私は全く運動できないから走るのが遅い。足の速い人から見れば歩いているように見えるだろう。でも、黙々と走り続ける事に関しては思っているほど苦手ではなかったことがやってみて分かった。花粉症によるエンドレス鼻水がピタリと止まったのはおそらく去年から続けてきたこのランニングのおかげだ。若草萌える４月、気温が低めで日光が程よく当たり、体の火照りを和らげる風が吹きぬけていくこの時期に走るのは何とも心地が良い。今日はゴールも決めずにただひたすら知らない住宅街を行けるところまで走り続けた。

おかげさまで自己最長の９０分間もの持久走ができた。常に息が切れてしんどかったけれど、日頃の嫌なことを考える余裕がなくなるので、精神面でかなり楽になれるのがランニングの良いところだ。一見何の得にもならないように見えるランニングではあるけれど、花粉症の改善と足腰を弱らなくするのには役立っている。意味があるのかどうかは、それを見ている人が決めるのではなくて、やっている人間にしか分からないのだろう、と私は思った。