理解できないため、何となく騙されているのではないかと考えてします。そこでどう
#11「保険のいらない世界」知識編
保険の必要性は感じないのに、同僚や親は安心だから入っておいた方がいいと勧める状況では、なかなか加入しないという選択肢をとるのは難しい。しかし自分が亡くなったあとよりも自分が生き続けた場合を重視したい人はいるだろう。若いうちに病気になる可能性は低いことから、今のうちから貯蓄して将来の医療費負担に備えたい人もいるだろう。
そこで、保険なしでも安心して生きられるかどうかを考えてみた。まずはそのために必
#10 「真実」は闇の中?外貨建て保険の積立利率
外貨建て保険は、円建て保険と比べて積立利率が高い。積立利率は支払った保険料から手数料や諸費用を引いた金額にかけるため、外貨建て保険は手数料の高い外貨建て商品だと指摘する人もいる。
保険募集人が強く語らない外貨建て保険の積立利率について解説する。
1 外貨建て保険とは外貨建て保険は、主に米ドル、豪ドル、ユーロで運用される保険で、外貨建て終身保険が有名だ。円建てより高い積立利率で運用されるため、解
#0自己紹介とnote
初めまして、ファイナンシャルプランナーの藤と申します。CFPの資格をとってから10年以上経ちますが、最近、ようやく、文章を書くことに慣れてきましたので、noteに投稿しております。
noteでの方針について紹介させていただきます。
営業はふつう、うそは言わないまでも、商品が売れない情報は提供しません。
この営業が隠す「真実」を判断材料として提供し、自分に合った商品を選んでもらうことを生きがい
#9保険の必要性をあれこれ考えてみる
保険は、統計からできている。特定のAさんが死亡し保険金を支払う場合、若くて亡くなる可能性もあるが、日本全体で考えれば、0歳時の平均寿命は男性81歳、女性87歳[*1]であり、この平均値から若いほど死亡する確率は下がる(例外として0歳~4歳の死亡率は上がる)。たとえばオリックス生命の新キュアの月額保険料[*2]は、0歳1,032円、1歳969円、2歳931円、3歳924円、4歳926円、5歳934円
もっとみる#8掛捨型VS貯蓄型 医療保険
保険を掛捨型と貯蓄型(積立型)に分けるとすると、他の条件が同じなら貯蓄型(積立型)の方が保険料は高くなる。しかし、掛捨型はもったいないと考え、少しでも保険料が戻ってくる貯蓄型(積立型)を選択する人もいるだろう。非掛捨型医療保険は得なのか、様々な視点から考えてみる。
※後半のシミュレーションに修正が入ることがあります。
1 二つのリスクが混在リスクを考えるとき、2種類あることに注意しなければなら
#7生涯賃金から住宅を資産としてとらえる考え方
住宅取得を間近に控えた方からの相談は多いが、基本的にはご家族の価値観や考え方を尊重したアドバイスをしている。ただ判断材料が少なく、客観的な判断が難しい状況であることを踏まえ、ご要望を聞いた上で、考え方に反する情報を提供することもある。
マイホームに対するこだわりを持つご家庭もあるが、住宅を資産としてとらえた場合にはマイホームに対する見方が変わるかもしれない。
1 退職までに稼ぐことのできる金額
#6個人投資家は機関投資家に勝てるのか?
機関投資家は、年金基金や証券会社、保険会社など投資に従事している専門機関で、プロの投資家である。投資信託であれば投資を委託するが、個人で銘柄選びから行うのが株式投資となる。個人投資家は株式投資で儲けることができるのだろうか。
1 自己取引と委託取引株式に限らず、取引に参加する人は、売買の注文をする際、顧客から委託されたか、自己の資金で行うのかを区別することになっている。自己には証券会社や銀行など