マガジンのカバー画像

私の東京物語

12
18歳で上京した時のことや、東京の街の思いを綴ったエッセイ集。懐かしい思い出や葛藤、現在の想いなどを綴っています。
運営しているクリエイター

記事一覧

永福町で過ごした日々の記憶

今から約10年前、東急井の頭線の永福町駅から徒歩数分の場所で一人暮らしをしていたことがある…

Fumi
4か月前
100

真夏のシュガードーナツ

「東京にしては珍しく、ここのは関西風の出汁で、美味いよ。」 かつて4年間ほど、代官山の蔦…

Fumi
1年前
61

変わらない渋谷

「誰かをフォローするために生まれてきたんじゃないよ。」 2020年12月、書店で目に止まったそ…

Fumi
2年前
83

2005年夏、新宿の夜

「ファッションとか音楽とか映画だとかのカルチャーはもう、卒業するべきだと思うの。」 「そ…

Fumi
2年前
135

友達以上、恋人未満の彼女

学生時代からの友人である加藤は、現在連絡をとっている私の唯一の友人だ。もちろん数年に一度…

Fumi
2年前
150

28歳冬、 渋谷の夜

「あれ?そっちの方が可愛い。さっきまでついてた赤い口紅は男ウケしないから絶対にやめた方が…

Fumi
2年前
54

渋谷とわたし

上京したての18歳ぐらいの頃、私は渋谷から原宿のあたりをよく歩いた。 好きか嫌いか、と言われたら何とも言えないのだが、間違いなく多くの時間を過ごした街である。 私の渋谷での最初の思い出は、18歳の夏に、仲のいい男友達と「恋愛寫眞」という日本映画を見に行った時のことだ。 私は、たしか、ノースリーブのワンピースにコンバースのオールスターを履き、アンダーカバーのコットンのトートバッグを肩から下げていた。 あの頃の渋谷はいまよりも空が灰色をしていて、道端にはたくさん煙草の吸い殻

小説「あのこは貴族」 居心地の悪さこそ自由の証なのかもしれない

私は都内にある某私立女子大に進学し、それから10数年後、紆余曲折あって今は生まれ育った地方…

Fumi
3年前
54

私がはじめて東京を知った日

私が18歳で上京する2年前に、2歳年上の兄は、東京の大学生になった。 兄が長期休暇で帰省す…

Fumi
3年前
55

忘れられない日々を過ごした新宿三丁目

「あの頃はよかった」という時期というのは誰にでもあるのだろうか。わたしはそんな話になると…

Fumi
3年前
38

30歳手前で東京生活をやめ地方Uターンした時しばらく死ぬほど後悔した

東京での暮らしが好きだった私にとって、30才手前で地方へUターンしたばかりの1年はとても過酷…

Fumi
3年前
122

2000年代のはじめに東京の大学生だった私が映画と共に過ごした日々のこと

映画が好きだ、私は映画好きな人でありたい、と思い始めたのは、私が中学生の頃で、当時映画好…

Fumi
4年前
73