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邦画の感想たち

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邦画の感想記事をまとめてます
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記事一覧

超オシャレでPOPで可愛いハイセンスなガールミーツガールMovie!『アイスクリームフィ…

本日公開されたばかりの映画『アイスクリームフィーバー』を観てきました。 ラッキーなことに…

ふぬけ
10か月前
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感性を呼び起こせ/『ケイコ 目を澄ませて』感想

説明過多のコンテンツが溢れかえるご時世だ。 動画なら時間はショートに、倍速に。 その分テ…

ふぬけ
1年前
18

どうでもいいよ/『夜、鳥たちが啼く』感想

山田裕貴、松本まりか共演の映画『夜、鳥たちが啼く』を初日に観てきました。 正直すごくどう…

ふぬけ
1年前
21

面白いです。面白そう、じゃなくて/映画『ハケンアニメ!』感想

こんなに胸のすく映画は久しぶりだ。 大筋の構造とか展開そのものは目新しくないのかもしれな…

ふぬけ
1年前
58

私たちってさ、どっちが可哀想なんだろうね/映画『余命10年』感想

渋谷の街はまるでコロナも戦争も地震も知らないみたいなテンションで賑わっていた。花粉のダン…

ふぬけ
2年前
14

その想像力が、誰かを救う/『君は永遠にそいつらより若い』感想

想像力が欠如し、他人の痛みに鈍感になり、そのくせ見映えを加工したり取り繕ったりするのだけ…

ふぬけ
2年前
16

完璧な着地を見せた人気シリーズのラスト/『るろうに剣心 最終章 The Beginning』感想

劇場版『るろうに剣心最終章 The Beginning』を観てきた。 ついに映画るろ剣シリーズの完結である。僕はコミックを全巻揃えている原作のファンでもある。当初実写化のニュースを知ったときはまさかここまで長い年月と予算をかけて丁寧に作られていくとは想像もできなかったな。裏切られることが怖くて、期待を膨らませることも躊躇した。 人気漫画の実写化は容易なイメージがない。世界観の再現も、原作へのリスペクトも、時間内にまとめ上げる脚本も、そのすべてが中途半端になりがちだ。実写化

期待は超えない/『るろうに剣心 最終章 The Final』感想

※ネタバレあり うーん、原作の要素をどこまで取捨選択すべきか難しかったと思う。2時間とい…

ふぬけ
3年前
5

ずっと大切にしたくなる映画/『街の上で』感想

心から自信を持って薦められる日本映画をいくつ知っているだろう。 自分に鑑みれば、そう多く…

ふぬけ
3年前
26

平凡を掴み続ける難しさ/『その夜の侍』感想

こんな堺雅人は観たことがない。 ラスト30分、雨のシーンからは目が離せなかった。汚くて気持…

ふぬけ
3年前
6

生まれる場所は選べない。人生は自分で選んだ分だけ、自分のモノになる/『あのこは貴…

あえて先に触れて消化しておくと、 貴族・門脇麦はあまりにも尊くて儚くて可憐だった。 この…

ふぬけ
3年前
17

いつかこの映画を思い出してきっと泣いてしまう/『花束みたいな恋をした』感想

「天竺鼠はさすがに狙い過ぎだろ」 僕は右手に持っていたポップコーンを思わずぶちまけそうに…

ふぬけ
3年前
15

死にたいけど、殺されたくはない/『十二人の死にたい子どもたち』感想

私たちに死を迫るモノとは一体なんなのか。映画『十二人の死にたい子どもたち』感想です。 <…

ふぬけ
3年前
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結局僕らはさ 何者になるのかな/『何者』感想

映画『何者』は朝井リョウの同名小説の実写化で、就職活動を通して自分が何者であるかを模索する若者たちの葛藤と屈折を描いた作品である。 朝井リョウ原作の映画といえば『桐島、部活やめるってよ』というとてつもない傑作が印象深い。とりわけ若さによる繊細さが盲目的な仇となって誰かを傷つける描写には定評がある。さらに本作の監督はポツドールを主宰する三浦大輔で、これまた若者のリアルでいびつな心の揺れを赤裸々に表現することに長けた演劇界の鬼才である。 2人による化学反応は、現代の若者が持て