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「診断」は病名をつけること
次のステップの「診断」とはわかりやすくいうと、病名をつけることです。診査で得られた情報と、さまざまな検査結果とを照らし合わせて病名をつけます。
この時点で病名が確定できないときの方法論として、「除外診断」という方法をとることがあり
ます。これは、考えられる原因を除外していきながら、本当の原因を探り当てる診断法です。
「待機的診断」という方法もあります。これは、診査した時点では症状がなく判断でき
「診査」はなかなか難しいステップ
最初のステップである「診査」は、患者さんにとっては当たり前のことを行なっているように感じるでしょう。
しかし、これはなかなか難しいステップなのです。
というのは、患者さんの訴えを聞き、不明なところは尋ねながら患者さんが本当に望んでいることを確認する作業(問診)は、歯科医師と患者さんの間でスムーズにコミュニケーションができていないとうまくいきません。
たとえば、来院される際に、最初から患者さん自
歯科における専門医の仕事
次に、そもそも専門医とは、具体的にどのような治療を行なっているのか、「歯内療法」を例に、ご紹介したいと思います。
歯内療法では、歯の内部を治療する根管治療が中心になっています。この治療を受ける患者さんは非常に多いのですが、自分がどのような治療を受けているのか、十分に理解されていない方が多いようです。
歯内療法における治療の分類
①歯の神経を残す治療(歯髄温存療法)
深い虫歯の場合でも、今ま
歯科医師が診察で行っている3つの手順
1.診査
たとえば患者さんの「歯が痛い」という訴え(主訴といいます)に対して、どの部分が、どのように痛いのかを各種検査や問診を行ない、明確にしながら、患者さんが本当に診察してほしいことを推察します。
各種検査と致しまして、レントゲン撮影、冷診、温診、電気診、打診、触診などがあります。
2.診断
【1】の診査をもとに病名を確定したり、除外・鑑別したりします。
3.意思決定(医療判断)
【
日本の歯科治療の課題
1.日本には専門医制度が確立していない
2.先進国のなかには専門医制度が確立している国があり、そこでは専門医を養成する公的なプログラムや制度が確立されている
3.そうした国の専門医と、日本の一般医の間には知識と技術に大きな差がある
先進国の中には、歯科治療をさらに細かい専門分野に分け、それぞれの臨床専門医を養成している国がありますが、日本にはそのような制度がなく、専門知識や技術において後れを取っ
歯科恐怖症の怖くない痛くない治療法①
歯科恐怖症の方
過去の歯科治療で、怖い思いや、嫌な思いをした事で、歯科治療がなんとなく怖くなってしまっている、いわゆる歯科恐怖症と呼ばれる方は案外多いものです。
歯科恐怖症の方は、虫歯になっても歯科医院への受診をためらってしまうため、簡単には受診ができず、痛み止めを飲んでやり過ごす方も多々いらっしゃいます。
ところが虫歯は自然には治りませんので、だんだん虫歯が進んでしまい、気がついたら、食べ
インプラントは安全で有効性が高く、長期使用に十分耐えうる治療法である
11. インプラントは安全で有効性が高く、長期使用に十分耐えうる治療法である
インプラントは、事故などで歯が一本欠けてしまった人から、多くの歯を失って噛み合わせがうまくいかなくなっている人、歯周病によってほとんどの歯がグラグラしている人まで、広く適応可能な治療法であり、曲の再建術といえます。
一部のをインプラントにする場合は、他の健康な曲を削らずに治療できるのり大きなメリットです。ただ、入れ歯や