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職場における上司と部下の関係性に関する実態調査 2022 (管理者編) 結果のまとめ

企業は一般的に営利団体ですので、目的や目標があり、それをそれぞれの部門が担う役割を遂行することによって、業績を伸ばしていきます。そして、それぞれの部門には、管理を担当する上司がおり、業務を遂行する部下がいます。このような職場において、それぞれの部門が与えられた責務を効果的に実行するためには、良好な上司と部下の関係が不可欠であると考えられます。

そこで、職場における上司と部下が関係性についてどのように認識しているかの実態を調査として、サンプル数は限られていますが、上司である管理職を対象とし、部下との関係性について調査いたしました。以下が、簡単にはなりますが、主な結果のまとめとなります。

44%の上司が部下との関係性に懸念や不安を感じている

「現在、あなたと部下との関係性において懸念や不安を感じていますか?」という問いに対し、44.3%の回答者が、上司と部下との関係性について懸念や不安を「とても感じている」もしくは「感じている」と回答しました。このことから、過半数には達していないものの、多くの上司が部下との関係性について、懸念や不安を感じていることが分かりました。

最近では、現場の業務を担当するプレーヤーとしての役割と、部下をまとめるマネジャーの役割の両方の担うプレーイングマネージャーの数が増えているということが言われていますので、現場業務も担当しているため、限られた時間の中で、部下をまとめなくてはいけないという現状から、懸念や不安を感じていることもあると推測されます。

部下の自律性が上司と部下の関係性における最大の懸念

「現在、あなたが部下との関係性において、懸念や不安を感じる内容にはどんなものがありますか?(複数回答可)」との質問に対しては、29.5%の回答者が「部下が自ら考え自律的に行動してくれない」と回答し、部下の自律性が上司にとって大きな懸念であることが分かりました。また、この回答に続いて、「部下に業務範囲や責任範囲が的確に伝わらない」と「部下の考え方に共感できない(ジェネレーションギャップ等)」という回答が多く、やるべきこと、なぜやらないといけないかについての部下の理解において懸念を持っている上司が多いことが分かりました。

部下との関係性向上には個別コミュニケーションが重要だと認識

上司と部下との関係性に懸念があるのであれば、管理職である上司としては、その状況を改善する努力が必要となります。そこで、どのような改善策を有効だと感じているかを知るために、「あなたは部下との関係性を向上させるための手段として以下のどれが一番有効だと思いますか?(複数回答可)」と質問をしたところ、「1 on 1 ミーティング・個人面談」と回答した人が38.9%いることから、個別のコミュニケーションが有効だと思っている上司が多いことが分かりました。特に、リモートワークが増えている状況下においては、1 on 1 ミーティング等、明示的にコミュニケーションをとることを意識しないといけない状況にあると考えられます。

また、次点の回答としては、「雑談・オープンドア」と回答した人が30.5%と、誰でも気軽に話ができる環境であるオープンコミュニケーションが有効だと感じている上司も多いことが分かりました。

これらのことから、上司と部下の関係性を向上させるためには、コミュニケーションが重要であり、特に、個別でのコミュニケーションの実施や個別でのコミュニケーションができる機会の提供が重要だと考えている上司が多いという現状が推測されます。

調査結果ダウンロード

以上、調査の結果より主だった内容をご紹介いたしました。その他、この調査には以下のような内容の結果が含まれております。

  • 上司と部下との関係性向上させるアクションの頻度

  • 上司と部下との関係性向上に有効な手段

  • 上司と部下との関係性向上することで期待する効果

  • 上司と部下との関係性における課題

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