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【365日の魚介レシピ】Ca va bien.merci !〜秋サバの味噌煮〜『鯖、威張る』

今日も元気だ!ご飯が美味しい!

新米の季節ですね。郷酒にもうちの弟が作ったひとめぼれの新米が届いてます。(お米の中の緑のお米、それは未熟なお米ではないそうです。緑米がちょっとあるほうが香り良く炊き上がるのだとか。絶妙なタイミングで刈られたから、だそう。一方、黒いのは、カメ(コメムシ)なので、良くないです。)


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焼き魚や野菜、納豆などとともに食べる白いご飯の定食は最高です!!

お米の美味しい国に生まれて良かった。

とつくづく思う。色々あるけど、日常に感謝!!

それはさておき。父の数少ないレパートリーの中に鯖の味噌煮がある。元々は鯖好きの祖父母の影響なのだろう。学生の頃、自炊していて、安い鯖を味噌煮にしたそうだ。手間がかかるのに、わざわざやってみたいと思うくらいだから、よほど好きだったのだろう。

祖母が生姜をたっぷりいれて炊いた鯖の味噌煮は、缶詰にはない美味しさだった。煮汁でさらにご飯が食べられる、甘辛い味付け。

料理人になって、色んな店で色んな上司の炊いた鯖の味噌煮を食べさせてもらったり、自分でも炊いてみているが、なかなか心からホッとする美味しい鯖の味噌煮にたどり着けない。

思い出が美化されているのか、舌が肥えたのか?

人の好みもそのようにそれぞれのゴールがあるし、思い出の美味しさってあるから、難しい。

鯖の味噌煮

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まだ答えに辿り着けてないけど。

材料

鯖 2切れ
ネギの青いところ 1本
生姜 1かけ
水 2カップ
酒 1/3カップ
砂糖 大さじ3強
味噌 大さじ5
みりん 大さじ1
醤油 大さじ1

作り方

1.鯖の切り身をザルに乗せ、キッチンペーパーをかけ、上から熱湯を回しかける。残った血合いなどを流水でさっと洗う。
2.鍋に水、酒、ネギの青いところ、生姜スライス(千切りでも可。)鯖をいれて、火にかける。沸いたらアクを引く。
3.砂糖、味噌(桜味噌と田舎味噌など2種類)を小ボウルなどにいれ、煮汁を少しとって溶かしながら鍋に入れ、中火で落し蓋をして煮る。
4.味見をして、みりん、醤油などで調整する。
5.煮汁でコンニャクや豆腐を炊いて添えたり、青菜や白髪ネギを添える。


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鯖と言えば、私はやっぱり塩焼きが好きなのだけど、世間は鯖缶ブーム。

DHAやEPA、ビタミンやミネラルタンパク質をたっぷり、良質な油と共に効率よく摂取出来て、血液サラサラ、ダイエット効果もあり、さらに美味しい、と聞いたら食べたくなるもの。

震災で甚大な被害を受けた三陸は、良い鯖が揚がる名漁場。

加工会社も大きな被害があったが、復興への道として、鯖缶を張り切って売っている会社もある。

鯖缶ブームの火付け役?岩手県産の『ça va?』

https://iwks-netshop.com/item-list?campaignId=3660

鯖料理は世界に色々あって、日本では、

鯖の味噌煮、塩焼き、竜田揚げ、しめ鯖、鯖寿司、船場汁などがあるけど、

海外では、オリーブオイルで焼いたり揚げたりトマト煮にしたり、それをパンに挟んだりするらしい。

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お洒落で美味しい鯖缶の登場のおかげで、鯖を洋風に食べる機会が増えた。

パテにしても、野菜とソテーしても、ペペロンチーノに入れても、とにかく美味しい。

↓鯖缶大葉ジェノベーゼパスタ

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まだ、トライしたことないのがサバサンド。

パリッとしたレタスと、トマトと赤玉ねぎなんかとともにフランスパンに挟んで、レモンをチュッと絞り、オリーブオイルをかけてかぶりついてみたい。

嗚呼、憧れのサバサンド。

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ウダウダ言ってないで、明日の朝にでも作ってみようかな。

料理人と言えども、初めての料理はなんとなく作って失敗することもあるので、レシピを検索して、じっくり比較することにしている。美味しそうなレシピは眺めているだけで楽しい。

子供の頃からのイメージでは、鯖缶には、当たり外れがあって、水煮缶や味噌煮缶が多かったけど、食べた後口が臭いとか、後味悪いとか、マイナスイメージが強かった。

鯖缶ブームにより、全国の鯖缶の食べ方を見てみると、実に多様で、麺類に合わせたり、味噌汁に合わせたり、ご飯と炊き込んだり。

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鯖缶て、実はとても日本人の生活に欠かせないものだったようで、色々真似してみている。ご飯にも、そうめんにも合う、合う。

例えば、山形では、そうめんのつゆに鯖缶を入れるそうだ。

しめ鯖やバッテラは好きなのに、一回アニサキスに当たったから怖い。

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あ、この写真はよく見たら秋刀魚だった。やっぱりしばらく生の鯖は食べていない。あの脂の乗った秋鯖のかるーく〆たものと日本酒で一献が恋しい。

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↑店では、普段、鯖竜田をみぞれあんかけにしてお出ししている。

『鯖、威張る』昔、修業先の、鯖メニューに掲げられたキャッチフレーズ。今缶詰売り場を席巻している鯖缶を見ると思い出す。



おいでくださりありがとうございます。 不器用な料理人、たぬき女将が季節の食材、料理、方言にまつわるよもやま話を綴っています。おまけレシピもありますよ。